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【材料】来週は米大手銀の決算 ネガティブな見方も=米国株個別

 米株式市場は来週から決算発表シーズンに入る。その皮切りに来週金曜日に米大手銀の決算が予定されている。しかし、それを前にアナリストからは投資判断や目標株価の引き下げが伝わっている

 アナリストはシティグループ<C>とゴールドマン<GS>の目標株価を引き下げた。シティグループは41ドル、ゴールドマンは356ドルに引き下げている。米大手銀は貸倒引当金と経費の増加に直面しており、10-12月期(第4四半期)の決算の重荷になりそうだという。大手銀全体の貸倒引当金の繰入率は前期比で0.04%ポイントの上昇を予想しているほか、賃金インフレが経費に大きな影響を与えるとも指摘。米大手銀の経費の55%は人件費だとしている。

 また、別のアナリストはバンカメ<BAC>の投資判断を「中立」に引き下げ、目標株価も36ドルに引き下げた。他の大手銀グループに比べて若干プレミアムで取引されているという。

 また、銀行の利益がピークを迎えている可能性があること、準備金の積み増しによる下振れリスクがあること、そして、不況になればバリュエーションは通常よりも低くなることなどを考慮し、当面の銀行株は過去平均の60-80%のレンジを下回って取引されると想定しているという。

5日終値
JPモルガン<JPM> 135.35(-1.03 -0.76%)
バンカメ<BAC> 34.07(-0.07 -0.21%)
シティグループ<C> 46.75(-0.21 -0.45%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 42.42(-0.23 -0.54%)
ゴールドマン<GS> 343.76(-3.94 -1.13%)
モルガン・スタンレー<MS> 85.92(-0.73 -0.84%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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