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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):しまむら、セ硝子、三菱重

三菱重 <日足> 「株探」多機能チャートより
■GMO-GS <3788>  5,250円  +90 円 (+1.7%)  本日終値
 GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>は反発。同社は24日、傘下のGMOグローバルサインが、SaaS一元管理ツール「Bundle(バンドル)」を提供しているWhy(東京都渋谷区)と業務提携したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。業務提携開始に伴い、同社の企業向けシングルサインオンサービス(IDaaS)「GMOトラスト・ログイン」と「バンドル」とのSAML認証(インターネットドメイン間でユーザー認証を行うための規格)連携を始めるとともに、両サービスを共同販売するとしている。

■テクマトリックス <3762>  1,820円  +29 円 (+1.6%)  本日終値
 テクマトリックス<3762>は7日ぶり反発。24日の取引終了後、教育現場での最適なコミュニケーションを支援する「コメント投稿システム」について特許を取得したと発表しており、これが好感されたようだ。同システムは、コメント投稿時に特定の閲覧対象者をその都度容易に指定できるとともに、コメント閲覧時にコメント投稿者が特定した他の閲覧対象者を容易に認識することができるというもの。この特許に関わる機能は、クラウド型スクール・コミュニケーションプラットフォーム+校務支援システム「ツムギノ」の各機能でのコメント投稿画面に実装されている。

■しまむら <8227>  12,900円  +200 円 (+1.6%)  本日終値
 しまむら<8227>が4日続伸。SMBC日興証券は24日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1万3400円から1万3700円に引き上げた。第1四半期(3~5月)の業績が好調だったことを背景に、同証券では23年2月期の連結営業利益予想を522億円から530億円(会社計画520億5800万円)、24年2月期の同利益を533億円から543億円に増額修正した。同社の社長には20年に鈴木誠氏が就任したが、新体制でのポジティブな変化(組織内での情報共有の強まり、若手の抜擢など)が起きていることなども評価している。

■ダイヘン <6622>  4,245円  +45 円 (+1.1%)  本日終値
 ダイヘン<6622>が3日続伸。同社は24日、関西電力<9503>などと共同で「移動時ゼロカーボン(ゼロカーボンムーブ)を実現する次世代水上バス向け大容量ワイヤレス充電システムの開発・実証」を実施すると発表しており、これを材料視する向きもあるようだ。これは、快適性・利便性・安全性の高い「移動時ゼロカーボン」技術を社会実装することを目標に、EV船向けの大容量ワイヤレス充電システムの開発に取り組むもの。22年度はワイヤレス充電システムの開発・最適設計に特化し、25キロワットを1ユニットとしたシステムの設計と製作を行うとしている。

■セントラル硝子 <4044>  3,465円  +35 円 (+1.0%)  本日終値
 セントラル硝子<4044>は続伸。同社は今朝8時50分ごろ、連結子会社Central Glass Germanyの全株式をEvotec SE社(ドイツ)に譲渡することで合意したと発表。これに伴い23年3月期第4四半期に約10億円の特別損失を計上する見込みとしているが、目先の悪材料出尽くしによる買いが入った。セ硝子では、医薬品などの原薬及び中間体の受託製造販売を手掛けるCentral Glass Germanyの生産効率の向上による業績の改善を目指したが、直近では3期連続で営業赤字が続いており、同社を新薬開発支援するEvotec SE社に譲渡するのが最善の選択であると判断したという。なお、譲渡価格は1ユーロ。

■三菱重工業 <7011>  5,239円  +30 円 (+0.6%)  本日終値
 三菱重工業<7011>が続伸、前日は7%近い上昇で5000円大台を大きく回復したが、きょうもその余勢を駆って上値指向を鮮明としている。同社は国内重機メーカーの中でも防衛省との取引金額で群を抜いており、岸田首相が表明した防衛予算の大幅拡大で恩恵を受けるとの見方が強い。一方、次世代原発分野でもコアカンパニーに位置付けられており、ここにきて原発再稼働の思惑を背景に再びテーマ買いの対象となっている。更に直近では、同社やデンソー<6902>が出資する京都大学発のスタートアップが、電気自動車(EV)向けに省エネ性能を大幅に高めた次世代半導体を量産すると伝えられたことで、同関連株としての切り口でも株高が後押しされている。

■三菱UFJ <8306>  731.5円  +3.4 円 (+0.5%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは前日終値近辺で強弱観を対立させている。ここにきて米国では再びインフレ警戒感からFRBによる金融引き締め強化の思惑が強まり、米10年債利回りが3%台を上回って推移している。また、日本国内でも10年債利回りが最近は0.2%台に浮上するなど上昇傾向にあり、メガバンクにとっては運用環境の改善期待から株価にはポジティブ材料となる。一方、三菱UFJは22年4~6月期の最終利益が前年同期比7割減となるなど低調だったほか、信用買い残も大幅に買い長で株式需給面から上値の重さも意識されやすくなっている。

■神戸物産 <3038>  3,715円  -195 円 (-5.0%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 神戸物産<3038>は大幅安。24日の取引終了後に発表した7月度の単独業績で、経常利益が前年同月比14.8%減と2ケタ減益となったことが嫌気された。引き続き多くのテレビ番組やSNSなどでの紹介に加えて、顧客が満足する価格戦略を実行したことが寄与し売上高は同11.4%増だった。ただ、円安によるコスト増加を軽減するために行った為替予約の影響で、為替関連の評価損を計上したことが響いた。

■フォースタートアップス <7089>  3,360円  +500 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 フォースタートアップス<7089>がストップ高。同社はきょう、経済産業省の中国経済産業局から「22年度中国地域ものづくり中小企業事業化支援事業(オープンイノベーション・エコシステム構築事業)」を受託したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この事業では、「中国地域価値創造チャレンジ事業」「中国地域ベンチャーミートアップ事業」「中国地域におけるエコシステムの考察」などの取り組みを通じて、ものづくり中小企業とパートナーとのオープンイノベーション実践支援を行う予定だとしている。

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