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【市況】8日の株式相場見通し=上昇一服か、目先利食いも底堅さ発揮

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 8日の東京株式市場は、日経平均株価が上昇一服となる公算が大きい。目先利益確定の売りが頭を押さえる展開が予想されるが、下値では押し目買いが入り比較的狭いゾーンでのもみ合いとなりそうだ。ここ米株市場では方向感が定まらないなか、主要株価指数が高安まちまちの展開を続けている。前週末はNYダウが反発したものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反落となった。注目された7月の米雇用統計は非農業部門の労働者数の増加幅が事前コンセンサスを上回り、労働市場の改善を印象づける内容だったことで安心感が浮上したが、米長期金利の上昇を背景にハイテク株には売りに押されるものも少なくなかった。日経平均は前週末にフシ目の2万8000円大台ラインを明確に突破し、2カ月ぶりの高値圏に水準を切り上げたものの、目先達成感からきょうのところは上値が重い地合いが想定される。ただ、外国為替市場で急速に円安方向に振れていることはハイテク株中心にポジティブ材料となりやすい。個別株は決算発表の内容により明暗を分ける形となっているが、ここまで大型主力株は総じて決算を好感されるケースが目立っている。きょうは東京エレクトロン<8035>やソフトバンクグループ<9984>の決算発表が予定されており、マーケットの注目を集めそうだ。

 5日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比76ドル65セント高の3万2803ドル47セントと反発。ナスダック総合株価指数は同63.025ポイント安の1万2657.555だった。

 日程面では、きょうは6月の国際収支、7月の景気ウォッチャー調査の発表などが予定されている。

出所:MINKABU PRESS

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