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【材料】チポトレが決算受け下落 既存店売上高が予想を下回ったほか、コスト高が利益圧迫=米国株個別

 ブリトーなどメキシコ料理のファストフードを展開するチポトレ・メキシカン・グリル<CMG>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益も予想を下回った。また、1月の既存店売上高が2桁台前半の伸びであったことから、第1四半期の既存店売上高は1桁台後半の伸びを見込んでいる。

 同社はトルティーヤ、乳製品、豆、米のコスト上昇といった高インフレを要因に挙げた。前年比約10%の値上げでその影響の一部を相殺したが、顧客取引額は減少している。

 ハートゥングCFOは「同社のロイヤリティ・プログラムの償還が予想より多かったことに加え、医療費請求や傷病手当金の増加により、レストランの利益が圧迫された」と述べた。同社は今年、建設や原材料に関連する労働力不足や遅れを予想しているが、インフレ見通しは1年前よりは改善している。同CFOは「インフレはそれなりに抑えられると見ており、上手く行けば、それが実現する。いまのところ値上げは計画しておらず、年内一杯は値上げを我慢する可能性がある」とも付け加えた。

 アナリストは「今回の決算は、予想を下回る売上高と第1四半期の建設的なコメントとのコントラストを提供した。今後は営業および売上原価、そして、人員配置が重要な鍵になると見ている」と述べている。また、「トラフィック構築とコスト構造の特徴的な変化への見通しに関しては、より楽観に捉えている」とも付け加えた。

(10-12月・第4四半期)
・既存店売上高:5.6%(予想:7.0%)
・1株利益(調整後):8.29ドル(予想:8.91ドル)
・売上高:21.8億ドル(予想:22.3億ドル)
・営業利益率:13.6%(予想:14.7%)
・新規店舗出店数:100件(予想:105件)
・店舗当たり売上高:2820万ドル(予想:2870万ドル)

(通期見通し)
・店舗新規出店数:255~285件(予想:274件)

(NY時間10:20)
チポトレ<CMG> 1667.00(-55.86 -3.24%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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