【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 FPG、ZOZO、グリムス (31日大引け後 発表分)
FPG <日足> 「株探」多機能チャートより
1月31日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
FPG <7148> [東証P] ★10-12月期(1Q)経常は98%増益で着地
◆23年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比98.2%増の70.4億円に拡大して着地。リースファンド事業で豊富な期初在庫を背景に、積極的に出資金を販売し、過去最高の出資金販売額を達成したことが寄与。不動産ファンド事業で海外不動産の出資金販売が好調に推移したことも大幅増益につながった。
上期計画の70.6億円に対する進捗率は99.8%に達しており、業績上振れが期待される。
キャリアデザ <2410> [東証P] ★上期経常を一転16%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年9月期上期(10-3月)の経常利益(非連結)を従来予想の5.6億円→7億円に23.5%上方修正。従来の6.3%減益予想から一転して15.7%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。エンジニアや女性領域を中心に旺盛な採用需要が継続し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
ジェイテック <2479> [東証G] ★今期経常を39%上方修正・17期ぶり最高益更新へ
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の1億5500万円→2億1500万円に38.7%上方修正。増益率が32.5%増→83.8%増に拡大し、17期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。売上高は計画を下回るものの、技術者稼働の順調な進捗や平均単価の上昇に加え、コスト削減を進めることで採算は大きく改善する。
ZOZO <3092> [東証P] ★今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の515億円→552億円に7.2%上方修正。増益率が3.7%増→11.2%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。行動制限の緩和を背景にファッション・アパレル商材の需要が良好に推移するなか、自社努力や顧客の購買動向の変化によって大幅なコスト低減が発生していることが上振れの要因。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→65円(前期は58円)に増額修正した。
グリムス <3150> [東証P] ★4-12月期(3Q累計)経常は15%増益・通期計画を超過
◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比15.2%増の28.8億円に伸びて着地。電力コストの高騰を背景に事業用太陽光発電システムの販売が拡大したほか、再生エネルギーへの関心などで高まる蓄電池の需要を捉えたことが寄与。なお、小売電気事業は電力調達価格の上昇に対するリスクヘッジ施策の効果で上期に発生していた赤字を解消した。
通期計画の27.2億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
フェイスNW <3489> [東証P] ★今期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も42円増額
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の17億円→22.5億円に32.4%上方修正。増益率が12.5%増→48.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主力の不動産投資支援事業で高付加価値商品の需要が高まるなか物件販売が堅調に推移していることに加え、保守的に織り込んでいた資源価格高騰などによる原価上昇を一定の範囲で抑制することができたことが上振れの要因。
併せて、期末一括配当を従来計画の42円→84円(前期は37円)に大幅増額修正した。年間配当利回りは6.08%に上昇。一方、株主優待制度は廃止する。
同時に、3月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表した。
中国塗料 <4617> [東証P] ★今期経常を4.2倍増益に39%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の31億円→43億円に38.7%上方修正。増益率が3.1倍→4.2倍に拡大する見通しとなった。円安効果や原材料調達コストの上昇に伴う値上げの浸透に加え、主力の船舶用塗料の販売が好調に推移していることが上振れの要因。
スズデン <7480> [東証S] ★今期経常を14%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も17円増額
◆23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比66.2%増の35.9億円に拡大して着地。半導体製造装置メーカーをはじめとした主要顧客の生産活動が堅調に推移するなか、主力のFA機器を中心に販売が大きく伸び、20.8%の大幅増収を達成したことが寄与。
併せて、通期の同利益を従来予想の36.1億円→41億円に13.6%上方修正。増益率が7.2%増→21.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の132円→149円(前期は122円)に増額修正した。年間配当利回りは6.08%に上昇。
丸文 <7537> [東証P] ★今期経常を40%上方修正・22期ぶり最高益、配当も22円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の50億円→70億円に40.0%上方修正。増益率が21.8%増→70.5%増に拡大し、22期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。売上総利益率の低下や販管費の増加で営業利益は計画を下回る一方、為替差損益の好転が経常利益を大きく押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の45円→67円(前期は30円)に大幅増額修正した。年間配当利回りは6.59%に上昇。
スクロール <8005> [東証P] ★今期経常を22%上方修正、配当も8.5円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→55億円に22.2%上方修正。減益率が36.6%減→22.5%減に縮小する見通しとなった。基幹事業である通販事業の売上高が計画を上回ることに加え、原材料価格の上昇を受けて商品価格を引き上げたことが上振れの要因となる。
業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の35.5円→44円(前期は64.5円)に増額修正した。年間配当利回りは6.06%に上昇。
アルプス物流 <9055> [東証P] ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の73億円→84.5億円に15.8%上方修正。増益率が18.4%増→37.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。第3四半期までの為替レートが想定以上に円安で推移したことに加え、電子部品物流事業における国際貨物の底堅い荷動き、固定費削減の進展などが上振れの要因となる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の39円→44円(前期は30円)に増額修正した。
ファイズHD <9325> [東証P] ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の8.9億円→10.4億円に16.9%上方修正。増益率が55.6%増→81.8%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。オペレーションサービスにおける物流センター運営受託事業の安定稼働に加え、トランスポートサービスの配車プラットフォーム事業における安定的な事業運営などが収益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の15円→18円(前期は無配)に増額修正した。
北ガス <9534> [東証P] ★今期経常を47%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の75億円→110億円に46.7%上方修正。増益率が2.7%増→50.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。足もとの原料価格や為替水準の影響などを反映した。
IXナレッジ <9753> [東証S] ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の13.4億円→14.9億円に10.9%上方修正。増益率が9.1%増→21.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。システム開発案件やシステムマネージメント案件が拡大し、売上高が計画を上回ることが寄与。原価低減や販管費の抑制も利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の25円→30円(前期は20円)に増額修正した。併せて、発行済み株式数の3.57%にあたる40万株の自己株を消却すると発表。
株探ニュース