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【市況】FOMC委員の経済見通しは第3四半期以降のマイナス成長を見込む

 市場ではFRBの早期利上げサイクル停止および、場合によっては年内の利下げシナリオが浮上している。短期金融市場では5月か6月のFOMCで0.25%ポイントの利上げをあと1回実施し、それで今回の利上げサイクルをひとまず停止との見方を織り込んでいる。さらに、場合によっては、夏以降に利下げの可能性も留意したシナリオも一部織り込んでいる状況。パウエルFRB議長は年内の利下げについては否定している。

 ただ、エコノミストからは、先日のFOMCで公表された委員の今年通年のGDP予測の中央値は前回の0.5%から0.4%に下方修正していた。この予測は前年同期比。

 現在、市場では第1四半期は前期比年率で1.3%のプラス成長、第2四半期は前期比年率で0.2%の若干のプラス成長が見込まれている。第4四半期に前年同期比で0.4%の成長になるためには、第3四半期以降、前期比年率でマイナス成長でなければ、予測と合致しないという。

 これらの点が、市場が年後半の利下げを織り込む根拠の一つとなっているのかもしれない。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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