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【市況】ダウ平均は続伸 米国債利回りが上げ一服=米国株前半

NY株式3日(NY時間13:11)
ダウ平均   33299.33(+295.76 +0.91%)
ナスダック   11652.03(+189.05 +1.66%)
CME日経平均先物 28185(大証終比:+285 +1.01%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。本日は米国債利回りの上げが一服しており、株式市場をサポートしている。この日発表のISM製造業景気指数はFRBのタカ派姿勢を裏付ける内容となり、株式市場もネガティブな反応を示したものの、一時的な反応に留まった。その動を見てダウ平均は上げ幅を伸ばす展開となっている模様。今週の主要株価指数はいまのところプラスで推移している。

 米10年債利回りは重要な水準である4%を再び下回っており、株式市場をサポート。市場は4%を株価が再び下落するきっかけとなる重要な水準として注目している。

 市場からは「株式市場は米国債利回りに非常に敏感になっており、最近の利回り上昇に一服感を求めている。先月は強い米経済指標が発表になっていたが、今後発表の雇用とインフレの指標に神経質になっており、それが冷却傾向を取り戻すまでは株式市場が持続的に牽引されることはない」との指摘も出ている。

 株式市場はFRBの利上げの道筋について熟考している。前日はボスティック・アトランタ連銀総裁が、利上げ幅を、他の一部のFOMC委員が支持する計0.50%ポイントではなく、0.25%ポイントに抑えられると考えていると述べていた。

 株式市場もこの発言を好感していたようだが、その後に伝わったウォーラーFRB理事のコメントは、インフレが冷え込まない場合はターミナルレート(最終到達点)が上昇する可能性を警告していた。ウォーラー理事は51万7000人の雇用増を示した前回の米雇用統計や、消費者物価指数(CPI)、個人消費支出について言及し、「これらのデータが熱すぎる状態が続けば、政策金利を今年さらに引き上げなければならない」と述べている。

 市場からは「FRBがどんなにゆっくりやっても、やりたいことを伝えても、異常な緩和状態の撤回という甌穴(おうけつ)を避けることはできない。これほど長い間、低金利と量的緩和(QE)に依存し、薬漬けになっている場合、緩和解除の適切なタイミングは決して訪れない」との声も聞かれた。

アップル<AAPL> 150.11(+4.20 +2.88%)
マイクロソフト<MSFT> 255.06(+3.95 +1.57%)
アマゾン<AMZN> 94.25(+2.12 +2.30%)
アルファベットC<GOOG> 93.71(+1.40 +1.52%)
テスラ<TSLA> 200.25(+9.35 +4.90%)
メタ・プラットフォームズ<META> 185.02(+10.49 +6.01%)
AMD<AMD> 81.09(+0.65 +0.81%)
エヌビディア<NVDA> 235.55(+2.41 +1.03%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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