【市況】株価指数先物【引け後コメント】 配当再投資に伴う需給発生により、TOPIX型優位の流れが見込まれる
大阪6月限
日経225先物 27290 +20 (+0.07%)
TOPIX先物 1947.0 +6.0 (+0.30%)
日経225先物(6月限)は前日比20円高の2万7290円で取引を終了。寄り付きは2万7340円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7325円)にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まった。ただし、開始直後に付けた2万7350円を高値に上値の重さが意識され、次第にショートが優勢となった。前場中盤にかけて下落に転じると、その後もじり安の流れとなり、後場取引の開始直後には2万7170円まで売られた。売り一巡後は終盤にかけてショートカバーが優勢となって下げ幅を縮め、小幅ながらプラス圏を回復して取引を終えた。
日経225先物はオプション権利行使価格2万7125円~2万7375円の狭いレンジでの推移だった。朝方こそ買い先行で始まったものの、その後は概ねマイナス圏での推移が目立った。ただ、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]が寄り付き直後に付けた安値をボトムに下げ渋ったこともあり、ショートを仕掛けづらくさせていた。また、メガバンクは前場中盤に日中の高値を付けており、その後は上げ幅を縮めていたことで、NTスプレッドのトレードも限られていた。
そのため、NT倍率は先物中心限月で14.01倍に低下。一時13.97倍に低下した後は14.03倍まで切り返しており、14.00倍を挟んだこう着であった。明日は3月・9月決算企業の権利付き最終日となる。明日と明後日には配当再投資に伴う需給が発生するとみられ、TOPIX型優位の流れとなる。この需給により、短期的にはNTショートを狙ったトレードが入りやすいだろう。
なお、日経225先物は25日線に上値を抑えられているものの、狭いレンジでの推移ながら、下値を切り上げてきている。また、一目均衡表では雲上限を支持線としており、基準線に上値を抑えられる形状である。需給面ではTOPIX優位ながら、テクニカル面で抵抗線突破となれば、いったんはショートカバーを交えて上へのバイアスが強まる可能性はありそうだ。期末要因から積極的にポジションを傾ける動きは限られるものの、ショートカバー狙いの短期的なロングは意識されそうだ。
手口面では、日経225先物はソジェンが1190枚、野村が480枚、BofAが210枚、ゴールドマンが200枚程度の売り越しに対して、SBIが500枚、auカブコムが390枚、UBSが270枚、楽天が250枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが1670枚、SMBC日興が1250枚、BofAが620枚、三菱UFJが500枚程度の売り越しに対して、UBSが1670枚、みずほが800枚、モルガンSが700枚程度の買い越しだった。
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