【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:北の達人、ベクトル、住友鉱
北の達人 <日足> 「株探」多機能チャートより
北の達人コーポレーション<2930>が急動意、プライム市場で値上がり率トップに買われる人気となった。化粧品や健康食品のネット販売を主力展開しており、小ジワ対策のヒアルロン酸化粧品などが主力商品として収益に貢献している。15日取引終了後に発表した23年2月期第1四半期決算(22年3~5月)は営業利益が3億7100万円(前年同期は4億100万円)と減少したものの、株価的には織り込みが進んでいた。低調な決算を見込んでここ空売りが溜まっており、その買い戻しが加速した。東証信用倍率は直近データで1.16倍と拮抗、日証金では更に売り長状態で前週末時点の貸借倍率は0.56倍となっている。
■ベクトル <6058> 1,131円 +132 円 (+13.2%) 一時ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
ベクトル<6058>が一時ストップ高まで買われた。同社は15日取引終了後に、23年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比30.6%増の14億7700万円となり、上半期計画20億7000万円に対する進捗率が71%強となったことが好感されているようだ。売上高は同17.8%増の131億3200万円で着地。主力のPR・広告事業で国内の売り上げが伸長したほか、ダイレクトマーケティング事業で想定以上の新規顧客を獲得したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■日本国土開発 <1887> 565円 +49 円 (+9.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
日本国土開発<1887>がマドを開けて急伸。前週末15日の取引終了後に上限を500万株(発行済み株数の5.6%)、または30億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されているようだ。取得期間は19日から来年4月28日まで。あわせて前期決算と今期の見通しを発表し、今23年5月期業績予想について売上高を前期比34.9%増の1710億円、営業利益を同13.1%増の90億円とした。営業減益だった前期から増益に転じる見通しを示しており、これを好感した買いも入っているとみられる。配当予想は前期比据え置きの26円を見込む。
■三井松島HD <1518> 3,020円 +131 円 (+4.5%) 11:30現在
三井松島ホールディングス<1518>が急反発。前週末こそ目先筋の利益確定売りで反落したものの、きょうは改めて買い直され切り返しが急だ。同社は今月上旬に連結子会社の日本カタンの株式を追加取得することを決議し、これが材料視され株価は動意含みとなったが、その後は3000円台近辺で強弱観を対立させていた。株式需給面では、ここ外資系証券経由の空売りが高水準でその買い戻し圧力が株価に浮揚効果を与えている。また、欧州ではロシアからのガスパイプラインの停止でエネルギー需給が逼迫しており、ドイツでは脱炭素戦略の流れのなかで廃止する予定だった石炭火力発電所の再稼働という選択肢を採っており、こうした動きが株式市場でも石炭関連株へのショートカバーを誘発している。
■住友金属鉱山 <5713> 4,058円 +137 円 (+3.5%) 11:30現在
住友金属鉱山<5713>が大幅高で4000円大台を回復した。ここ非鉄市況の下落を背景に株価は約1カ月にわたり下値模索の動きを示していた。しかし、時価4000円近辺は押し目買いの動きが活発で下値抵抗力を発揮している。非鉄市況では下げが顕著だったLME銅相場が週明け18日に急反発し、下げ止まりの兆しをみせていることが、銅市況と価格連動性の高い同社株にプラスに働いている。PERやPBRなど株価指標面で割安圏にあり、配当利回りも高いことからインカム狙いの買いも誘っている。
■日本郵船 <9101> 9,810円 +280 円 (+2.9%) 11:30現在
日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手海運株が買いを集めている。ここ世界景気の後退懸念を背景に海運セクターにも逆風が意識されていたが、目先売り一巡感から買い戻す動きがみられる。海運株下落の背景には先進国経済の消費減速を背景としたコンテナ船市況の軟化のほか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が5月下旬以降、急速に水準を切り下げていたことが警戒材料となっていた。しかし、バルチック指数は目先底入れの兆しをみせ、前週末は140ポイントの上昇で2150まで水準を切り上げた。これが足もとの海運株には追い風となっている。また、外国為替市場でドル高・円安が進むなか、運賃ドル建て決済の海運株にはプラスの思惑として作用している。
■ドトル日レス <3087> 1,608円 +8 円 (+0.5%) 11:30現在
ドトール・日レスホールディングス<3087>が7日続伸し年初来高値を更新している。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高305億4000万円(前年同期比15.1%増)、営業利益9億7200万円(前年同期3億500万円の赤字)、最終利益12億8200万円(前年同期比3.1%減)と営業黒字に転換したことが好感されている。3月下旬にまん延防止等重点措置が解除されて以降、店舗売り上げが徐々に回復に向かっており、特にランチ・ティータイムの時間帯、繁華街やショッピングセンター立地の売り上げが大きく改善した。加えて、テイクアウトメニューや売店商品の拡充を図ったことや、コーヒー卸売で量販店や通販事業が順調に拡大したことも寄与した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高1244億200万円(前期比13.8%増)、営業利益21億5300万円(前期17億8300万円の赤字)、最終利益9億2000万円(前期比24.6%減)の従来見通しを据え置いている。
■HIOKI <6866> 5,960円 -450 円 (-7.0%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位
15日に決算を発表。「4-6月期(2Q)経常は14%減益」が嫌気された。
HIOKI <6866> [東証P] が7月15日大引け後(15:00)に決算を発表。22年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比5.3%増の34億円に伸びたが、通期計画の72億円に対する進捗率は47.2%にとどまり、5年平均の55.2%も下回った。
⇒⇒HIOKIの詳しい業績推移表を見る
■ISID <4812> 4,105円 -170 円 (-4.0%) 11:30現在
ISID<4812>が反落している。15日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が590億円から614億5800万円(前年同期比13.2%増)へ、営業利益が71億円から96億3400万円(同47.6%増)へ、純利益が50億円から70億2800万円(同60.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。業績の上振れ着地は、4つの事業セグメント全てが予想を上回ったことに加えて、販管費が計画を下回ったことが寄与したという。
■リックソフト <4429> 1,736円 +300 円 (+20.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
リックソフト<4429>がストップ高の1736円水準でカイ気配となっている。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高15億6200万円(前年同期比72.2%増)、営業利益1億6800万円(同2.1倍)、純利益1億3300万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感されている。デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の流れの加速を受けて、ライセンス&SIサービスで大型案件のアップグレードや新規案件が増加し、売上高は期初予想を大きく上回った。一方、販管費は想定通りの抑制効果もあり、大幅増益となった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高50億100万円(前期比16.1%増)、営業利益4億5100万円(同3.1%増)、純利益3億800万円(同5.6%減)の従来見通しを据え置いている。
■ガーラ <4777> 754円 +100 円 (+15.3%) ストップ高 11:30現在
ガーラ<4777>がストップ高まで買われている。同社は15日、子会社が開発し、6月14日からグローバルサービスを開始したHTML5ゲーム「Flyff Universe(フリフユニバース)」の登録者数が100万人を突破したと発表しており、これが株価を刺激しているようだ。フリフユニバースは、HTML5ゲームとして開発され、ユーザーはアプリのダウンロードが不要でパソコンやモバイルのWeb環境でゲームを簡単に楽しむことができる。なお、今後はNFTゲーム/ブロックチェーンゲームとしてサービス提供を予定しているという。
■KeyHolder <4712> 776円 +100 円 (+14.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
15日に業績修正を発表。「今期最終を73%上方修正」が好感された。
KeyHolder <4712> [東証S] が7月15日大引け後(15:00)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。22年12月期の連結最終利益を従来予想の7.5億円→13億円(前期は4.6億円)に73.3%上方修正し、増益率が62.7%増→2.8倍に拡大する見通しとなった。
⇒⇒KeyHolderの詳しい業績推移表を見る
■サイバーステップ <3810> 751円 +96 円 (+14.7%) 一時ストップ高 11:30現在
15日に決算を発表。「前期最終は赤字拡大で着地・3-5月期(4Q)最終は赤字縮小、今期業績は非開示」が好感された。
サイバーステップ <3810> [東証S] が7月15日大引け後(15:30)に決算を発表。22年5月期の連結最終損益は20.9億円の赤字(前の期は11.5億円の赤字)に赤字幅が拡大した。なお、23年5月期の業績見通しは開示しなかった。
⇒⇒サイバーステップの詳しい業績推移表を見る
■ココナラ <4176> 574円 +71 円 (+14.1%) 11:30現在
ココナラ<4176>は急反発。前週末15日の取引終了後、22年8月期の連結業績予想について、売上高を36億5000万円から38億2000万円へ、営業損益を12億9000万円の赤字から5億8000万円の赤字へ、最終損益を12億9200万円の赤字から5億6000万円の赤字へ上方修正しており、これを好感した買いが流入している。プロダクト機能開発への注力及びマーケティング施策強化により流通高は順調に推移し売上高が拡大することに加えて、一時的にテレビCMへの投下を停止したことに伴い費用が減少することが要因。また、「ココナラ法律相談」の有料登録弁護士数が拡大し、広告収入は順調に推移していることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(21年9月~22年5月)決算は、売上高27億8700万円、営業損益3億9200万円の赤字、最終損益3億8200万円の赤字だった。なお、今期から連結決算に移行したため、前期との比較は記載しないとしている。
■幸和製作所 <7807> 711円 +87 円 (+13.9%) 一時ストップ高 11:30現在
15日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は1%増益・上期計画を超過」が好感された。
幸和製作所 <7807> [東証S] が7月15日大引け後(15:00)に決算を発表。23年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比0.9%増の2.1億円となり、3-8月期(上期)計画の1億円に対する進捗率が207.7%とすでに上回り、さらに4年平均の59.8%も超えた。
⇒⇒幸和製作所の詳しい業績推移表を見る
●ストップ高銘柄
岡野バルブ製造 <6492> 4,080円 +700 円 (+20.7%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
グッドパッチ <7351> 1,095円 -300 円 (-21.5%) ストップ安売り気配 11:30現在
モビルス <4370> 684円 -150 円 (-18.0%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
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