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【材料】ショッピファイが決算受け大幅安 経済活動の減速を想定した見通しを嫌気=米国株個別

 カナダのeコマースのショッピファイ<SHOP>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益が予想外の黒字となったほか、売上高も予想を上回った。同社のプラットフォームの再建が軌道に乗りつつあることを示した。

 ただ、株価は冴えない反応。第1四半期の見通しを嫌気している模様。売上高は10%台後半の伸びを見込んでいるが、予想の20%を僅かに下回っていることが嫌気されているようだ。

 同社は、一時的な費用を除けば、第1四半期の営業コストは第4四半期と比較して1桁台前半の伸びとなるはずだと述べている。同社は、パンデミックに端を発したオンライン・ショッピングの急増が恒常化するという見当違いから立ち直ろうとしている。人員を削減し、価格を引き上げ、販売業者へのサービスを拡大した。

 アナリストからは「同社の最新の見通しは取引量の鈍化を示唆している。見通しには1月24日に行われた価格変更が反映されていることから、経営陣は経済活動の減速を想定しているようだ」とのコメントも聞かれた。

(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):0.07ドル(予想:-0.02ドル)
・売上高:17.3億ドル(予想:16.5億ドル)
・粗利益率(調整後):47%(予想:47%)
・総商品取扱額:610億ドル(予想:592.1億ドル)
・総決済総額:342億ドル(予想:322.6億ドル)

(1-3月・第1四半期見通し)
・売上高:10%台後半の伸び(予想:20%増)
・粗利益率:第4四半期を若干上回る

(NY時間10:16)
ショッピファイ<SHOP> 45.30(-8.10 -15.16%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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