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【経済】【クラウドファンディング】日本の“天然水”ブランドを世界へ ボーアンドベル・ジャパン、10月21日募集開始

 新しい天然水ブランドの確立を目指すボーアンドベル・ジャパン株式会社(千葉県市川市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは10月21日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:750万円、上限募集額:2500万円
・ エンジェル税制あり(優遇措置A)
・ みなし時価総額:9600万円
・ 類似上場企業:アクアライン、ブルボン、プレミアムウォーターホールディングス、トーエル、ラストワンマイル、ダイオーズ

※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

天然水を通して「新しいライフスタイル」を提案

 ボーアンドベル・ジャパンは、日本の天然水ブランドを確立し、世界展開を目指すベンチャー。日本には大小さまざまな水源があるにもかかわらず、その多くは世界どころか国内ですらあまり知られていない現状、また、多くの日本人が水は当たり前にあるものとして、その効果や重要性について深く考えていない現状があると考え、「地方に眠る優良な水源を活用した、日本独自の天然水ブランドを開発することで、日本の水の価値を再定義」することを目指しています。

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(出典:FUNDINNO)

 同社は2022年10月下旬から、特徴的な成分を含む3種類の天然水「瑞 みずのみず」を第1弾として先行販売(一部顧客限定)する予定です。

 同社が契約する富士山のふもとの水源から採水される天然水は、ミネラル量が豊富で、かつ軟水であることが特徴。特にミネラル成分の一つ、バナジウムが1リットルあたり約150.0マイクログラム(マイクログラム:1ミリグラムの1000分の1)と一般的な天然水よりも豊富に含まれていながら、硬度が約36ミリグラム/リットルで、軟水で飲みやすいといいます(濃度数値は同社が調査を依頼した検査センターによる試験結果)。

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(出典:FUNDINNO)

 同社は製品を通して、「適した時間に適した水を体内に取り入れる新しいライフスタイル」を世界に提案し、日本の資源を有効活用することで、豊かな社会の創造にも貢献したいと考えています。

 この天然水の価値を周知するために、ターゲット顧客の生活シーンを徹底的にイメージして訴求ポイントを定め、ペットボトルのデザインやホームページ、カタログなどのアート感を高めるブランディング戦略を採用。現在、代表ら主要メンバーのネットワークを生かして、リゾートホテルやミシュランガイド掲載レストランなど約20事業者から取り扱いを内諾されているといいます。

 今後は国内外の展示会に出展して販路を探るとともに、飲料水以外の多様なシーン(ロックアイス、サウナ…)にも広げていく計画で、「日本の天然水ブランドとしての価値を確立することでビジネスを成功させ、その利益の一部を世界に還元することで、水不足で困っている地域のインフラを整備して、水不足解消に貢献したい」としています。



世界のブランドに劣らない製品を

 同社は日本の天然水を巡る状況について、熊本県の白川水源や北海道のふきだし湧水など「名水百選」に選ばれる良質な水源が各地にあるものの、世界に展開できるブランドは限られており、また、1人当たりのミネラルウォーターの消費量も少なく、天然水の需要があまり高くないと考えています。

 その背景を、日本は水資源が豊富で、蛇口をひねればいつでもきれいな水が出てくるため、水の重要性について考える人が少ないのではないかと分析し、「日本の水には、もっと価値があることを分かってほしいと考えています。もっとクリエイティビティーに富んだ、世界の天然水ブランドに劣らないプロダクトが必要だと感じています」としています。

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(出典:FUNDINNO)

第1弾はシーン・目的別に3種類

 同社は、代表の親族が所有する静岡県富士宮市の水源からとれる水を中心に、BtoC(消費者向け)、BtoB(事業者向け)のさまざまな製品を開発・販売していく計画で、その第1弾がBtoCの「瑞 みずのみず」です。10月下旬から、ユーザーが飲用するシーン・目的別に「06:01」「19:03」「23:59」の3種類を販売します。

 「06:01」は、富士山のふもとから採水されるバナジウム天然水に高濃度酸素(充填時約30ppm/l)を充填したもの。高濃度酸素を取り込むことで、疲労物質(乳酸)の除去が促進され、筋疲労や筋痛からの早期回復が期待できることが示されており(京都大学大学院レポート:Effects of Hyperbaric Exposure with High Concentration of Oxygen on Recovery of Muscle Stiffness)、忙しいビジネスマンにエネルギーとして飲んでもらうシーンを想定しています。

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(出典:FUNDINNO)

 「19:03」は同じバナジウム天然水を純粋に充填したもの。アサヒ飲料株式会社飲料研究所など数社の共同論文で、バナジウム含有天然水を飲用すると血糖値が下がり、中性脂肪の減少も期待できることが示されており、食生活が乱れがちな人に、食事やお酒のお供として飲んでもらうシーンを想定しています。

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(出典:FUNDINNO)

 「23:59」は静岡県三島市でとれるシリカ含有の天然水にCBD(カンナビジオール)を添加したもの。先行研究段階で、複数の研究機関がCBDについて、不眠症などの睡眠行動障害や、日中の過度な眠気の改善に有用である可能性を示しており(National Library of Medicine「Cannabis, Cannabinoids, and Sleep:a Review of the Literature」)、リラックスしたい、または満足に眠れていない人に、就寝前に飲んでもらうシーンを想定しています。

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(出典:FUNDINNO)

 同社は「まだまだ眠っている水源を有効活用できれば、日本全体の価値向上にもつながると考えており、今後も、より多くのシーンに活用できる新シリーズの開発も進めていく予定」としています。

(※上記の各成分の濃度数値は、同社が独自に調査を依頼する検査センターによる試験結果)
(※いずれの記載も効能・効果を保証するものではない:同社注)

高級路線に市場獲得の余地

 同社はまず、健康や美容、時間の使い方などに対して意識の高い顧客に向けたサービス展開を進めていく計画で、また、会員制ホテルやミシュランガイド掲載店などの高級店でしか手に取れないような高級路線は大手の参入が少なく、市場獲得の余地があると考えています。

 そのための販売戦略として、国内大手通信会社の商社部門出身である代表、世界的デザインファームの創業メンバーであるCOO、人材紹介会社の代表も務めるCMOなど、メンバーが持つネットワークを駆使して、企業や団体のトップに交渉しているといいます。

 すでに沖縄のリゾートホテルや国内有数の有名レストラン、割烹、スポーツクラブなど約20施設から、取り扱いの内諾を得ているほか、その他数十社とも商談を進めているといいます。

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(出典:FUNDINNO)

 現在、交渉を行っている事業者とは同社が直接接点を持つことで、製品のブラッシュアップを行う計画で、ある程度、ブランディングができた段階(2024年下期ごろ)をめどに、国内の代理店を活用して、高品質な食料品を扱うスーパーマーケットチェーンなどに卸していく予定です。

 国内のミネラルウォーター生産高は2021年に約3300億円と推定され、コロナ禍での巣ごもり需要の影響で、生産量が右肩上がりで増え続けていることから(日本ミネラルウォーター協会)、同社は、国内の天然水市場で高級ブランドとしての地位を確立させていきたい考えです。

 また、サウナの水蒸気やコスメ、農業、フルーツフレーバーやだし、コーヒー、クラフトビールの専用水など、さまざまな場面で天然水を活用することが考えられるため、水と親和性の高い業界へ横展開することで、多くの市場に向けたアプローチが可能になるとしています。

 同社は自社の強みとして、代表の親族が所有する、バナジウム濃度が日本でトップクラスの水源(富士山麓の深井戸)と総代理店契約を締結しており、この水源を守り続けることによるアドバンテージを挙げています。

 また、天然水の取り扱いにおいて、世界標準のISO認証を取得している株式会社エムアイファクトリーと事業提携していることで、オリジナル飲料水やOEM商品など、多様な製品の製造においても盤石の体制を構築できているとしています。

今後の成長に向けて

(1)将来的に美容・健康市場参入も

 同社は今回の調達資金について、主に、来年の春・夏にかけての新たな商品ラインナップの開発費、販路拡大のためのマーケティング費、組織体制を整えるための人件費に充てるとしています。

 マーケティングについては、ホテルやサロンなど水と親和性が高い業界の展示会への出展、他業界とのWネームの企画・製品開発などを通じて、新規顧客の獲得と業界内での認知度向上に取り組んでいく計画です。

 「水」と「健康」の親和性は非常に高く、水が持つ力を最大限活用できれば、健康づくりにつながると考えていることから、将来的には、予防医療やアンチエイジングなどの美容・健康市場にも参入する方針です。

(2)2023年からは海外進出を計画

 同社は2023年、日本発の天然水ブランドとして海外進出を計画しており、まずは国内の輸出業者と連携して、中国などアジア諸国での展開を目指しています。将来的には、天然水事業の利益の一部を世界各地の水インフラ事業に投資したい考えで、「日本だけではなく、世界中の誰もが安心して水を飲める社会の実現に貢献するグローバル企業」を目指すとしています。

(3)将来的なEXITはバイアウトを想定

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(出典:FUNDINNO)

(4)2029年に年間300万本以上の商品販売を計画

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(出典:FUNDINNO)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・アクアライン <6173> [東証G]
・ブルボン <2208> [東証S]
・プレミアムウォーターホールディングス <2588> [東証S]
・トーエル <3361> [東証S]
・ラストワンマイル <9252> [東証G]
・ダイオーズ <4653> [東証P]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
ボーアンドベル・ジャパン株式会社
千葉県市川市新井一丁目15番7号
資本金:1,200,000円(2022年9月6日現在)
発行済株式総数:120株(同)
発行可能株式総数:10,000株
設立日:2022年1月11日
決算日:12月31日
※2022年10月7日を効力発生日として、1株を8株とする株式分割に伴う発行済株式総数の変更を実施しており、現時点で登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は960株となる。

■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 小寺毅

■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 250株

■募集株式の払込金額
1株あたり 100,000円

■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額750万円を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 500万円
研究開発費 85万円
手数料 165万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額1,750万円(目標募集額750万円と上限募集額2,500万円との差額)を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 600万円
研究開発費 300万円
人件費 210万円
ソフトウェア開発費 255万円
手数料 385万円

■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(1株)
200,000円コース(2株)
300,000円コース(3株)
400,000円コース(4株)
500,000円コース(5株)
1,000,000円コース(10株)
2,000,000円コース(20株)
3,000,000円コース(30株)
4,000,000円コース(40株)
5,000,000円コース(50株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(5株)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、5,000,000円コース(50株)を上限とする。

■申込期間
2022年10月21日~10月27日

■目標募集額
7,500,000円(上限募集額 25,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は20,000,000円とする。

■払込期日
2022年11月21日

■連絡先
ボーアンドベル・ジャパン株式会社
電話番号:090-6847-3596
メールアドレス:info@beaubelle-jp.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

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