【市況】東京株式(前引け)=大幅反落、米中関係悪化懸念で急速な円高が売りを誘発
日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
きょう前場の東京株式市場はリスク回避目的の売りが噴出し、日経平均は急反落となり、2万7000円台半ばまで一気に水準を切り下げた。前日の米株市場でNYダウやナスダック総合株価指数が上昇一服となったほか、外国為替市場でドル安・円高が急速に進む状況にあり、これがリスクオフムードを増幅させた。対中強硬派で知られる米国のペロシ下院議長が台湾を訪問する見通しにあることが伝わり、米中関係の悪化を警戒した売りがかさむ展開に。アジア株市場が総じて安いことも買い手控え感を助長している。全体の9割強の銘柄が下落している。
個別ではレーザーテック<6920>が軟調、東京エレクトロン<8035>も大きく売られた。キーエンス<6861>、任天堂<7974>なども安い。JSR<4185>が急落、丸和運輸機関<9090>、日野自動車<7205>が大幅安となったほか、小野薬品工業<4528>などの下げも目立っている。半面、ファーストリテイリング<9983>がしっかり、TDK<6762>は大幅高に買われた。NSユナイテッド海運<9110>も物色人気。大塚商会<4768>が急騰、エンプラス<6961>、松風<7979>も値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS