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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東エレク、エアトリ、ブリヂストン

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京エレクトロン <8035>  45,180円  +2,180 円 (+5.1%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株は軒並み高。東エレクは前日に比べ5%強上昇している。19日の米株式市場で主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.6%高と急上昇した。NYダウが大幅高となり市場にリスクオンの動きが強まるなか、大きく売り込まれた半導体関連株を見直す動きが日米ともに強まっている。

■エアトリ <6191>  2,388円  +112 円 (+4.9%)  11:30現在
 エアトリ<6191>は続伸。19日の取引終了後、子会社のエアトリインターナショナルが阪急阪神ホールディングス<9042>傘下の阪急交通社と海外旅行領域で業務提携を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。今回の提携により、アフターコロナの海外旅行需要の増加に備え、「エアトリ」の販売網を強化するとともに企業価値向上を図るもの。エアトリインターナショナルは総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の海外ツアーで阪急交通社の海外個人旅行商品(e-very)を掲載する。また、阪急交通社の運営サイトでは、エアトリインターナショナルが強みを持つ海外航空券、海外航空券+ホテル(エアトリプラス)及び海外ホテルを掲載する。なお、エアトリグループの業績に与える影響は、今後の取り組みの進捗によるとしている。

■NexTone <7094>  3,170円  +80 円 (+2.6%)  11:30現在
 NexTone<7094>が3日ぶりに反発している。19日の取引終了後、23年3月期第1四半期末(6月30日)時点の著作権管理楽曲数と取り扱い原盤数を発表しており、著作権管理楽曲数が30万363曲と3月末時点から1万9249曲増加したことが好感されている。また、音楽・映像コンテンツのデジタルコンテンツディストリビューション業務の取り扱い原盤数は93万4416原盤と3月末時点から3万4365原盤増加しており、取扱高の基礎となる著作権管理楽曲数と取り扱い原盤数がともに増加したことで、業績への貢献が期待されている。

■ブリヂストン <5108>  5,252円  +125 円 (+2.4%)  11:30現在
 ブリヂストン<5108>が続伸している。同社は19日、自動運転ソフトウェアを開発するティアフォー(名古屋市中村区)に出資したと発表しており、これが好材料視されている。ティアフォーは、世界初のオープンソース自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発をリードし、さまざまなパートナーに対して自動運転車両の開発及び運営に必要なソリューションを提供。ブリジストンは今回のパートナーシップにより、自動運転技術・ノウハウを取り入れたモビリティーの安全性や生産性の向上に貢献するタイヤ技術や、次世代のモビリティーソリューションなどの開発加速を見込んでいる。

■日本航空 <9201>  2,288円  +44 円 (+2.0%)  11:30現在
 日本航空<9201>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「従業員約3000人を主力航空事業から格安航空会社(LCC)やマイル事業などの非航空分野に配置転換する」と報じられており、人員配置の見直しによる採算改善を期待した買いが入っているようだ。記事によると、新型コロナウイルス禍でオンライン会議が広がり、出張などのビジネス需要の低迷が長期化すると判断し、いち早く回復すると見込まれている観光需要に対応するのが狙いという。なお、同社が非航空を軸に人員構成を見直すのは初めてともしている。

■ダイセキ <9793>  3,810円  +70 円 (+1.9%)  11:30現在
 ダイセキ<9793>は続伸。19日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の0.80%)、または14億9600万円とする自社株を、20日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感されている。企業環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行ためという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■豊田自動織機 <6201>  8,250円  +150 円 (+1.9%)  11:30現在
 豊田自動織機<6201>は3日続伸。同社は19日、フォークリフトなどの産業車両の国内販売価格を10月17日から値上げすると発表しており、これが好感されている。フォクリフトは7.0%、ショベルローダーや搬送機器・けん引車などは5.0~15.0%値上げする。世界的なサプライチェーンの混乱などによる、継続的な各種原材料価格の高騰や物流コスト上昇は、企業努力で吸収可能な範囲を超えており、やむを得ず価格改定を実施するとしている。

■ジェイック <7073>  3,320円  +500 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 ジェイック<7073>が急伸しストップ高の3320円に買われている。19日の取引終了後、法人向けキャリアカウンセリングプラットフォームを運営するKakedas(東京都渋谷区)株式の80%を8月1日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感されている。今回の子会社化により、ジェイックが企業に紹介した人材の定着・活躍支援(オンボーディング支援)の一つとして、Kakedasの1500人以上の登録CA(キャリアアドバイザー)を活用したサービスを提供するほか、Kakedasの登録CAによる大学との関係強化などを進める方針。取得価額は2億1300万円。なお、23年1月期業績への影響は軽微としている。

■サイジニア <6031>  860円  +87 円 (+11.3%)  11:30現在
 サイジニア<6031>が動意づき、現在はストップ高カイ気配となっている。同社はきょう、グループ会社のZETAがハッシュタグを活用したCX(カスタマー・エクスペリエンス:顧客体験価値)向上ソリューション「ZETA HASHTAG」の提供を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。「ZETA HASHTAG」は、商品説明やクチコミなどからホットなキーワードを抽出し、CX向上及びSEO(検索エンジン最適化)改善が期待できる新製品。「ZETA CXシリーズ」の既存のプロダクトであるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」やレビュー・クチコミ・Q&Aエンジン「ZETA VOICE」との連携により、さらなる効果を発揮することができるという。なお、前日にはユナイテッドアローズ<7606>が運営する公式通販サイトに「ZETA SEARCH」が導入されたと発表している。

■ベステラ <1433>  1,226円  +120 円 (+10.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 ベステラ<1433>が急伸している。午前11時過ぎに、保有する国内陸上風力発電設備の解体工事事業における「発電用風車設備解体に関する特許技術」に関して、日立パワーソリューションズ(茨城県日立市)と実施許諾契約を締結したと発表しており、これが好感されている。同技術は、ブレード(羽根)を撤去した風力発電設備のタワーの根元を切断し、予め盛り土した場所に転倒させるというもので、従来工法で必要な大型クレーン関連の費用を削減できるメリットがある。両社は同契約により、風力発電設備の解体工事事業における協力体制を強化するとともに、ベステラが有する設備解体技術と日立パワーソリューションズが有する風力発電設備の建設や保守に関するさまざまなノウハウを組み合わせることで、風力発電設備の円滑なリプレースを推進するとしている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,226円  +105 円 (+9.4%)  11:30現在
 ザインエレクトロニクス<6769>が急騰。19日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、最終利益を3億3400万円から5億8900万円(前期比19.0%減)へ上方修正したことが好感されている。AIOT事業で上海のロックダウンの影響を受けるものの、LSI事業が順調に推移していることに加えて、為替相場が円安に推移していることで外貨建資産の換算差益が改善する見通し。なお、売上高55億200万円(同23.9%増)、営業利益5億4400万円(同12.0%増)は従来見通しを据え置いている。

■アンビDX <3300>  558円  +44 円 (+8.6%)  11:30現在
 アンビション DX ホールディングス<3300>は急伸している。19日の取引終了後、集計中の22年6月期連結業績について、売上高が306億500万円から315億2400万円(前の期比3.3%増)へ、営業利益が13億100万円から14億3500万円(同46.7%増)へ、純利益が6億4600万円から7億1600万円(同20.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。主力の賃貸DXプロパティマネジメント事業の管理戸数や売買DXインベストメント事業の販売が好調に推移したことに加えて、賃貸DXでは賃貸仲介事業の販管費を抑制したことが寄与した。

■ヒトコムHD <4433>  1,646円  +105 円 (+6.8%)  11:30現在
 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が大幅高で3日続伸している。19日の取引終了後、グループ会社UsideUの遠隔接客システム「TimeRep」が、東急リバブル(東京都渋谷区)に採用されたと発表しており、これが好材料視されている。「TimeRep」は、来客への案内にあたり、実写及びアバターを介した接客により非対面・非接触を実現しつつ、接客員が複数拠点を担当することで生産性が向上する接客システム。今回、東急リバブルの新築マンション・戸建の集約型販売拠点である「銀座サロン」の専門販売スタッフによるリモート内覧販売を可能にするシステムとして採用され、7月2日に案内を開始した分譲マンション「ルジェンテ池袋立教通り」でサービスを開始することになったとしている。

■Gキッズ <6189>  702円  +30 円 (+4.5%)  11:30現在
 グローバルキッズCOMPANY<6189>は反発。同社とさくらさくプラス<7097>が19日の取引終了後、23年4月3日をメドに経営統合することで基本合意したと発表しており、これが好材料視されている。経営統合により、本社を中心としたオペレーションの効率化や生産性の向上が見込めることに加えて、経営統合により運営保育所246施設、うち認可保育所224施設を運営する国内最大級の保育事業者のポジションの確立と、付加価値を高める大規模な成長投資が可能になると判断したという。統合比率など詳細は今後協議する予定で、今年10月に最終契約の締結を目指すとしている。なお、両社ともに今期業績への影響は現時点で軽微としている。

■アーレスティ <5852>  374円  +8 円 (+2.2%)  11:30現在
 アーレスティ<5852>が反発している。19日の取引終了後、ジーテクト<5970>と車体部品とEV関連部品における共同開発を行うことで基本合意したと発表しており、これが好材料視されている。両社は、軽量化の観点からアルミ素材の可能性に着目しており、それぞれの技術領域の知見を補完し合うことで、車体部品及びEV関連部品の開発を進めるとしている。

■ナノキャリア <4571>  195円  -80 円 (-29.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 ナノキャリア<4571>がストップ安の195円水準でウリ気配となっている。この日の寄り前、同社が国内開発を担当する遺伝子治療薬「VB-111」について、プラチナ製剤抵抗性の再発卵巣がんを対象とした国際共同第3相臨床試験で主要評価項目を達成できなかったと発表しており、これが嫌気されている。同治験はイスラエルのVBLセラピューティクス社と共同で進めていたが、結果を受けて終了に向けた手続きを進めるという。また、今後は転移性の大腸がん及び悪性膠芽腫を対象として実施中の第2相臨床試験のデータを検討し、開発方針を検討していくという。なお、23年3月期業績への影響はないとしている。

●ストップ高銘柄
 CCT <4371>  6,950円  +1,000 円 (+16.8%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ナノキャリア <4571>  195円  -80 円 (-29.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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