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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:スミダコーポ、東芝、メルカリ

スミダコーポ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ナガセ <9733>  6,990円  +1,000 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在
 ナガセ<9733>はストップ高の6990円に買われ昨年来高値を更新した。7日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表。また、23年3月期の期末一括配当予想を200円から300円に増額修正すると発表しており、これらを好感した買いが流入している。

■スミダコーポレーション <6817>  1,689円  +204 円 (+13.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 スミダコーポレーション<6817>が大幅高で、昨年来高値を更新した。同社は7日取引終了後、22年12月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比53.8%増の81億8900万円となり、従来予想の72億円から上振れたことが好感されているようだ。売上収益は同32.1%増の1386億円と、従来予想の1360億円を上回った。為替が想定よりも円安だったことに加え、製品単価の値上げ効果、コストの見直しなどを進めたことが好業績につながった。また、期末配当を従来計画比11円増額の33円とすることも発表。中間配14円をあわせた年間配当は47円(前の期は28円)となる。なお、23年12月期通期の連結業績は売上収益1440億円(前期比3.9%増)、営業利益86億円(同5.0%増)を見込み、年間配当は47円を維持するとしている。

■じげん <3679>  432円  +49 円 (+12.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 じげん<3679>が急動意、300円台後半のもみ合いをマドを開けて上放れる展開で約2カ月ぶりに昨年来高値を更新した。求人や不動産などの情報サイトを手掛けるが、情報の一括検索ができるのが強みで成果報酬型課金のビジネスモデルを特長としている。足もとの業績は理美容の求人関連の法人顧客獲得が進み、収益を押し上げている。電気・半導体業界の高い採用ニーズも追い風となっている。7日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算は営業利益が前年同期比22%増の28億6700万円と高水準の伸びを達成、これを好感する買いを引き寄せている。

■A&Dホロン <7745>  1,237円  +138 円 (+12.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 A&Dホロンホールディングス<7745>が物色人気化。計測・計量機器の大手メーカーで昨年4月のM&Aにより半導体関連装置分野にも展開する。7日取引終了後に発表した23年3月期第3四半期(22年4~12月)決算は、営業利益が前年同期比33%増の47億2900万円と大幅な伸びを達成した。特に10~12月期は好調で営業利益は前年同期実績の2倍となった。計測・計量機器事業が好調だったほか、医療・健康機器事業も家庭用血圧計などが堅調で業績に貢献した。半導体関連も旺盛な半導体需要を背景に受注は増勢傾向にあり売上高拡大につなげている。好決算を評価する形で投資資金が流入している。

■フューチャー <4722>  1,829円  +191 円 (+11.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 フューチャー<4722>が急騰し、上昇率は一時13%を超えた。7日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比4.6%増の96億6000万円と、3期連続で過去最高益を更新する見込み。加えて、前期の年間配当を3円増額したほか、今期の年間配当予想は前期比3円増配の40円としており、これらを評価した買いが集まった。今期の売上高は同10.7%増の595億円を見込む。企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進むなか、幅広い業種からの基幹システム刷新に関連する受注の獲得や、既存顧客システムの基盤更改及びクラウド移行案件の立ち上がり、案件規模の拡大などが寄与する。

■テレ東HD <9413>  2,104円  +195 円 (+10.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 テレビ東京ホールディングス<9413>が大幅高。7日取引終了後、23年3月期の連結利益予想の増額修正と増配を発表した。また、自社株買いの取得枠拡大も明らかにした。今期純利益は従来予想の53億8000万円から62億円(前期比2.9%増)に修正し最高益を更新する見込みだ。アニメ・配信などライツ事業の収益が伸びている。年間配当も記念配当の10円を含め80円(前期は60円)と従来予想から20円増やす。更に、自社株買いの取得枠を従来の30万株(発行済み株式数の1.09%)、6億6000万円とする上限を50万株(同1.81%)、11億円に引き上げた。取得期間も3月31日までを、6月30日までに延長した。

■ミツウロコG <8131>  1,265円  +110 円 (+9.5%)  11:30現在
 ミツウロコグループホールディングス<8131>が急伸。株価は一時、前日に比べ13%超上昇し昨年来高値を更新した。7日取引終了後、23年3月期連結利益予想の増額修正と増配、自社株買いの実施を公表した。売上高は3400億円(前期比36.0%増)で据え置いたが、純利益は30億円から48億円(同約2.5倍)に上方修正した。売上原価の大幅な低減などが業績拡大に寄与した。これを受け、今期の期末一括配当も従来予想に比べ5円増の32円(前期比7円増)とすることを発表した。更に、8日の午前8時45分、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において55万株(発行済み株式数の0.91%)、6億3525万円を上限に1株1155円で買い付けることも公表している。

■グローリー <6457>  2,460円  +190 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 7日に決算を発表。「今期経常を赤字縮小に上方修正」が好感された。
 グローリー <6457> [東証P] が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は14.9億円の赤字(前年同期は88.5億円の黒字)に転落した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の75億円の赤字→10億円の赤字(前期は105億円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒グローリーの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「7.4%の自社株消却を実施」も買い材料。
 発行済み株式数の7.4%にあたる470万株の自社株を消却する。消却予定日は2月28日。

■Jエレベータ <6544>  1,961円  +149 円 (+8.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 7日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が18%増益で着地・10-12月期も28%増益」が好感された。
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証P] が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比18.0%増の35.9億円に伸び、通期計画の48億円に対する進捗率は5年平均の71.2%を上回る75.0%に達した。
  ⇒⇒Jエレベータの詳しい業績推移表を見る

■協和キリン <4151>  3,065円  +167 円 (+5.8%)  11:30現在
 協和キリン<4151>が続急伸した。7日の取引終了後、22年12月期の連結決算発表にあわせ、23年12月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比41.9%増の760億円を見込む。更に、前期の年間配当を3円増額したほか、今期の年間配当は前期比3円増配の54円を計画しており、これらを評価した買いが集まったようだ。今期の売上収益は同6.9%増の4260億円の見通し。X染色体連鎖性低リン血症治療剤「クリースビータ」を中心にグローバル戦略品の伸長や技術収入の増加を見込む。クリースビータに関するプロフィットシェア費用の計上がなくなることで、販売費及び一般管理費は減少する見込み。多額の減損損失の計上で前期の利益が押し下げられた反動も寄与する。

■ゴールドウイン <8111>  10,380円  +500 円 (+5.1%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「今期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。
 ゴールドウイン <8111> [東証P] が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比41.9%増の219億円に拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の214億円→262億円(前期は202億円)に22.4%上方修正し、増益率が5.5%増→29.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  ⇒⇒ゴールドウインの詳しい業績推移表を見る

■東芝 <6502>  4,688円  +184 円 (+4.1%)  11:30現在
 東芝<6502>が高い。読売新聞オンラインが7日、東芝の経営再建に関し、買収を提案する日本産業パートナーズ(JIP)に対し、「メガバンクなどの銀行団が総額1兆4000億円規模の融資を保証する『融資証明』を週内にも出す方針を固めたことが7日、わかった」と報じた。買収に向けて前進したと受け止めた投資家の買いが集まったようだ。報道によると、銀行団はメガバンクなど5行で、三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行と、みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀行がそれぞれ約4500億から5000億円規模、三井住友トラスト・ホールディングス<8309>傘下の三井住友信託銀行と三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行、あおぞら銀行<8304>とあわせて合計で約1.4兆円規模を融資するという。

■メルカリ <4385>  3,045円  +94 円 (+3.2%)  11:30現在
 メルカリ<4385>が大幅続伸した。7日の取引終了後に23年6月期第2四半期累計(22年7~12月)の連結決算を発表した。最終損益は12億200万円の黒字(前年同期は27億2800万円の赤字)に転換した。10~12月期は7~9月期との比較で最終黒字額が増加したこともあって、直近の業況を好感した買いを集めたようだ。売上高は前年同期比18.4%増の842億8500万円だった。国内のフリマ事業が堅調だったほか、広告宣伝費を抑制したことも奏功した。通期の業績予想は開示していない。

■レーザーテック <6920>  23,180円  +530 円 (+2.3%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>は全般下げ相場に抗して600円超の上昇をみせるなど強さを発揮している。前日の米国株市場では半導体関連株への買いが目立つ状況となった。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が5%超に買われたほか、半導体製造装置トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>、半導体設計・開発大手のアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>など軒並み上昇した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%を超える上昇で3日ぶりに切り返しており、この流れが東京市場にも波及している。レーザーテクは受注高見通しの大幅下方修正を嫌気され今月1日に3500円あまりの暴落をみせたが、半導体市況の先行きについては強弱観が対立している。日米ともに設備投資を国策として後押しする動きがあり、製造装置メーカーにとっては商機が高まる可能性も指摘され、足もとでは同社株の押し目を拾う動きも観測される。

■大阪チタ <5726>  3,215円  -430 円 (-11.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 7日に決算を発表。「今期経常を10%下方修正」が嫌気された。
 大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P] が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常損益(非連結)は27億円の黒字(前年同期は11.3億円の赤字)に浮上して着地した。しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の39億円の黒字→35億円の黒字(前期は17.1億円の赤字)に10.3%下方修正した。
  ⇒⇒大阪チタの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄
 ケアサービス <2425>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在
 ビープラッツ <4381>  1,765円  +300 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 免疫生物研究所 <4570>  487円  +80 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在
 岩崎電気 <6924>  3,400円  +504 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トリプルアイズ <5026>  1,065円  +150 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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