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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:バンクオブイ、マイクロ波、三菱商事

バンクオブイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■バンクオブイ <4393>  10,650円  +1,500 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 バンク・オブ・イノベーション<4393>がストップ高の1万650円に買われている。前週末18日の取引終了後、今年9月に発行した大和証券を割当先とする第三者割当による行使価額修正条項及び行使停止条項付第9回及び第10回新株予約権について、行使停止期間を延長すると発表しており、需給面に対する警戒感が薄らいだことが好材料視されている。従来は22年10月3日から11月22日まで、22年10月24日から11月22日までとしていた行使停止期間を、22年10月3日から23年8月4日まで、22年10月24日から23年8月4日までに延長した。

■マイクロ波化学 <9227>  2,777円  +173 円 (+6.6%)  11:30現在
 マイクロ波化学<9227>が4連騰している。午前11時ごろ、食品・医薬などを対象としたマイクロ波多段式凍結乾燥装置「SiriusWave」の販売を開始すると発表しており、好材料視されている。凍結乾燥は、凍結させた固体へ熱を加えることで水分などを気化させる方法で、インスタント食品などの固形物を得るためや、抗体や核酸といった熱に弱い医薬を粉末化するために広く使われている方法。ただ、熱の伝わり方が間接的かつ非効率な従来の方法では、長い乾燥時間が必要だったが、物質を直接加熱できるマイクロ波を利用することで、凍結乾燥時間の大幅な短縮や、それに伴う高品質化が可能であるという。同社では既に、アサヒグループ食品(東京都墨田区)向けの提供を進めているが、同件による業績への影響は現時点では軽微としている。

■プロジェクトカンパニー <9246>  7,450円  +440 円 (+6.3%)  11:30現在
 プロジェクトカンパニー<9246>が大幅高で、上場来高値を更新した。同社は18日、SBIホールディングス<8473>とWeb3.0時代における事業開発支援を目的とした新会社「SBIデジタルハブ」を共同で設立したと発表しており、今後の展開が期待されているようだ。具体的なサービスとして、23年1月から各種APIの提供事業者と利用者をつなぐマッチングプラットフォーム「APIハブ(仮称)」の提供を開始する予定。更に、Web3.0に関連した新事業開発・立ち上げや事業推進に関する各種コンサルティングサービスを23年度内に提供する計画だとしている。

■HENNGE <4475>  1,015円  +59 円 (+6.2%)  11:30現在
 HENNGE<4475>が急反発している。前週末18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を25万株(発行済み株数の0.77%)、または3億5000万円としており、取得期間は11月21日から30日まで。同時に同社及び子会社の従業員にストック・オプションとしての新株予約権を発行すると発表しており、自社株を処分する方式で株式を交付するとしている。

■エフティグループ <2763>  972円  +35 円 (+3.7%)  11:30現在
 エフティグループ<2763>が5連騰。前週末18日の取引終了後、自社株買いの取得枠拡大及び取得期間延長を発表しており、これが好感されている。5月20日に発表した今回の自社株買いでは、上限を25万株(発行済み株数の0.8%)、または3億円を上限としていたが、これを60万株(発行済み株数の1.95%)と6億円に変更し、取得期間も従来の11月30日までから来年2月28日までに延長する。

■ミスミグループ本社 <9962>  3,420円  +115 円 (+3.5%)  11:30現在
 ミスミグループ本社<9962>は大幅続伸。前週末18日の取引終了後に発表した10月の月別売上高が前年同月比8.0%増と6カ月連続で前年実績を上回っており、これが好感されている。自動車や電子・電気機器などを扱う金型部品事業が同16.3%増と2ケタ伸長したほか、製造副資材や消耗品を販売するVONA(ヴォーナ)事業が同5.0%増、自動機の標準部品を扱うFA事業が同7.3%増となったことが寄与した。

■三菱商事 <8058>  4,430円  +82 円 (+1.9%)  11:30現在
 三菱商事<8058>が続伸し、一時3%を超す上げとなった。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ<BRK.B>の子会社ナショナル・インデムニティー・カンパニー(ネブラスカ州)が、三菱商株を買い増したことが21日受付で財務省に提出された変更報告書で明らかになった。これを受け、需給面での思惑が広がったようだ。ナショナル・インデムニティー・カンパニーの保有比率は5.04%から6.59%に上昇した。報告義務発生日は11月14日。ナショナル・インデムニティー・カンパニーが21日受付で提出した変更報告書では、三井物産<8031>や住友商事<8053>、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>の買い増しも判明している。

■エスプール <2471>  900円  +13 円 (+1.5%)  11:30現在
 エスプール<2471>が反発している。前週末18日の取引終了後、子会社で広域行政BPOサービスを提供するエスプールグローカルが島根県浜田市に、隣接する複数の自治体業務を受託するシェアード型のBPOセンターを開設すると発表しており、これが好材料視されている。エスプールグローカルは、複数の自治体から同一の業務を集約して受託するシェアード型のBPOセンターを全国で展開しており、浜田市での取り組みは全国で19拠点目となる。今回新設するセンターは、ショッピングモール「ゆめタウン浜田」への出店となり、23年5月に開設を予定。ワクチンの問い合わせ対応やマイナンバーカードの申請サポートなど、浜田市をはじめとした周辺自治体の行政サービスに関するコールセンター業務やオンライン窓口の受託を予定しているという。

■東京海上 <8766>  2,757円  +29.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 東京海上ホールディングス<8766>は底堅い。前週末18日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、自社株買いの実施を開示した。これが株価の支援材料となっている。自社株買いは、取得総数2500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.2%)、取得総額500億円を上限とする。取得期間は11月21日から23年3月24日。一方、通期の最終利益の見通しは4300億円から3700億円(前期比12.0%減)に引き下げた。増益予想から一転して減益の計画となる。国内を中心とした自然災害や、台湾を含む新型コロナウイルス感染拡大に伴う保険金支払いといった一過性の要因が響く。

■日野自動車 <7205>  633円  +5 円 (+0.8%)  11:30現在
 日野自動車<7205>が続伸している。同社は18日、エンジン認証不正問題に関連して型式指定取消処分の対象機種・車種のうち、「A09Cエンジン」搭載の大型トラック「日野プロフィア」の再申請を行ったと発表しており、これが好材料視されている。不正問題での処分後、同社が型式指定を再申請するのは初めてで、型式指定が認められれば出荷につながるため、同社業績にプラスに働くとの見方から買われているようだ。

■日立製作所 <6501>  7,300円  +55 円 (+0.8%)  11:30現在
 日立製作所<6501>が14日につけた年初来高値を更新した。17日以降、海外での鉄道関連の受注について相次いで発表している。今後の業績の押し上げ要因となると期待した買いが株価の支えとなっているようだ。同社は17日、鉄道システム事業のグループ会社である日立レールが、フィリピン政府運輸省から通勤鉄道向けに、デジタル信号を含む鉄道システム及び軌道工事に関する契約パッケージを受注したと発表した。契約金額は約1140億円という。更に、18日にはカナダの地下鉄オンタリオ線を巡り、車両や鉄道システム、運行・保守を共同受注したと発表。契約金額は約9500億円に上る。このプロジェクトでは30年間の運行・保守も行うとしている。

■東京エレクトロン <8035>  44,710円  +120 円 (+0.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>など半導体関連株がしっかり。18日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が続伸した。17日夕方に決算を発表したアプライド・マテリアルズ<AMAT>の株価が上昇したことなどが寄与した。ただ、レーザーテックなどの主力株は足もとでは高値圏での値の荒い展開が続いており、上値では売りに押されるなど強弱観が対立する動きとなっている。

■SOMPO <8630>  5,570円  -552 円 (-9.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 SOMPOホールディングス<8630>が急落している。前週末18日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績見通しを引き下げた。最終利益の見通しは1600億円から800億円(前期比64.4%減)に下方修正した。損保各社に対しては、株主還元策に対する思惑から先回り買いが入っていたが、同社から自社株買いや配当予想の増額修正などの開示がなかったこともあって、失望売りが膨らんだようだ。自然災害や新型コロナウイルス感染症の拡大、自動車の交通量回復などに伴い、発生保険金が想定を上回る見込みとなった。海外保険事業ではトルコの連結子会社が、国際会計基準における「超インフレ経済下における財務報告」の適用を受けたことに伴い、損失を計上することとなった。4~9月期の連結決算は、最終損益が200億3000万円の赤字(前年同期は1307億3500万円の黒字)だった。

■電通グループ <4324>  4,425円  -95 円 (-2.1%)  11:30現在
 電通グループ<4324>が軟調。東京五輪・パラリンピック関連の事業の入札を巡り、談合の疑いがあることが判明したと伝わっており、これが同社株の重荷となっているようだ。談合の疑いがあるのは、東京五輪の競技のテスト大会に関する業務で、電通グループを含む広告会社などが落札したと報じられている。汚職事件を捜査するうえで、贈賄罪で幹部らが起訴された一部の企業側から、談合が行われたという説明が東京地検特捜部にあったという。

■MS&AD <8725>  3,954円  -68 円 (-1.7%)  11:30現在
 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>は3日ぶり反落。前週末18日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正し、嫌気された。最終損益は2400億円から1400億円(前期比46.7%減)に下方修正した。関東地域における雹(ひょう)災や台風14号などの自然災害、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う保険金・給付金の支払いが当初の想定を上回る見通しとなった。一方、同社はこれまで185円と計画していた年間配当予想を200円(前期比20円増配)に増額修正した。また、5780万株(消却前の発行済み株式総数の9.7%)について、11月30日に消却することも発表している。

■Waqoo <4937>  1,036円  +150 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Waqoo<4937>はストップ高買い気配。前週末18日取引終了後、22年9月期の連結決算の発表にあわせ、23年9月期の業績予想を開示した。売上高は前期比34.4%減の17億9100万円と減収を見込む半面、最終損益は1億2200万円の黒字(前期は6100万円の赤字)を計画する。更に、業務提携するSBCメディカルグループ(横浜市戸塚区)と、血液由来加工・脂肪由来幹細胞加工の受託サービスを全国で展開するとも発表しており、これらを材料視した買いが入ったようだ。前期は主力事業のD2C事業で新規顧客獲得の単価が高騰し、競争環境が激化した。在庫の滞留で商品評価損を計上したこともあって、3800万円の黒字と計画していた最終損益は赤字での着地となった。今期はSBCメディカルグループとの提携を通じ、コラボレーション商品の販売や血液由来加工・脂肪由来幹細胞加工の受託サービスを推進。新たなビジネスモデル構築の布石を打つとしている。

●ストップ高銘柄 
 坪田ラボ <4890>  1,139円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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