市場ニュース

戻る
 

【市況】米住宅着工は3カ月連続の減少 住宅ローン金利上昇とインフレがセンチメント低下を示す

 日本時間22時半に発表になった11月の米新築住宅着工件数は年率換算で143万件と前月比0.5%減少し、3カ月連続の減少となった。予想ほどの減少ではなかったものの、先行きを占う米住宅建設許可件数は11.2%減の年率換算134万件となり、2020年6月以来の低水準となっている。予想も大きく下回った。引き続き、住宅ローン金利の上昇と広範なインフレが住宅購入者のセンチメントを低下させていることが示されている。

 前日は住宅建設会社のセンチメントを示すNAHB住宅市場指数が発表になっていたが、12カ月連続の低下を示していた。そのほか今週は、米中古住宅販売件数や新築住宅販売件数も公表されるが、ともに弱い数字が見込まれている。

 先週のFOMCでFRBがタカ派姿勢を堅持する中、インフレはピークアウトが期待されているものの、今後は米労働市場の減速が警戒され、米住宅市場は当面低迷を続けそうだ。

米住宅着工件数(11月)22:30
結果 142.7万件
予想 141.0万件 前回 143.4万件(142.5万件から修正)
米住宅建築許可件数
結果 134.2万件
予想 150.0万件 前回 151.2万件(152.6万件から修正)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均