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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 邦チタ、信越化、OLC (27日大引け後 発表分)

邦チタ <日足> 「株探」多機能チャートより

 27日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 邦チタ <5727> [東証P]  ★今期経常を25%上方修正、配当も6円増額
 ◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の80億円→100億円に25.0%上方修正。増益率が54.5%増→93.2%増に拡大する見通しとなった。チタン製品の販売価格が改善するほか、足もとの円安進行も利益を押し上げる。為替の前提レートは1ドル=140円(従来は120円)に見直した。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の22円→28円(前期は15円)に増額修正した。

 アルフレッサ <2784> [東証P]  ★上期経常を一転17%増益に上方修正
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の95億円→128億円に34.7%上方修正。従来の13.3%減益予想から一転して16.8%増益見通しとなった。医療用医薬品市場の伸びが想定を上回って推移したことに加え、メディカル品が伸長したことが要因。販管費の抑制なども上振れにつながった。

 ドリコム <3793> [東証G]  ★上期経常が64%増益で着地
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比64.4%増の15.4億円に拡大して着地。ゲーム事業で主力IPタイトルが周年イベントや映画に連動した施策を背景にグローバルで好調だったことが寄与。一部の不採算タイトルを終了したことも大幅増益に貢献した。
  通期計画の19億円に対する進捗率は81.4%に達しており、業績上振れが期待される。

 イビデン <4062> [東証P]  ★今期経常を一転4%増益・最高益に上方修正、配当も10円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.2%増の455億円に伸び、従来の16.2%減益予想から一転して増益で着地。電子事業でパソコン向けの需要が減速する一方、データセンターを中心としたサーバー向けの販売が順調に推移したことが収益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の670億円→770億円に14.9%上方修正。従来の9.9%減益予想から一転して3.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。

 信越化 <4063> [東証P]  ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比84.2%増の5590億円に拡大して着地。米国で塩化ビニール樹脂が好調だったほか、シリコンウエハーやフォトレジストといった半導体材料の出荷も大きく伸びた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の8400億円→9800億円に16.7%上方修正。増益率が21.0%増→41.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 日華化学 <4463> [東証P]  ★今期経常を17%上方修正・8期ぶり最高益更新へ
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の30億円→35億円に16.7%上方修正。増益率が10.9%増→29.3%増に拡大し、8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。各事業分野における市場環境や想定以上に大幅な円安となっていることなどを反映した。

 OLC <4661> [東証P]  ★今期経常を59%上方修正、配当も6円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常損益は385億円の黒字(前年同期は185億円の赤字)に浮上し、従来予想の221億円の黒字を上回って着地。テーマパーク事業でグッズ販売が好調に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。固定経費が減少したことも上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の506億円→806億円に59.3%上方修正。増益率が4.5倍→7.1倍に拡大する見通しとなった。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→36円(前期は28円)に増額修正した。

 ニッキ <6042> [東証S]  ★上期経常2.1倍上方修正、通期も増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の4.5億円→9.5億円に2.1倍上方修正。北米市場が堅調に推移したことに加え、為替の円安進行も追い風となった。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の7億円→10億円に42.9%上方修正。減益率が49.0%減→27.1%減に縮小する見通しとなった。

 小森 <6349> [東証P]  ★上期経常を2.4倍上方修正、通期も増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の17億円→40.9億円に2.4倍上方修正。経済活動の正常化に伴う設備需要の回復を背景に販売が増加したほか、急速な円安進行も追い風となった。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の37億円→54億円に45.9%上方修正。増益率が8.6%増→58.5%増に拡大する見通しとなった。

 山洋電気 <6516> [東証P]  ★今期最終を23%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
 ◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の95億円→117億円に23.2%上方修正。増益率が5.4%増→29.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。通信装置やロボット、半導体製造装置などFA市場からの需要が増加し、売上高が計画を上回ることが寄与。急激な円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の120円→130円(前期は115円)に増額修正した。

 フタバ <7241> [東証P]  ★今期最終を36%上方修正
 ◆23年3月期の連結最終利益を従来予想の44億円→60億円に36.4%上方修正。増益率が33.1%増→81.4%増に拡大する見通しとなった。持ち分法適用関連会社である協祥機械工業の一部株式を売却することを決定。これに伴い、約17億円を特別利益に計上することが最終利益を押し上げる。

 大建工 <7905> [東証P]  ★上期経常を34%上方修正、通期も増額、配当も10円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の74億円→99.2億円に34.1%上方修正。米国で木材製品の市況価格が想定より高い水準で推移したことなどが上振れの要因。
  併せて、通期の同利益も従来予想の140億円→155億円に10.7%上方修正。減益率が25.2%減→17.2%減に縮小する見通しとなった。下期は原材料価格の高騰が利益を圧迫する。
  業績好調に伴い、年間配当を従来計画の100円→110円(前期は100円)に増額修正した。

 東陽倉 <9306> [東証S]  ★上期経常を36%上方修正、通期も増額、配当も0.5円増額
 ◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7億円→9.5億円に35.7%上方修正。物流事業で新規および既存貨物の取扱量が増加したことが寄与。合理化を進めたことなども上振れの要因となった。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の14億円→16.5億円に17.9%上方修正。減益率が33.5%減→21.6%減に縮小する見通しとなった。
  業績上振れに伴い、上期配当を従来計画の4.5円→5円(前年同期は4.5円)に増額修正した。年間配当は10円になる。

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