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【市況】日米首脳が会談

 岸田首相とバイデン大統領がホワイトハウスで会談。反撃能力運用で協力を深化させると確認した閣僚協議を踏まえ、対中国の抑止力強化で一致。半導体や原発、液化天然ガス(LNG)などエネルギーを含む経済安全保障分野でも連携を加速させる。会談に併せ、宇宙分野の包括的な協力協定を締結し、共同文書も発表する。

 首相は新たな国家安全保障戦略で打ち出した防衛力の抜本強化や防衛費大幅増額方針を説明。バイデン大統領との間で、中国による力を背景とした現状変更の試みに反対し、台湾海峡の平和と安定の重要性を共有。沖縄県・尖閣諸島や宇宙への日米安全保障条約第5条の適用も確認するとみられる。

 経済安保では、強靱な半導体のサプライチェーン(供給網)構築をはじめ、人工知能(AI)や量子など先端技術開発の協力を加速させる。日本も参加する米主導の新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の具体化も推進する。

 宇宙協力協定は、首相立ち会いの下、林芳正外相とブリンケン国務長官が署名。月探査「アルテミス計画」などを通じて日米の協力基盤を強化し、宇宙開発を進める中国に対抗するのが狙いだ。

出所:MINKABU PRESS

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