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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 重要イベントを控えポジションは傾けづらく、ヘッジを考慮したスプレッド狙いに向かいやすい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 27430 -250 (-0.90%)
TOPIX先物 1920.5 -12.5 (-0.64%)
シカゴ日経平均先物 27480 -200
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 15日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。8月の小売売上高が前月比0.3%増と予想を上回ったほか、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は-1.5と前月の-31.3から大きく改善。さらに新規失業保険申請件数が5週連続で減少した。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)が利上げを加速するとの警戒感から長期金利は3.45%前後での推移となり、ハイテク株が売られたほか、小売売上高を受けて買いが先行した消費関連株への買いも続かなかった。S&P500業種別指数は銀行、ヘルスケア機器・サービス、自動車・同部品が上昇した一方で、ソフトウエア・サービス、エネルギー、公益事業が下落。

 シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比200円安の2万7480円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万7700円で始まり、直後につけた2万7720円を高値に軟化した。米国市場の取引開始後に2万7540円まで下落し、いったんは2万7690円とプラスに転じる場面も見られた。ただし、再び売り直される格好で終盤にかけて下落幅を広げる動きとなり、2万7430円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まろう。前日に底堅さが意識されていた水準をナイトセッションで下回ってきたことで、オプション権利行使価格の2万7500円辺りが抵抗に変わる可能性が高まり、9月前半の調整局面で支持線として機能した75日移動平均線水準を目先のターゲットとしたショートが入りやすくなった。そのため、オプション権利行使価格の2万7250円~2万7625円辺りのレンジ推移を想定する。

 来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では0.75%の利上げがコンセンサスではあるものの、1.0%の大幅利上げ観測が浮上している。FOMC通過後のアク抜けを想定しつつも、東京市場は3連休に入ることもあり、積極的にポジションを取りに行く動きはなさそうだ。前日の後場は一段とこう着感が強まり、50円ほどの値幅にとどまっていた。スキャルピング中心のトレードも入りづらい状況だったが、本日も前場こそショートが先行することで値幅は出やすいものの、次第にこう着感を強めそうだ。

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