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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 テクニカル面では米経済指標の発表をきっかけにトレンドが出やすいタイミング


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27420 -50 (-0.18%)
TOPIX先物 1994.0 -1.0 (-0.05%)
シカゴ日経平均先物 27425 -45
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 28日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。コンファレンスボードが発表した2月の米消費者信頼感指数は102.9に低下し、市場予想を下回った。また、消費者事業売却の可能性を示唆したゴールドマン・サックス・グループ<GS>が4%近く下落したことが、NYダウの重荷となった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが長引くとの観測が強まっており、長期金利は一時3.98%に上昇。S&P500業種別指数は素材、耐久消費財・アパレル、銀行が上昇した一方で、公益事業、エネルギー、食品・飲料・タバコが下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比45円安の2万7425円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比50円安の2万7420円で始まり、寄り付きを安値にリバウンドを見せると、一時2万7560円まで買われた。ただし、米国市場の取引開始後に軟化し、2万7450円処での攻防を経て、結局は2万7420円と寄り付き水準でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開になりそうだ。ただし、2万7500円からの戻りの場面では上値の重さが意識されるものの、米国市場が下落するなかで25日移動平均線が位置する2万7450円近辺での底堅さが見られていた。もっとも、1日発表の2月の米ISM製造業景況感指を控えていることもあり、結果待ちのなかではトレンドは出にくいだろう。

 ボリンジャーバンドのバンドが収斂するなか、+1σは2万7585円辺りで推移している。この水準で上値を抑えられやすく、25日及び-1σが位置する2万7330円に接近する場面では、短期的なリバウンドを想定したロングの動きが入りやすいと考えられる。テクニカル面では米経済指標の発表をきっかけにトレンドが出やすいタイミングであり、米経済指標の結果待ちといった様子見ムードを強めそうだ。そのため、オプション権利行使価格の2万7375円~2万7625円辺りでのレンジを想定する。

 VIX指数は20.70に低下した。支持線に変わっていた75日線を下回り、25日線水準まで低下してきたため、米株安のなかでも、センチメントを冷ます流れとはならなかったようだ。楽観はできないものの、VIX指数が低下を見せてきたことでショートは仕掛けづらくさせそうだ。なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.76倍に低下した。先週末の上昇に対するリバランスの動きが継続しているとみられる。本日も米株安の影響からNTショートに向かいやすいと考えられるが、ナスダックは小幅な下げにとどまっており、ややNTショートの巻き戻しの動きが入りやすいだろう。

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