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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:VIX短先物、ベイカレント、WSCOPE

VIX短先物 <日足> 「株探」多機能チャートより
■VIX短先物 <1552>  2,202円  +102 円 (+4.9%)  11:30現在
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>が続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。21日の米VIX指数は前日に比べ0.83(3.06%)ポイント高の27.99に上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%利上げが発表された。11月の次回FOMCでも4回連続となる政策金利の0.75%引き上げの可能性が浮上しており、NYダウは522ドル安と大幅続落した。この米国市場の波乱を受けて、東京市場でVIX短先物は上昇している。

■日本工営 <1954>  3,740円  +70 円 (+1.9%)  11:30現在
 日本工営<1954>は反発。午前10時ごろ、アバターを通じて地域資源の体験と地域との交流ができるバーチャル空間(メタバース)「デジタルモール嬉野」をきょう午後5時にオープンすると発表しており、これが好感されている。これは、佐賀県嬉野市で採択された内閣府「未来技術社会実装事業」に大日本印刷<7912>とケー・シー・エス(東京都文京区)と連携して取り組むもの。9月23日開業の西九州新幹線「嬉野温泉駅」と駅隣接の道の駅「うれしの まるく」内の観光文化交流センターなどの建築データをもとに高精細に表現したメタバースで、200人以上の同時参加やチャットができることなどが特徴としている。

■ベイカレント <6532>  39,450円  +400 円 (+1.0%)  11:30現在
 ベイカレント・コンサルティング<6532>は反発。21日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を10株に株式分割すると発表しており、これが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。効力発生日は11月1日。

■日本オラクル <4716>  7,700円  -300 円 (-3.8%)  11:30現在
 日本オラクル<4716>が下落。21日の取引終了後、23年5月期第1四半期(6~8月)の決算を発表し、純利益が前年同期比3.8%減の113億2600万円だった。通期で増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点で減益となったことが嫌気されているようだ。ライセンスビジネスの減収やクラウドビジネスの営業体制の見直し、最適化による一時コストの発生などが影響した。売上高は同1.3%増の510億1800万円と増収を確保した。なお、通期の売上高は前期比1.0~4.0%増、1株当たり純利益は前期比増益となる400~410円(前期399円55銭)の見通し。

■日経レバ <1570>  13,610円  -275 円 (-2.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅続落。前日に75日移動平均線を下抜けるとともにフシ目の1万4000円台を割り込んだが、きょうは一段と下値模索の動きを強めている。注目されたFOMCではFRBが政策金利の0.75%引き上げを決定、これについては織り込んでいたものの、今後の利上げ見通しについてもタカ派的な姿勢を前面に押し出したことで、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って大きく下落している。東京市場でもこのリスクオフの地合いを引き継ぐ格好となっている。きょうはFRBに半日遅れで日銀の金融政策決定会合の結果が公表されるが、部分的な政策変更があるのかどうかなどマーケットの注目度は高い。日経平均はフシ目の2万7000円大台攻防となっているが、日経平均に連動する仕組みで組成されたETFである日経レバも、個人投資家を中心とした短期資金の見切り売りや空売りを誘導している。

■ダブル・スコープ <6619>  1,558円  -21 円 (-1.3%)  11:30現在
 ダブル・スコープ<6619>は売り買い交錯のなか乱高下している。前日まで3日連続のストップ安で、3営業日合計で株価はほぼ半値となった。きょうも朝方は売り優勢で前日比170円安の1409円まで売り込まれたが、その後は急速に買い戻され午前10時半ごろには170円高の1749円まで浮上した。しかし、その後は上値が押さえられた。目先筋の利益確定売りと一段のリバウンドを期待した買いが錯綜し激しい値動きとなっている。同社株は韓国子会社のKOSDAQ上場に絡み、見込み時価総額が想定の下限を下回ったことを嫌気され、前週16日を境に大量の売りを浴びる格好となった。これについて市場では「子会社上場を巡り失望感が広がったのは事実としても、3日連続で売り気配のままストップ安をつけるほどのインパクトはなく、不合理な動きといえる。株式需給面では個人の信用買いが高水準だったことで、投げ売りの誘発を狙った仕掛け的な売りの要素も大きいようだ。売り一巡後のリバウンドも需給的な要因に委ねられ、出来高も極めて高水準でHFT(機械的な高速売買)に振り回されている」(中堅証券マーケットアナリスト)としている。なお、同社株の売買代金は全上場企業の中で断トツとなっている。

■三菱UFJ <8306>  722.5円  -9.4 円 (-1.3%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>など大手金融株は揃って値を下げている。注目されたFOMCではFRBが3会合連続となる0.75%の大幅利上げを決定、米10年債利回りは終値ベースで若干低下したものの3.5%台にあり、米2年債利回りは4%台に乗せた。国内では日銀が大規模金融緩和策を継続しているが、きょうは金融政策決定会合の結果が発表される予定でマーケットの関心が高い。現状維持の可能性は高いとみられているものの、部分的な政策変更の可能性も指摘されており、仮に動きがあればメガバンクや大手生保株には株価面でプラスに働くことも考慮されるだけに思惑が交錯している。

■INPEX <1605>  1,491円  -16 円 (-1.1%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が軟調。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比1.00ドル安の1バレル=82.94ドルに下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.75%利上げが発表された。11月の次回FOMCでも4回連続となる政策金利の0.75%引き上げの可能性が浮上するなか、金融引き締めが世界景気を冷え込ますとの懸念が浮上。これに伴う、原油需要の減少が警戒されている。

■東京エレクトロン <8035>  40,210円  -180 円 (-0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など売買代金上位の半導体製造装置の主力銘柄をはじめSUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体セクターは地合い悪のなか売りに押される銘柄が多い。前日の米国株市場ではFOMC通過後に株式市場は乱高下をみせ、結局NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安に売り込まれた。半導体関連株はエヌビディア<NVDA>などプラス圏で引けた銘柄も散見されたものの、総じて売り優勢でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落している。東京市場でも半導体関連は個人投資家の値ごろ感からの押し目買いも散見されるが、リスク回避目的の売りに凌駕される格好となっている。

■西松屋チェーン <7545>  1,468円  -2 円 (-0.1%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>が続落している。21日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比9.6%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。気温の高い日が続いたことで、秋物衣料の売り上げが前年を下回ったことに加えて、台風上陸により一部の店舗が休業したことなどが響いた。なお、全店売上高は同7.0%減だった。

■アイビーシー <3920>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 アイビーシー<3920>がストップ高に買われている。21日の取引終了後、同社が開発・販売するシステム情報管理ソフトウェア「System Answer G3」において、IT障害ゼロを目指す新機能を10月3日から提供開始すると発表しており、これを好材料視する買いが入っている。今回新たにIT障害の根本原因を相関分析により特定する新機能「ダイナミックブックマーク(相関分析)」と、IT障害のトラブルシューティングを支援する新機能「トラブルシューティングアシスタント」を世界に先駆けて同時にリリースする。新機能により、顧客のIT運用部門がトラブルの原因特定を迅速に対応することで、ITシステムの早期安定化を可能にするとしている。

■アクセル <6730>  1,095円  +150 円 (+15.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アクセル<6730>はストップ高カイ気配となっている。21日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を113億円から134億円(前期比25.6%増)へ、営業利益を4億6000万円から12億2000万円(同45.4%増)へ、純利益を5億円から10億2000万円(同17.9%増)へ上方修正しており、これが好感されている。世界的なサプライチェーンの混乱や半導体市況の需給逼迫の影響から多くのメーカーにおいて部材を積極的に確保する動きが見られることを背景に、パチンコ・パチスロ機向けグラフィックスLSIの販売見通しを45万個から47万個へ引き上げたことが要因。また、メモリモジュール製品が顧客の旺盛な需要により計画を大幅に上回る販売見通しとなったことや、営業外収益にNEDO助成金収入を見込んでいることも寄与する。また、業績予想の修正に伴い、40円としていた期末一括配当予想を63円(前期40円)に引き上げた。

■岐阜造園 <1438>  1,136円  +130 円 (+12.9%)  11:30現在
 岐阜造園<1438>が急騰、上場来高値を更新している。21日の取引終了後、東京証券取引所からスタンダード市場への上場を承認されたと発表。東証スタンダード市場への上場予定日は9月28日で、名証メイン市場との重複上場となる。これを受けて、東証への上場による知名度や流動性の向上などを期待する買いが入っているようだ。

■ユークス <4334>  806円  +62 円 (+8.3%)  11:30現在
 ユークス<4334>は急騰。21日の取引終了後、4月27日に発表した自社株買いについて、取得枠の上限を50万株から70万株(発行済み株数の8.15%)へ、取得価額の上限を3億円から5億円へ拡大すると発表しており、これを好感した買いが入っている。経営環境の変化に対応し、株式市場の動向も考慮した機動的な資本政策を遂行するためとしている。なお、23年4月21日までとする取得期間は据え置いている。

■スパイダープラス <4192>  757円  +52 円 (+7.4%)  11:30現在
 スパイダープラス<4192>は反発。21日の取引終了後、基本特許技術「BIM・建築図面連携」を業界で初めて取得したと発表しており、これが好感されているようだ。同特許は、3次元モデルのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を2次元の建築図面に変換し、建築図面に対して工事進捗を記録した後、データの消失や断絶なく再度BIMに変換して戻すことが可能な技術。会社側では、同特許の活用によりBIMと建築図面を連携した施工管理サービスや機能の追加開発を検討している。

●ストップ高銘柄
 アイビーシー <3920>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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