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【市況】米小売売上高とPPIは利上げペース縮小観測を裏付ける

 日本時間21時半に1月の米小売売上高と米生産者物価指数(PPI)が発表となった。米PPIは最終需要が前月比で予想外の低下となり、コア指数も予想を下回る伸びを示していた。一方、小売売上高は予想外の減少となった。個人消費は持ちこたえているものの、高インフレの影響を受けていることを示した。小売業13カテゴリーのうち9カテゴリーが減少し、家具とデパートが下げを牽引した。車両販売台数も減少したほか、ガソリン価格の下げを反映して、ガソリンスタンドの販売額も減少している。

 小売売上高のデータはインフレ調整されていため、結論を導き出すのは難しいが、今回のPPIを含めて、FRBの利上げペース縮小観測は裏付ける内容となった。

米小売売上高(2月)21:30
結果 -0.4%
予想 0.2% 前回 3.2%(3.0%から修正)(前月比)
結果 -0.1%
予想 -0.1% 前回 2.4%(2.3%から修正)(コア・前月比)

米生産者物価指数(PPI)(2月)21:30
結果 -0.1%
予想 0.4% 前回 0.3%(0.7%から修正)(前月比)
結果 4.6%
予想 5.4% 前回 5.7%(6.0%から修正)(前年比)
結果 0.0%
予想 0.4% 前回 0.1%(0.5%から修正)(コア・前月比)
結果 4.4%
予想 5.1% 前回 5.0%(5.4%から修正)(コア・前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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