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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、目先の利益確定売りで2万8000円台割れ (11月14日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28277.64
高値  28305.04(09:03)
安値  27963.47(15:00)
大引け 27963.47(前日比 -300.10 、 -1.06% )

売買高  14億6035万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆8284億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、前週末の急騰の反動で利食いが優勢に
 2.米株市場ではNYダウが一時大きく売られるなど不安定な動き
 3.為替市場で急速な円高が進んだことも買い手控え材料となる
 4.日経平均寄与度の高いソフトバンクGが大幅安で足引っ張る
 5.日経平均は安値引けで2万8000円台割れ、売買代金は高水準

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比32ドル高と小幅に続伸した。利益確定売りが先行も利上げ減速観測で景気敏感株やハイテク株などが買われた。

 週明けの東京市場では、日経平均株価が反落。前週末に先物主導で大幅上昇した反動から目先利益確定の動きが優勢となり、2万8000円台を割り込んだ。

 14日の東京市場は、リスク回避ムードの強い地合いを強いられた。前週末の米国株市場では主要株価指数が揃って上昇したものの、NYダウの上げ幅はわずかで途中は300ドル強下げる局面もあった。また、外国為替市場で一時1ドル=138円台まで急速なドル安・円高が進行したことも、自動車セクターやインバウンド関連を中心に買い手控え感につながった。一部値がさ株への売りが日経平均を押し下げたほか、目先筋の利食い急ぎの動きが顕在化して引けにかけ下げ幅を広げた。日経平均は安値引けとなりフシ目の2万8000円台を再び割り込んだ。プライム市場全体の7割を超える銘柄が下落した。一方、下値を拾う動きも旺盛だったようで、売買代金は3兆8000億円台まで膨らんでいる。

 個別ではソフトバンクグループ<9984>が大商いも株価は急落、1銘柄で日経平均を180円あまり押し下げた。オリンパス<7733>が大幅下落したほか、第一三共<4568>の下げも目立った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。三菱重工業<7011>も安い。ツバキ・ナカシマ<6464>が値下がり率トップに売り込まれ、リンクアンドモチベーション<2170>も急落、大真空<6962>も大きく値を下げた。
 半面、本日も売買代金で群を抜いたレーザーテック<6920>が上値指向を継続、東京エレクトロン<8035>も1000円を超える上昇。ファーストリテイリング<9983>が買い優勢、資生堂<4911>も買われた。日本電産<6594>、SMC<6273>なども高い。アシックス<7936>が急騰、平田機工<6258>はストップ高に買われた。値上がり率トップとなった帝国電機製作所<6333>も一時値幅制限いっぱいまで上値を伸ばす場面があった。ホシデン<6804>も活況高。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、エムスリー <2413>、資生堂 <4911>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約114円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、オリンパス <7733>、第一三共 <4568>、KDDI <9433>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約291円。うち182円はSBG1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は化学、ガラス土石製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)陸運業、(2)機械、(3)電気機器、(4)サービス業、(5)小売業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)情報・通信業、(3)パルプ・紙、(4)非鉄金属、(5)空運業。

■個別材料株

△日基技 <1914> [東証S]
 自社株買いと9月中間期業績の計画上振れを好感。
△サスメド <4263> [東証G]
 7-9月期(1Q)経常は赤字縮小で着地。
△チャットW <4448> [東証G]
 22年12月期業績予想を上方修正。
△平田機工 <6258> [東証P]
 今期営業益見通し上方修正。
△帝国電 <6333> [東証P]
 今期上方修正や増配に加え自社株買いの発表も。
△住友精密 <6355> [東証S]
 住友商 <8053> [東証P]が1株3650円でTOB実施へ。
△サンテック <6777> [東証S]
 23年3月期営業利益大幅増額。
△AKIBA <6840> [東証S]
 今期は一転最終増益の見通し。
△EDP <7794> [東証G]
 23年3月期業績予想を上方修正。
△アシックス <7936> [東証P]
 今期上方修正を好感。

▼ツバキナカ <6464> [東証P]
 今期営業利益予想引き下げ。
▼大真空 <6962> [東証P]
 今期経常を7%下方修正。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)帝国電 <6333>、(2)平田機工 <6258>、(3)アシックス <7936>、(4)ホシデン <6804>、(5)GDO <3319>、(6)ペプドリ <4587>、(7)スズケン <9987>、(8)ダイヤHD <6699>、(9)エニグモ <3665>、(10)ラクス <3923>。
 値下がり率上位10傑は(1)ツバキナカ <6464>、(2)LINK&M <2170>、(3)スプリックス <7030>、(4)ミルボン <4919>、(5)ゲオHD <2681>、(6)大真空 <6962>、(7)DOWA <5714>、(8)サイバーリン <3683>、(9)日電子 <6951>、(10)SBG <9984>。

【大引け】

 日経平均は前日比300.10円(1.06%)安の2万7963.47円。TOPIXは前日比20.86(1.05%)安の1956.90。出来高は概算で14億6035万株。東証プライムの値上がり銘柄数は471、値下がり銘柄数は1326となった。東証マザーズ指数は773.66ポイント(13.14ポイント高)。

[2022年11月14日]


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