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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):住友不、トヨタ、マクニカHD

住友不 <日足> 「株探」多機能チャートより
■住友不動産 <8830>  3,122円  +78 円 (+2.6%)  本日終値
 住友不動産<8830>が後場に上げ幅を広げ、上昇率は一時5%を超えた。日銀がこの日まで開いた金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決定した。市場の一部ではイールドカーブ・コントロール(YCC)政策における長期金利の変動許容幅の上限が引き上げられ、国内金利に上昇圧力が掛かるとの思惑があった。今回の決定を受け、金利上昇デメリット株とされる不動産株に対しては、収益が圧迫される懸念が和らいだとの受け止めが広がったようだ。三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、東急不動産ホールディングス<3289>、東京建物<8804>などが堅調に推移している。

■トヨタ自動車 <7203>  1,909.5円  +46.5 円 (+2.5%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が高い。日銀がこの日まで開いた金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の現状維持を決めた。これを受け、外国為替市場でドル円相場が一時1ドル=131円台まで急速にドル高・円安が進行した。同社をはじめ輸出関連株に対しては、円高による業績悪化懸念が和らぐ格好となり、買いが優勢となった。日産自動車<7201>やホンダ<7267>にも買い注文が集まった。

■マクニカHD <3132>  3,255円  +45 円 (+1.4%)  本日終値
 マクニカホールディングス<3132>が続伸。17日の取引終了後、217万3200株(発行済み株数の3.45%)の自社株を3月31日付で消却すると発表しており、好材料視された。

■日本郵船 <9101>  3,106円  +37 円 (+1.2%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手が揃って続伸歩調をみせている。足もとで中国経済の減速が明らかとなっているが、市場では中国政府による経済対策発動を見込み、上海株市場などは年初から下値切り上げ波動を継続中だ。今年は中国の景気回復が原油需要などを高めるとの見方があり、WTI原油先物価格などもここ上昇基調を強めている。中国経済の影響を受けやすいばら積み船市況はバルチック海運指数がここにきて1000を下回るなど低迷しているが、底入れが近いとの見方も浮上している。海運株は来期業績の大幅悪化への警戒感から調整色を強めていたが、配当利回りの高さで群を抜いていることもあり、足もとで押し目買い意欲が活発化している。

■大同特殊鋼 <5471>  4,500円  +30 円 (+0.7%)  本日終値
 大同特殊鋼<5471>が後場プラスに転じた。この日、低周波における磁気ノイズ抑制効果を有したパーマロイ箔の販売を開始したと発表しており、好材料視された。新製品は、高感度用のPC2Sシリーズで厚みを50マイクロメートルとし熱処理を工夫することで、特に低周波でのシールド性の向上に成功。曲げや打ち抜きなどの加工性に優れ、機器への貼り付けが容易なパーマロイで低周波向けのシールド材を開発したことで、低周波における最適なシールド設計を実現し、電動車や自動運転技術で使用される機器などの軽量化や薄型化に貢献するとしている。

■ニトリホールディングス <9843>  15,720円  -500 円 (-3.1%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 ニトリホールディングス<9843>は後場マイナス圏に沈んでいる。日銀がこの日昼ごろに公表した金融政策決定会合の結果を受けて為替相場が円安方向に振れるなか、円高メリット株には目先売り圧力が働いている。なかでも関連代表格に位置づけられるニトリHDを売る動きが強まっており、全体急上昇地合いのなか下落している。

■メドレックス <4586>  121円  +30 円 (+33.0%) ストップ高   本日終値
 メドレックス<4586>はストップ高。17日の取引終了後、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>と共同開発している帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT(リドカインテープ剤)」について、追加試験で良好な結果を得たと発表。これを材料視した買いが膨らんだ。この追加試験は米食品医薬品局(FDA)から承認取得のために必要であると指摘を受けたもので、試験の内容詳細についてFDAと合意しているという。会社側では、2023年前半に承認申請を行い、6カ月間の審査期間を経て同年後半に承認取得することを見込むとしている。DWTIも買いを集めている。

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