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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):レーザーテク、ビックカメラ、ベル24HD

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■レーザーテック <6920>  24,290円  +340 円 (+1.4%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が5連騰、約3週間ぶりに2万4000円台を終値で回復した。前日の米国株市場では主力ハイテク株を中心に主要株価指数が上昇したが、そのなか半導体関連株への買いも顕著となりフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4日続伸した。東京市場でもこの地合いを引き継ぎ半導体セクターに買いが誘導されている。特に同社株については、全市場を通じ連日で群を抜いて売買代金1位を続けており、半導体関連の指標株としてマーケットの注目度が高い。

■ビックカメラ <3048>  1,211円  +15 円 (+1.3%)  本日終値
 ビックカメラ<3048>が反発した。11日取引時間終了後に発表した23年8月期第1四半期(9~11月)の連結決算は、最終利益が前年同期比46.6%減の6億4500万円だった。大幅な減益となったものの、傘下のコジマ<7513>が先行して10日に発表した9~11月期決算が60%を超す最終減益となったことで、前日のビックカメラ株には決算への警戒から売り圧力が強まっていた。コジマに比べ減益率が小さかったことや、今後のインバウンド需要への期待もあり、いったん買い戻しの動きが広がったようだ。ビックカメラの9~11月期の売上高は同7.4%増の1921億6000万円だった。通期の業績予想は据え置いた。

■ベル24HD <6183>  1,368円  +14 円 (+1.0%)  本日終値
 ベルシステム24ホールディングス<6183>が続伸。同社が11日取引終了後に発表した第3四半期累計(22年3~11月)の連結営業利益は前年同期比11.4%増の118億8200万円と堅調だった。23年2月期の同利益は140億円(前期比5.8%増)で据え置かれたが進捗率は84%に達している。人材・教育関連、Eコマース・通販、それにキャッシュレス決算関連といった基礎業務が堅調に推移している。市場では今2月期の同利益は143億円前後へ上振れて着地するとの予想も出ている。

■オートバックスセブン <9832>  1,413円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 オートバックスセブン<9832>は8日ぶりに反発。11日の取引終了後に発表した12月度の月次売上概況(速報)で、国内既存店売上高が前年同月比4.2%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。年末の帰省などによる車両メンテナンス需要に加え、下旬の気温低下を背景にスタッドレスタイヤとバッテリー需要が増加した。また、車買取・販売は小売、業販がともに2ケタ伸長するなど好調に推移した。

■コシダカHD <2157>  854円  -146 円 (-14.6%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 コシダカホールディングス<2157>が急反落。11日の取引終了後に9~11月期決算を発表し、売上高は前年同期比77.0%増の112億7800万円、営業損益は前年同期の大幅赤字から黒字転換となる5億3400万円で着地した。好決算だったものの業績の好調は既に株価に織り込みが進んでいたとみられ、材料出尽くし感から目先売りが先行する展開となっている。主力のカラオケ事業は新型コロナウイルス感染第7波の収束による消費回復を受け、一部リベンジ需要の取り込みも実現し大きく業績が改善した。コロナ禍中に行っていた積極出店も継続した。通期の大幅増収増益見通しは据え置いている。

■エービーシー・マート <2670>  6,800円  -340 円 (-4.8%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 エービーシー・マート<2670>が4日続落した。11日取引時間終了後に発表した23年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算は、売上高が前年同期比15.5%増の2085億7100万円、最終利益が同43.8%増の207億600万円だった。直近の月次の既存店売上高が2ケタの増収を続けてきたこともあって、市場では通期の業績予想が上方修正されるとの期待も一部ではあった。業績予想が据え置かれたことに失望感を覚えた投資家の売りが膨らんだようだ。同社株は好業績への期待感から昨年秋から年末にかけて上昇基調にあった。「業績のモメンタムは強いが、昨年末までの株高でやや割高感が強まっていた。決算発表後の株安でバリュエーション面では適正水準に戻った印象もある」(国内証券アナリスト)との声が出ていた。

■技研製作所 <6289>  2,798円  -107 円 (-3.7%)  本日終値
 技研製作所<6289>が4営業日ぶりに反落。同社は11日取引終了後、23年8月期第1四半期(22年9~11月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比18.8%減の11億2300万円となったことが嫌気されたようだ。公共工事の底堅さなどを背景に売上高は同4.5%増の74億8200万円となったが、建設機械事業で利益率の高い中古製品の販売が減少したことなどが利益面に影響した。なお、通期業績予想については売上高320億円(前期比5.3%増)、営業利益50億円(同8.4%増)と従来見通しを据え置いている。

■良品計画 <7453>  1,367円  -39 円 (-2.8%)  本日終値
 良品計画<7453>が冴えない。11日、12月度の海外月次売上高概況(速報)を発表した。直営既存店とオンラインストアの売上高は、中国大陸では前年同月比で26.3%減だった。これが株価の重荷となったようだ。中国大陸の直営全店とオンラインストアの売上高は同23.2%減となった。

■ディスコ <6146>  38,600円  -800 円 (-2.0%)  本日終値
 ディスコ<6146>が朝高後、下げに沈んだ。11日取引時間終了後、23年3月期第3四半期(10~12月)の単体売上高と出荷額の速報値を発表した。売上高は前年同期比1.2%増の541億円。出荷額は同16.7%増の673億円だった。前日の米国株式市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことを受けた半導体関連株への買いが先行したものの、単体売上高と出荷額の前年比の伸び率はともに7~9月期に比べ低下したほか、4~12月期の単体売上高は同社の計画(1700億円)に届かず、これらが株価の重荷となったようだ。精密加工装置の出荷に関しては、半導体の量産用途向けに減速感がみられる一方、パワー半導体向けなど一部用途の需要が強く、全体を押し上げたとしている。

■ライフネット生命保険 <7157>  1,138円  -15 円 (-1.3%)  本日終値
 ライフネット生命保険<7157>は軟調。11日取引時間終了後に12月の業績速報を発表した。12月単月の新契約件数は前年同月比4%減の7166件と落ち込み、これを嫌気した売りが出たようだ。12月単月の保険料収入は同12%増の19億2600万円。保険金及び給付金支払額は同65%増の5億6900万円だった。

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