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【材料】メタが決算受け下落 広告冴えず、史上初の四半期減収を報告=米国株個別

 メタ・プラットフォームズ<FB>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を下回った。広告主の予算縮小を背景に史上初の四半期での売上高の減収を報告した。第3四半期のガイダンスも公表し、予想を下回る売上高見通しを示している。

 同社は声明で「今回の見通しは4-6月の経験に基づいた弱い広告需要環境の継続を反映させている。このような環境は幅広い不確実性によってもたらされている」と述べた。

 ザッカーバーグCEOも、「景気は下降局面入りしているようで、これはデジタル広告事業に幅広い影響をもたらす。状況は1四半期前より悪化した」と語った。

 同社の広告販売活動は、様々な難題にぶつかっている。企業のマーケティング担当者は様々な経済的圧力から広告予算を減らしており、少ない予算を巡って同業他社との競争が激化。また、アップルのiosの個人情報規則変更により、フェイスブックやインスタグラムでの広告効果は薄くなっている。一方、TikTokへの対抗で、短編動画リールをより多くのユーザーに見せるようになったが、注目度ほどは利益は上がっていない模様。

 一方、メタバース分野では、カメラ付きスマートウオッチなど一部プロジェクトの開発を中止するなど支出のペースは鈍化。拡張現実(AR)と仮想現実(VR)に特化した「リアリティ・ラボ」部門は、売上高がヘッドセット販売を中心に48%増となったが、前年同期から赤字が拡大した。

 なお、サンドバーグCOOにとって今回は最後の決算報告となり、9月に会社を去る。ウェナーCFOが最高戦略責任者となり、財務担当副社長のリー氏が新CFOに就任する予定。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.46ドル(予想:2.54ドル)
・売上高:288.2億ドル(予想:289.3億ドル)
  広告収入:281.5億ドル(予想:285.3億ドル)
・営業利益率:29%(予想:28.7%)
・月間アクティブユーザー:29.3億人(予想:29.5億人)
・1日アクティブユーザー:19.7億人(予想:19.5億人)
・広告インプレッション数:+15%(予想:+9.6%)
・平均広告単価:-14%(予想:-9.7%)

(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:260~285億ドル(予想:303.2億ドル)

(通期見通し)
・総費用:850~880億ドル(従来:870~920億ドル)(予想:874.7億ドル)
・設備投資:300~340億ドル(従来:290~340億ドル)(予想:289.1億ドル)

(NY時間09:42)
メタ・プラットフォームズ<META> 156.55(-13.03 -7.68%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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