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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 2万7500円を挟んだレンジ推移だが、TOPIX型優位のなかでNTショートに向かわせやすい


大阪3月限
日経225先物 27460 -210 (-0.75%)
TOPIX先物 1988.5 -9.5 (-0.47%)

 日経225先物(3月限)は前日比210円安の2万7460円で取引を終了。寄り付きは2万7480円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7515円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。その後は直後に付けた2万7440円を安値に買い戻しが強まり、前場半ばには一時2万7590円まで下げ幅を縮めた。ただし、時間外の米長期金利の上昇を受けてドルが買われ、1ドル=134円半ばと急速に円安に振れるなか、前場終盤にかけて戻り売りに押され、後場は概ね2万7460円~2万7510円辺りの狭いレンジで推移した。

 日経225先物は、米株安の影響から売りが先行したものの、2万7500円を中心としたこれまでのレンジ内での推移を継続。日中のレンジ推移としては、前日のリバウンドに対するリバランスの動きであり、引き続き、陽線・陰線を繰り返す短期的なトレードが中心だった。

 なお、グローベックスの主要な米株先物はマイナス圏で推移しており、長期金利の上昇が警戒されているもようだ。円相場が1ドル=135円台に迫るなか、ナイトセッションでは弱含みで推移している。とはいえ、足もとのレンジ内での推移であるため、積極的なショートは入りづらいだろう。

 テクニカル面では75日移動平均線が支持線として機能しているが、25日線とのゴールデンクロスの示現により、今後は切り上がる25日線を支持線としたトレンドを形成してくるかが注目されてきそうだ。下値を切り上げてくることによって、現在のレンジを上放れる展開が意識されそうだ。一方で、為替相場の荒い値動きをきっかけに短期的に仕掛けてくる可能性もあるため、まずは為替相場の落ち着きを見極めたいとのムードが強まりやすい点には注意が必要だろう。

 NT倍率は13.80倍に低下した。23日線を若干下回った水準ではあるが、切り下がる5日線とのデッドクロス示現によって、調整トレンドが継続する展開が意識されてきそうだ。米長期金利上昇への警戒感からグロース株物色が手控えられる一方で、バリュー株にシフトしやすく、結果としてはTOPIX型優位となるなか、NTショートに向かわせやすくなりそうだ。

 手口面では、日経225先物は野村が1780枚、ゴールドマンが800枚、ドイツが750枚、大和が500枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3580枚程度の買い越しだった。ABNアムロは裁定解消(現物買い・先物売り)と見られる。TOPIX先物はゴールドマンが1770枚、ドイツが900枚、JPモルガンが690枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2200枚程度の買い越しだった。

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