市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:サイボウズ、タカラバイオ、シマノ

サイボウズ <日足> 「株探」多機能チャートより
■リョーサン <8140>  2,658円  +313 円 (+13.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 25日に業績修正を発表。「今期経常を一転24%増益に上方修正、配当も50円増額」が好感された。
 リョーサン <8140> [東証P] が10月25日大引け後(16:30)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の68億円→100億円(前期は80.8億円)に47.1%上方修正し、一転して23.7%増益見通しとなった。
  ⇒⇒リョーサンの詳しい業績推移表を見る

■NOK <7240>  1,227円  +98 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 25日に業績修正を発表。「上期経常を34%上方修正、通期も増額」が好感された。
 NOK <7240> [東証P] が10月25日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の122億円→163億円(前年同期は218億円)に33.6%上方修正し、減益率が44.1%減→25.3%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒NOKの詳しい業績推移表を見る

■サイボウズ <4776>  1,894円  +145 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 サイボウズ<4776>が急反発し年初来高値を更新している。25日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を218億4400万円から219億6400万円(前期比18.8%増)へ、営業損益を3億円の赤字から2億5400万円の黒字(同82.4%減)へ、最終損益を6億500万円の赤字から1億6900万円の赤字(前期5億5100万円の黒字)へ上方修正したことが好感されている。クラウドサービスを中心に売上高が予定よりも好調に推移していることに加えて、人件費、広告宣伝費、オフィス関連費など各投資施策で年内に費消しないことが確定した予算が積み上がってきたことが要因。また、半導体不足の影響でサーバー機材などの納品が遅れたことにより、減価償却費が想定を下回っていることもプラスに働くとしている。

■デンカ <4061>  3,450円  +230 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 デンカ<4061>が急騰。同社は25日取引終了後、セメント事業から撤退すると発表した。セメント販売事業などは新たに100%子会社を設立し、その全株を太平洋セメント<5233>に譲渡する。25年上期をメドにセメント生産を終了する。この決定に伴い、減損損失など約190億円を今3月期第3四半期以降に計上する。この日は、需要が低迷するセメント事業からの撤退を前向きに評価する買いが流入している様子だ。

■タカラバイオ <4974>  1,759円  +94 円 (+5.7%)  11:30現在
 タカラバイオ<4974>が大幅反発している。25日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の277億4400万円から325億円(前年同期比3.0%増)へ、営業利益が86億4100万円から108億円(同23.4%減)へ、純利益が63億5400万円から85億円(同15.1%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症感染拡大第7波の影響を受けて、関連する検査製品の売り上げが計画を上回ったことが要因としている。

■シマノ <7309>  22,525円  +945 円 (+4.4%)  11:30現在
 シマノ<7309>は大幅高。25日取引終了後、22年12月期の業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来予想の1610億円から1635億円に増額した。前期は営業8割増益と急拡大したが、発射台が高くなったにもかかわらず、そこから更に10%強の2ケタ成長を果たす見通しとなった。なお、今期の最終利益は前期比18%増の1363億円を見込む。同社は自転車部品の世界トップメーカーだが、高価格帯の商品を中心に旺盛な需要が続いており、足もとで為替のドル高メリットも享受している。同社の海外売上高比率は90%を占めており恩恵が大きい。

■ベイカレント <6532>  39,900円  +1,650 円 (+4.3%)  11:30現在
 ベイカレント・コンサルティング<6532>が4日続伸。株価は一時4万円を回復した。水戸証券は25日、同社株のレーティング「A」と目標株価5万円を継続した。総合コンサルティングファームである同社の第2四半期累計(3~8月)の営業利益は前年同期比32.5%増の126億500万円と好調だった。デジタルトランスフォーメーション(DX)関連に加え、ESGなどサステナビリティ関連のニーズの増加などが寄与している。23年2月期の同利益は前期比20.8%増の260億円が見込まれているが、同証券では290億円への増額修正を予想している。また、同社は10月31日を基準日として1株を10株に分割することも発表しており、この日は権利取りの買いも入っているようだ。

■エスプール <2471>  957円  +31 円 (+3.4%)  11:30現在
 エスプール<2471>が4日続伸している。この日の寄り前、子会社で広域行政BPOサービスを提供するエスプールグローカルが岩手県大船渡市に、隣接する複数の自治体業務を受託するシェアード型のBPOセンターを開設すると発表しており、これが好材料視されている。エスプールグローカルは、複数の自治体から同一の業務を集約して受託するシェアード型のBPOセンターを全国で展開しており、大船渡市での取り組みは全国で17拠点目となる。ショッピングセンターの「サン・リア」への出店となり、23年5月に開設を予定。ワクチンの問い合わせ対応やマイナンバーカードの申請サポートなど、大船渡市をはじめとした周辺自治体の行政サービスに関するコールセンター業務やオンライン窓口の受託を予定しているという。

■リクルート <6098>  4,644円  +136 円 (+3.0%)  11:30現在
 リクルートホールディングス<6098>は3連騰で上昇基調を鮮明としている。上値抵抗ラインとして意識されていた75日移動平均線を上に抜けてきた。国内では人材需要が旺盛で人材サービス会社の収益機会が拡大している。また、米国でも人材需給が逼迫しており、求人情報検索エンジン「インディード」を手掛ける同社に追い風が強い。一方、株式需給面では、今月17日に1500億円を上限とする自社株買いを発表しており、これも株価の強力な下支え材料となっている。年間配当は今期予想ベースで22円と配当利回りは0.5%にも満たないが、今回の自社株買いで株主還元に向けた姿勢も評価されている。

■オープンハウスグループ <3288>  5,340円  +120 円 (+2.3%)  11:30現在
 オープンハウスグループ<3288>が3日続伸。25日取引終了後、太陽光発電事業を開始すると発表した。東京都が新築住宅への太陽光パネルの設置を義務化する方針を示したことを受け、株式市場で太陽光発電が話題性のあるテーマと位置付けられていたなか、同社の発表を材料視した買いが集まった。太陽光発電所を運営する子会社(SPC)を活用。総投資額は約60億円としている。アレンジャーはみずほ証券。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,043円  +94 円 (+1.6%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は続伸、前日は大陽線で5990円台まで上値を伸ばしたが、その後は上げ幅をやや縮小した。きょうは改めて買い直される展開でフシ目の6000円大台を約11カ月ぶりに回復した。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が3日続伸となり1万1000台を回復、米ハイテク株に積極投資を行い、ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株に追い風となっている。同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団<BABA>はここ下落基調が顕著となっていたが、直近で下ヒゲを形成し下げ止まる動きをみせており、これもポジティブ材料として働いている。

■三菱UFJ <8306>  715.1円  +5 円 (+0.7%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は異彩を放つ戻り足を形成、きょうで9連騰と気を吐いている。今週末に日銀の金融政策決定会合の結果と黒田日銀総裁の記者会見を控えるが、国内のインフレ圧力は徐々に高まってはきているものの、基本的な金融政策路線に変更はなさそうだ。米国においても債券への売り圧力はひと頃より緩和されており、前日は米10年債利回りが4.1%近辺まで大きく水準を切り下げるなど、同社をはじめメガバンクにとってそれほどポジティブな材料は見当たらない。しかし、市場では「ここ政策主導でリオープン(経済再開)を後押しする動きが鮮明で、訪日外国人の入国規制の大幅緩和などでインバウンドも期待される状況にある。これに伴い国内の資金需要も徐々に伸びてくることが予想され、銀行には追い風となる」(中堅証券ストラテジスト)と指摘している。PER、PBR、配当利回りなどからみても同社株は割安感が顕著であり、「直近、信用取組の需給改善効果も上値を軽くしている」(同)という。

■未来工業 <7931>  1,452円  +5 円 (+0.4%)  11:30現在
 未来工業<7931>は8日ぶり反発。25日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(3月21日~9月20日)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比3.3%減の12億4100万円となったが、これまでの計画(9億7800万円)を上回って着地した。直近の株価は4月につけた年初来安値に迫りつつあったが、決算発表を支えに割安感を意識した買いが入った。主力の電材・管材事業は5G関連の通信機器の電源工事に用いる工具などが増加したほか、価格改定の効果が表れた。コスト抑制への取り組みを進めたことも利益を下支えした。通期の業績予想については、国産ナフサ価格の高騰の影響などが想定されるとし、4月に公表した数値を据え置いた。

■GMO-FH <7177>  618円  -93 円 (-13.1%)  11:30現在
 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は大幅安で年初来安値を更新。25日の取引終了後、22年12月期第3四半期末と今期末を基準日とする配当について、それぞれ無配にすると発表しており、これが嫌気されているようだ。年間配当は前期比減配の21円(前期52円17銭)となる見通し。あわせて、第3四半期累計(1~9月)決算の速報値を発表。営業収益を336億9500万円(前年同期330億7400万円)、純利益を25億3700万円(同78億500万円)とした。証券・FX事業が増収増益となった一方、暗号資産事業が前年同期の反動で大幅な減収減益となった。また、保有するGMOあおぞらネット銀行の株式について、特別損失(投資有価証券評価損と契約損失引当金繰入額)を計上した。決算発表予定日は11月1日。

■山崎製パン <2212>  1,490円  -104 円 (-6.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 山崎製パン<2212>が急反落。25日取引終了後に発表した22年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が7921億2800万円(収益認識に関する会計基準の適用で前年同期比増減率なし)、営業利益は前年同期比17.0%増の160億2500万円、最終利益は同27.3%増の99億4600万円だった。大幅増益となったものの、営業利益の通期計画に対する進捗率は66.8%と低調だった。原材料となる小麦価格の上昇を受け、同社は7月出荷分からパン類の再値上げに踏み切ったものの、営業利益面で値上げ効果が期待ほど表れていないとの受け止めが多く、来期の業績を警戒した売りが膨らんだようだ。なお、同社は通期の業績予想と配当予想は据え置いた。

●ストップ高銘柄
 なし

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均