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【市況】11月の米PPIはインフレ圧力の根強さが示され、FRBの利上げ継続を正当化する内容

 日本時間の22時半に発表になった11月の米生産者物価指数(PPI)はサービス業が牽引し、予想を上回る上昇となった。最終需要は前月比0.3%上昇し、前年比では7.4%の上昇となった。インフレ圧力の根強さが示され、FRBの利上げ継続を正当化する内容ではある。ただ、国内外における需要の冷え込みがサプライチェーンを圧迫し、前年比の伸びは鈍化が続いている。

 コア財のインフレが緩和されたことで、サービス物価に注目が集まっている。現在、消費者インフレの主要なけん引役となっている住宅部品は最終的に転換すると予想されるが、賃金がインフレの最終経路の鍵を握っていることが判明する可能性もある。

 パウエルFRB議長は最近の講演で、個人消費に連動する指数で測定されるコアサービス(住宅除く)は、コアインフレの今後の展開を理解する上で最も重要なカテゴリーとなるかもしれないと述べていた。そして、このカテゴリーのインフレを理解する鍵は労働市場が握っているとも語っていた。

米生産者物価指数(11月)22:30
結果 0.3%
予想 0.2% 前回 0.3%(0.2%から修正)(前月比)
結果 7.4%
予想 7.1% 前回 8.1%(8.0%から修正)(前年比)
結果 0.4%
予想 0.2% 前回 0.1%(0.0%から修正)(コア・前月比)
結果 6.2%
予想 5.8% 前回 6.8%(6.7%から修正)(コア・前年比)

出所:MINKABU PRESS

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