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【材料】セールスフォースが決算受け下落 通期の売上高見通しを下方修正=米国株個別

 セールスフォース<CRM>が下落しておりダウ平均を圧迫。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。同社は100億ドルの自社株買いプログラムも発表。ただ、重要な指標である残存履行義務は予想を下回った。

 株価は冴えない反応を示している。ガイダンスも公表しており、通期の売上高および1株利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている模様。不安定なマクロ環境により、一部顧客の支出が鈍化している可能性を示唆している。

 同社は今回の下方修正に関して、「7月に目立った顧客の態度変化を反映させた」と説明。同社のテイラーCEOは、「顧客のより慎重な購入環境に直面している」とコメントした。

 アナリストは、「ドル高の逆風と大型案件の締結遅延によって打撃を受けている。第2四半期の好調な実績が見通しの悪化で影が薄くなる可能性があり、もはやプレミアム評価は正当化できないが、バリュエーションの厳しい圧迫が魅力的なエントリー・ポイントを生み出している」と指摘していた。

(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.19ドル(予想:1.03ドル)
・売上高:77.2億ドル(予想:76.9億ドル)
  サブスクリプション&サポート:71.4億ドル(予想:71.9億ドル)
  プロフェッショナルサービス・その他:5.77億ドル(予想:5.41億ドル)
・営業利益率:19.9%(予想:18.6%)
・残存履行義務:416億ドル(予想:419.1億ドル)

(8-10月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.20~1.21ドル(予想:1.29ル)
・売上高:78.2~78.3億ドル(予想:80.5億ドル)
・残存履行義務:約12%増

(通期見通し)
・1株利益(調整後):4.71~4.73ドル(従来:4.74~4.76ドル)(予想:4.75ドル)
・売上高:309~310億ドル(従来:317~318億ドル)(予想:317.4億ドル)

(NY時間09:38)
セールスフォース<CRM> 166.40(-13.61 -7.56%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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