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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 12月急落分を埋める動きにより、ショートカバーを狙ったロングも入りやすい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27150 +270 (+1.00%)
TOPIX先物 1963.0 +18.5 (+0.95%)
シカゴ日経平均先物 27155 +275
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。ウォール・ストリート・ジャーナル紙が22日、次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、「今春に利上げを停止するために労働需要や支出、インフレの鈍化がどの程度必要かを検討し始める可能性がある」と伝えた。前週末には米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が次回会合で利上げ幅を0.25%に縮小する考えを示すなど、利上げが最終局面に入ったとの見方が買い材料視された。テスラ<TSLA>やネットフリックス<NFLX>、アップル<AAPL>、エヌビディア<NVDA>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>などの大型テック株や半導体株への買いが目立ち、SOX指数の上昇率は5%を超えた。S&P500業種別指数は自動車・同部品、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、電気通信サービス、家庭用品・パーソナル用品、エネルギーが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比275円高の2万7155円だった。日経225先物(3月限)のナイトセッションは、日中大阪比40円高の2万6920円で始まり、直後に付けた2万6880円を安値に強い基調が継続、米国市場の開始直後には2万7000円に乗せた。中盤には一時2万7200円まで買われる場面も見られ、終盤にかけて2万7090円~2万7190円辺りで推移し、2万7150円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開が見込まれる。米国では利上げ減速や金利ピーク観測が強まっており、相対的に出遅れ感のある大型テック株などへの買いが目立った。SOX指数の上昇率が5%を超えるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりやすいだろう。日経225先物はナイトセッションで75日移動平均線を捉えてきており、18日の日銀の金融政策決定会合後の急伸で付けた2万6920円を明確に上放れてきた。

 さらに75日線を捉えてきたことで、昨年12月の日銀会合後の急落分を埋めてくることが意識され、ヘッジを交えたショートカバーが強まる可能性がある。主要企業の決算発表を控えていることから買い一巡後はこう着感が強まる可能性はあるものの、75日線が位置する2万7110円辺りでの底堅い値動きとなれば、ショートカバーを狙ったロングも入りやすいだろう。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で13.82倍に上昇し、上値抵抗線として意識されている25日線に接近していた。13.85倍辺りの25日線を上放れてくるようだと、11日の高値13.95倍のほか、節目の14.00倍辺りをターゲットとしたNTロングのポジションを積み上げてくる可能性がありそうだ。なお、VIX指数は小幅な低下ながら19.81と連日で20.00を下回っており、リスク選好に向かわせやすい。

 米国の大型テック株やハイテク株主導の上昇を受けた流れにより、日経225先物はオプション権利行使価格の2万7000円~2万7375円のレンジを想定する。

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