【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ユークス、ラクスル、トビラシステ (10日大引け後 発表分)
ユークス <日足> 「株探」多機能チャートより
3月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ユークス <4334> [東証S] ★今期経常は49%増で16期ぶり最高益、前期配当を5円増額・今期は12円増配へ
◆23年1月期の連結経常利益は前の期比12.7%増の10.9億円に伸び、従来予想の8.8億円を上回って着地。続く24年1月期も前期比48.5%増の16.2億円に拡大し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はパブリッシング事業でオンライン・トレーディングカードゲーム「DCデュアルフォース」をリリースすることが収益を大きく押し上げる。また、ゲーム、パチンコ・パチスロ、モバイルの各分野では複数のプロジェクトの開発を進める計画。
併せて、前期の年間配当を25円→30円(前の期は10円)に増額し、今期も前期比12円増の42円に増配する方針とした。
フリービット <3843> [東証P] ★今期経常を一転13%増益に上方修正
◆23年4月期の連結経常利益を従来予想の26.5億円→32.5億円に22.6%上方修正。従来の7.9%減益予想から一転して12.9%増益見通しとなった。5Gインフラ支援事業におけるMVNO向け支援の規模拡大に加え、ISP向け支援事業の原価抑制が寄与する。5G生活様式支援事業の集合住宅向けインターネットサービスで高速ブロードバンド環境の導入が進んだことなども上振れに貢献する。
ラクスル <4384> [東証P] ★今期経常を64%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年7月期の連結経常利益を従来予想の5億5000万円(予想レンジ中値)→9億円(同)に63.6%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。印刷ECのラクスル部門で大企業向けサービスが拡大するほか、子会社ダンボールワンの成長が続くことが寄与。投資対効果を重視したコストコントロールを継続することも上振れに貢献する。
トビラシステ <4441> [東証P] ★11-1月期(1Q)経常は44%増益で着地
◆23年10月期第1四半期(22年11月-23年1月)の経常利益(非連結)は前年同期比43.7%増の1.8億円に拡大して着地。迷惑情報フィルタ事業で主力のモバイル向けが迷惑SMS対策サービスの導入などで売り上げを伸ばしたほか、固定電話向けがKDDIのCATV向けサービス、ビジネスフォン向けではトビラフォン Bizの販売がそれぞれ好調だった。
アネスト岩田 <6381> [東証P] ★今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の62億円→66億円に6.5%上方修正。増益率が11.3%増→18.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。海外を中心に新型スプレーガンや特定市場向け圧縮機の販売が好調だったことが寄与。国内における値上げの浸透や商品ミックスの良化なども利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の32円→36円(前期は30円)に増額修正した。
重松製 <7980> [東証S] ★今期経常を46%上方修正、配当も5円増額
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の7.1億円→10.4億円に46.5%上方修正。増益率が8.7%増→59.3%増に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症第7波の影響などで、感染症対策向けマスクの受注が引き続き好調に推移していることに加え、主要顧客である製造業の受注動向も生産活動の持ち直しを反映して堅調さを維持し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は10円)に大幅増額修正した。
アジア航 <9233> [東証S] ★上期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年9月期上期(22年10月-23年3月)の連結経常利益を従来予想の35.6億円→41億円に15.2%上方修正。従来の7.7%減益予想から一転して6.4%増益を見込み、4期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。国土強靱化による官公庁などからの大型受注案件の売り上げが順調に推移したことが上振れの要因。
丹青社 <9743> [東証P] ★今期経常は4倍増益へ
◆23年1月期の連結経常利益は前の期比64.1%減の7.9億円に落ち込んだものの、続く24年1月期は前期比4.0倍の31.6億円に急回復する見通しとなった。今期は商業その他施設事業を中心に新型コロナウイルス感染症収束後の需要を確実に取り込み、V字回復を目指す。
株探ニュース