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【材料】ロシア裁判所が原油荷積みの禁止を命じる=米国株個別

 きょうのNY株式市場はリスク回避の雰囲気が一服しており、ダウ平均も続伸している。その中でエネルギー株も上昇しており、相場の雰囲気をサポートしているようだ。前日は95ドル台まで急落していた原油相場が一時104ドル台まで買い戻されており、エネルギー株の上げをサポートしている。

 原油の急反発については、ロシアの裁判所が黒海にあるCPCターミナルからの原油荷積みを禁止するよう命じたことが材料視されており、欧州では取引業者の間で動揺が走っている。欧州市場は既に数年ぶりのタイトな状況にあり、競合油種の価格高騰につながっている。

 ロシアの裁判所は、CPCターミナルの30日間の操業停止を命じた。同施設が原油漏れ防止計画に違反していたことが操業停止の理由だという。このターミナルからは、カザフスタン産を中心とする3000万バレル余りの原油が毎月輸出されている。

 実際に操業停止となれば、リビアの情勢不安で大量の供給を失い、他地域からの供給も急減している欧州の原油市場に新たな衝撃となる。今のところ、同ターミナルは通常通りの運営が続いている。

(NY時間11:18)
エクソンモービル<XOM> 85.98(+2.70 +3.24%)
シェブロン<CVX> 143.55(+2.77 +1.97%)
シュルンベルジェ<SLB> 34.41(+1.68 +5.13%)
オキシデンタル<OXY> 61.37(+2.26 +3.82%)

NY原油先物8 月限(WTI)(NY時間11:15)
1バレル=103.58(+5.05 +5.13%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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