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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:マイクロ波、ローム、パーク24

マイクロ波 <日足> 「株探」多機能チャートより
■マイクロ波化学 <9227>  2,147円  +400 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在
 マイクロ波化学<9227>がストップ高。朝方は安く始まったが、午前11時、三井化学<4183>との間で、マイクロ波を用いた炭素繊維製造用の実証設備供給に関する契約を締結することについて決議したと発表。これを材料視した買いが集まった。両社は2018年から環境負荷の低い炭素繊維製造技術の確立を目指し、共同開発を進めてきた。23年12月の完工を目指し、三井化学の名古屋工場内に実証設備を導入する。マイクロ波は対価として7億6800万円を受け取るとしている。

■DIT <3916>  2,063円  +207 円 (+11.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>が急騰、年初来高値を連日で更新した。15日取引終了後、ランサムウエア攻撃などから重要データを保護する機能を搭載したセキュリティー製品の販売を開始したと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。大手金融機関が導入する同社製品「WebARGUS」が持つ改ざん検知・復旧機能に、データプロテクション機能を搭載した。2024年6月までに累計ライセンス金額1億5000万円とする販売目標を掲げる。

■日本トムソン <6480>  588円  +45 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 日本トムソン<6480>が8%高と値を飛ばし大陽線を示現、9月中旬につけた戻り高値587円を払拭しての新波動入りが目前だ。半導体製造装置向け直動案内機器が好調で収益を押し上げている。少量多品種型のニードルベアリングで培った技術力にも定評があり、今後も需要開拓が続く見通し。23年3月期上期(22年4~9月)は営業利益が前年同期比92%増の43億4000万円と急拡大、通期見通しも期初予想の76億円から90億円(前期比53%増)に大幅増額修正している。PER5倍台、PBR0.6倍前後と割安感が際立っていることも買い安心感につながっている。

■オプティム <3694>  1,163円  +35 円 (+3.1%)  11:30現在
 オプティム<3694>が4日続伸している。15日の取引終了後、スマートフォン3次元測量アプリ「OPTiM Geo Scan」が、国土交通省九州地方整備局へ本格導入されたと発表しており、これが好材料視されている。「OPTiM Geo Scan」は、専門知識のない人でも簡単に3次元データの取得から2次元図面に必要な図形データの作成までを一気通貫して行うことができるアプリ。九州地方整備局では業務そのものや、組織、プロセス、建設業界や国交省の文化・風土や働き方を変革し、安全で安心な生活を実現することを目的にインフラDXを推進しており、取り組みの一環として、これまで災害対応などの生産性・安全性の変革のための研修や施行で利用されていた「OPTiM Geo Scan」を本格導入することになったという。

■ローム <6963>  11,640円  +330 円 (+2.9%)  11:30現在
 ローム<6963>が年初来高値を更新した。15日取引終了後、炭化ケイ素(SiC)パワーデバイス製品を手掛ける中国のShenzhen BASiC Semiconductorと、車載用の同デバイスに関する戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表。これを受け、電気自動車(EV)向けの製品供給の拡大を期待した買いが集まったようだ。パートナーシップ契約の成果の第1弾として、両社の技術を融合した車載パワーモジュールが、複数の大手自動車メーカーのEV用パワートレインに供給される予定という。

■パーク24 <4666>  1,940円  +26 円 (+1.4%)  11:30現在
 パーク24<4666>は4日ぶりに反発している。15日の取引終了後に発表した10月度の月次速報数値で、タイムズパーキング売上高が前年同期比4.0%増と7カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、交通量は回復した。また、カーシェアとレンタカー双方のメリットを取り入れた「タイムズカー」の1台当たりの利用料は改善しており、会員数も204万人(前月比3万1000人増)と順調に積みあがっている。

■ゴールドウイン <8111>  9,000円  +110 円 (+1.2%)  11:30現在
 ゴールドウイン<8111>が4日続伸。株価は19年10月以来、3年ぶりに9000円台へ乗せた。水戸証券は15日、同社株のレーティング「A」を継続するとともに、目標株価は1万円から1万1000円に引き上げた。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比60.0%増の52億7700万円と会社計画の39億円を大きく上振れて着地した。主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」は人流回復による外出需要でアパレルを始めバックパックやシューズ類など幅広い商品で好調だった。23年3月期通期の同利益は170億円(前期比3.0%増)で据え置かれたが、同証券では保守的な印象として190億円への増額修正を予想している。

■レーザーテック <6920>  29,315円  +335 円 (+1.2%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株が堅調。前日の米国株市場では米長期金利の低下を背景にハイテク株中心に買いが優勢となり、特にアドバンストマイクロデバイシズ<AMD>、ASMLホールディング、アプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体関連株への買いが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3%高と上値指向を鮮明とした。ここ東京市場では半導体セクターへの物色人気が再燃しているが、前日の米株市場を引き継ぐ形できょうも同関連の主力銘柄中心に根強い買いが入っている。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,577円  +5 円 (+0.3%)  11:30現在
 ジーエヌアイグループ<2160>が5日続伸している。15日の取引終了後、子会社コンチネント・ファーマシューティカルズ社を通じて、中国の合弁会社へ出資し20%の持ち分を取得したと発表しており、これが好材料視されている。今回の合弁会社「上海睿星医療器材」への参画は、美容事業拡大を図るのが狙い。ジーエヌアイグループ独自の生体材料技術の皮膚科・美容分野への適用を専門としており、財務報告の医療機器部門に含まれる予定で、その影響は軽微としている。

■ハーモニック <6324>  4,680円  -480 円 (-9.3%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が急落した。ナブテスコ<6268>が15日取引終了後、保有するハーモニック株をすべて売却すると発表した。市場に流通する株式の増加につながる可能性があることから、需給悪化を懸念した売りが膨らんだようだ。売却先は野村証券とJPモルガン証券。両社は今後、ハーモニック株の需給への影響を極力回避すべく、時間をかけて市場で売却することを基本とし、長期保有を目的とする投資家などへの転売も視野に入れ、株価への影響を抑えていくという。売却完了は23年12月中旬を想定している。ナブテスコによる売却株式数は916万200株で、22年9月30日時点の自己株式を除く発行済み株式総数の9.64%に相当。売却総額は約473億円。ナブテスコ株は上昇している。同社は22年12月期の個別決算で投資有価証券売却益として約457億円を特別利益に計上する見込み。一方、連結決算への影響については、ハーモニック株のリスクと経済価値について、ナブテスコから売却先への移転完了に時間を要することから、引き続き資産として認識する。22年12月期以降も四半期末にハーモニック株を再評価し、評価損益の計上により連結業績に影響を及ぼす可能性があるという。

■京浜急行電鉄 <9006>  1,347円  -27 円 (-2.0%)  11:30現在
 京浜急行電鉄<9006>が10日続落。新型コロナウイルスの国内の感染者数が再び増加基調にあるなか、15日は全国で10万人を超えたと伝わっている。9月の訪日外国人客に対する入国制限の緩和や、その後の政府による観光振興策「全国旅行支援」の開始などを背景に、同社株は9月7日の安値(1328円)から10月20日につけた年初来高値(1575円)まで約19%上昇した経緯がある。直近では感染拡大の「第8波」に入り外出自粛ムードが強まることで、羽田空港への旅客需要などに悪影響が出ると懸念した売りが続いており、株価は9月7日の安値に接近しつつある。インバウンド関連では、ホテル事業を展開する共立メンテナンス<9616>は8日続落。日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>など空運株もこのところは下落基調が続いている。

■Jフロント <3086>  1,082円  -18 円 (-1.6%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が4日続落。15日取引終了後、10月度の連結売上収益報告を発表した。売上収益(国際会計基準)は主力の百貨店事業が前年同月比8.2%増、連結合計では同12.6%増となった。だが、百貨店事業は9月度(同14.8%増)と比べて伸びが鈍化しており、ネガティブ視されたようだ。10月度の百貨店事業は入国制限の緩和などを背景に、大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高が大きく伸びた。SC事業は全国旅行支援などによる来店客数の増加もあって、パルコの店舗テナント取扱高が伸びたほか、デベロッパー事業、決済・金融事業も増収となった。

■ティアンドエス <4055>  1,512円  +208 円 (+16.0%)  11:30現在
 ティアンドエス<4055>が急騰。前日時点で5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現していたが、きょうは1300円台後半に位置する75日移動平均線も一気に上回ってきた。生産管理システム受託開発のほか、半導体工場の保守・運営も行っている。半導体関連の中小型株に投資資金が向かうなか、同社はフラッシュメモリーのリーディングカンパニーであるキオクシア向けで大型案件を確保していることで、同関連有力株として急速に見直される方向となった。22年11月期はトップラインが2ケタ増収を見込み、営業利益は前期比34%増の5億5000万円予想と急拡大、連続過去最高利益更新となる見通し。

■AI inside <4488>  5,600円  +700 円 (+14.3%) ストップ高   11:30現在
 AI inside<4488>が急反発しストップ高の5600円に買われている。午前11時ごろ、TIS<3626>が提供する経費精算クラウドサービス「Spendia」のAI-OCRエンジンとして、文字認識APIが採用されたと発表しており、これが好材料視されている。「Spendia」は、TISが経費精算システムを20年以上提供してきた知見をもとに、日本の制度や商習慣に合わせて開発した経費精算クラウドサービス。同サービスは今回、機能強化を行い、AI-OCRによる紙・電子ファイルの読み取り機能を実装し、請求書支払い業務の更なる効率化を実現したが、このAI-OCRによる読み取り機能において、同社のAI・インテリジェンスAPI群「Developer’s API」の一つ、文字認識APIがAI-OCRエンジンとして採用されたという。この採用により、従来のOCRでは読み取りが困難とされていた手書き文字を高精度に読み取り、あらゆる形式の画像から情報を抽出することができるようになるとしている。

■C&Gシステムズ <6633>  418円  +51 円 (+13.9%)  11:30現在
 C&Gシステムズ<6633>の上値追い鮮烈、約1カ月ぶりに年初来高値更新となった。同社株は長期波動で400円台ラインが上値の強力なフシとなっており、テクニカル的にもここを突破できるかが注目される。CAD・CAMソフトと金型製造に特化している。金型は高精度を追求した製品を強みとし、世界的に旺盛な半導体設備投資需要を背景に半導体デバイスを加工する工作機械向けで需要を伸ばしている。ここ半導体関連主力銘柄への買い戻しが加速したことで、同関連の中小型株にも見直し買いの動きが波及、同社株は値ごろ感もありその流れに乗っている。

●ストップ高銘柄
 アミタホールディングス <2195>  871円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在
 壽屋 <7809>  11,260円  +1,500 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 POPER <5134>  1,149円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 日医工 <4541>  220円  -80 円 (-26.7%) ストップ安売り気配   11:30現在
 CS-C <9258>  640円  -150 円 (-19.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、2銘柄

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