市場ニュース

戻る
 

【市況】ダウ平均は続伸 米CPIはインフレ鈍化示すも若干物足りなさも=米国株前半

NY株式12日(NY時間11:55)
ダウ平均   34106.51(+133.50 +0.39%)
ナスダック   10934.24(+2.57 +0.02%)
CME日経平均先物 26180(大証終比:-190 -0.73%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。取引開始前に発表になった米消費者物価指数(CPI)は予想通りにインフレの鈍化傾向を示した。次回FOMCでの0.25%ポイントの通常利上げを市場が確信する内容となっている。

 しかし、米株式市場の一部には、今回の米CPIは予想以上に低下し、早期の利上げ停止および、年内の利下げを期待させるような内容になるのとの観測もあったようだ。そのため、好ましいものの若干物足りないとの印象もあり、数字を受けた米株式市場は方向性を見出すのに苦労している模様。

 市場からは、「押し目買いの流れは今後数週間は維持されるだろう。しかし、本日の米CPIだけでは楽観派が必要とする、あるいはFRBが必要とするカタリストにはならない」との声も出ていた。

 エネルギーや銀行、産業が上昇している一方、IT・ハイテク株の一角が戻り売りに押されている。

 ディズニー<DIS>が上昇しており、ダウ平均をサポート。同社はアクティビスト(物言う投資家)のペルツ氏を取締役会メンバーに起用するというトライアン・パートナーズの提案を拒否した。これに対してトライアンは本日の朝、株主に彼の指名を支持するよう求める予備的委任状を提出している。

 アメリカン航空<AAL>が上昇。取引開始前に10-12月期(第4四半期)の暫定決算を公表し、売上高は2019年比で16-17%増と従来予想の13%増から上方修正した。堅調な年末年始の旅行需要に支えられた。

アメリカン航空<AAL> 16.25(+0.91 +5.90%)
ディズニー<DIS> 100.13(+3.80 +3.94%)

アップル<AAPL> 132.82(-0.68 -0.51%)
マイクロソフト<MSFT> 238.46(+2.69 +1.14%)
アマゾン<AMZN> 94.96(-0.13 -0.14%)
アルファベットC<GOOG> 91.80(-0.46 -0.50%)
テスラ<TSLA> 120.94(-2.29 -1.85%)
メタ・プラットフォームズ<META> 135.65(+2.76 +2.08%)
AMD<AMD> 69.48(+0.42 +0.61%)
エヌビディア<NVDA> 160.79(+0.78 +0.49%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均