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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円を固める動きになれば、FOMC通過後のアク抜けを想定したロングも入りやすい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27970 +80 (+0.28%)
TOPIX先物 1969.0 +6.5 (+0.33%)
シカゴ日経平均先物 27970 +80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 13日の米国市場は、NYダウS&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.1%上昇と、上昇率が10月の7.7%から大幅に縮小したほか、市場予想(7.3%程度)も下回った。予想される利上げペースの減速を正当化する格好となり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ長期化への警戒が和らいだ。これを受けてNYダウは朝方に700ドルを超える上昇をみせる場面もあった。。ただし、買い一巡後は14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとするムードが広がり、一時下落に転じるなど不安定な相場展開だった。S&P500業種別指数は、メディア、不動産、半導体・同製造装置が上昇した一方で、自動車・同部品、電気通信サービス、消費者サービスが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比80円高の2万7970円で終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比10円高の2万7900円で始まり、直後につけた2万7880円を安値に切り返し、2万7950円~2万7980円辺りで推移。その後、米国市場のCPIの結果を受けた上昇により急伸し、一時2万8260円まで買われた。ただし、米国市場が軟化するなかで調整を強め、終盤にかけては2万7900円~2万8060円辺りでの推移を継続し、2万7970円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで一時2万8260円まで上昇する場面も見られた後に、寄り付き水準まで軟化したこともあり、FOMCの結果を受けた市場反応を見極めたいとする姿勢が強まりそうだ。ただし、2万7890円辺りに位置する25日移動平均線、オプション権利行使価格の2万7875円を上回って終えていることから、同水準を支持線とした底堅さは意識されそうである。そのため、支持線レベルに接近する局面では、押し目狙いのロングスタンスに向かわせよう。

 一方で、上値についてはナイトセッションでつけた高値水準が心理的な抵抗となる可能性もあり、オプション権利行使価格の2万7875円~2万8250円のレンジを想定。2万8000円を固める動きを見せてくるようだと、リバランスに伴うショートカバーのほか、FOMC通過後のアク抜けを想定した先回り的なロングも入りやすいだろう。

 VIX指数は22.55に低下した。一時25.84まで切り上がる場面も見られたが、同水準に位置する75日線に上値を抑えられて、一気に25日線水準まで低下していた。リスク選好に向かわせやすく、ロングを誘う形になりそうだ。

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