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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 円高修正でNTショートの巻き戻しに伴うリバランスが強まる


大阪3月限
日経225先物 25930 +150 (+0.58%)
TOPIX先物 1872.0 +8.5 (+0.45%)

 日経225先物(3月限)は前日比150円高の2万5930円で取引を終了。寄り付きは2万5700円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万5680円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。ただし、寄り付きを安値にリバウンドを見せ、前場半ばには上値抵抗線として機能していた5日移動平均線水準を突破すると、ショートカバーの動きが強まった。1ドル=133円半ばで推移していた円相場が134円台へと円高修正が続くなか、後場に入って一時2万6000円を回復。その後は米雇用統計を控えていることや3連休に入ることもあって、持ち高調整の動きで上げ幅を縮めたものの、上値抵抗線の5日線を上回って終えた。

 日経225先物は米国市場でのハイテク株安の流れを引き継ぐ格好から売り先行で始まった。ただし、円高修正が続くなか、売り先行で始まった東京エレクトロン <8035> [東証P]が切り返すなど、リバランスの動きを強めた。NTショートの巻き戻しにより、NT倍率は先物中心限月で13.85倍に上昇。NT倍率は前日にNTショートの巻き戻しで5日線を上回ったが、本日は同線を終日上回って推移した。

 NT倍率は昨年12月の日銀の金融政策決定会合で金融政策の修正を決めたことをきっかけに、一気に14.00倍を割り込み13.80倍台まで低下していた。その後も円高が進むなか、年初には13.72倍まで低下していたため、足もとでの円高修正によってリバランスに向かわせたようである。

 日経225先物は2万6000円回復で、いったんは短期的に達成感が意識されやすいだろう。ボリンジャーバンドの-2σから放れる形状となり、-1σに接近してきたこともあって、テクニカル的にも強弱感が対立しやすい水準だ。そのため、目先的には2万6000円近辺での底堅さを見せてくるかが注目されよう。

 日経225先物は足もとで下値を切り上げてきているため、オプション権利行使価格の2万5875円を中心とした上下の権利行使価格である2万5750円と2万6000円のレンジ内で底堅さを見せてくるようだと、1月4日につけた2万5570円が目先底として意識されそうだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガン430枚、バークレイズが390枚、ABNアムロが330枚程度の売り越しに対して、日産が1070枚、フィリップが490枚、ドイツが390枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1840枚、BofAが1220枚、バークレイズが590枚程度の売り越しに対して、野村が1680枚、BNPパリバが860枚、ドイツが650枚程度の買い越しだった。

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