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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 米株先物の強い動きを手掛かりとしたロングの動きは入りやすい


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 25990 +210 (+0.81%)
TOPIX先物 1833.5 +14.0 (+0.76%)
シカゴ日経平均先物 25990 +210 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場は、奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の振替休日のため休場。独DAXが1.06%、英FTSE100は1.50%上昇しており、欧州市場にツレ高して、グローベックスの米株先物はNYダウが279ドル高、S&P500、ナスダック100先物はいずれも1%を超える上昇となった。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値(時間外)は、日中大阪比210円高の2万5990円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比10円高の2万5790円で始まり、一時2万5740円と下落に転じる場面もあった。しかし、その後はじり高基調を継続し、中盤には2万6000円を回復。引けにかけては2万6000円を挟んだ狭いレンジ推移となり、2万5990円で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。昨日は短期筋の売買が中心だったこともあり、結局は前日比変わらずと方向感に欠ける値動きだった。本日も米国休場の影響により海外勢のフローは限られるが、週明けの欧州市場の上昇やこの流れを受けた米株先物の強い動きを手掛かりとしたロングの動きは入りやすいだろう。

 先週は日銀の金融政策決定会合での政策変更が警戒され、ロングポジションを解消する動きが強まったが、政策変更を予想したヘッジファンドはほぼ売り切ったとの見方がなされている。また、指数インパクトの大きい東京エレクトロン <8035> [東証P]は10営業日続落となり、この間の下落率は最大で27%に達した。既に昨年10月前半以来の水準まで下落し、累積出来高が積み上がっていた4万5000円~6万円の価格帯を下回ってきた。ロングオンリーのファンドにおいても含み益が減った分、売り圧力は低下してくるだろう。

 祝日明け後の米国市場の動向に加え、22日、23日にはパウエルFRB議長が上下両院で経済情勢や金融政策を巡る半年に一度の証言を予定しているため積極的には動きづらいが、下値の堅さは意識されてくる可能性はありそうだ。改めて日米金利差を狙った海外勢による資金流入の思惑が強まる可能性もあるだろう。

 そのため、オプション権利行使価格の2万5875円~2万6000円での保ち合いを想定しつつ、2点底水準まで売りを仕掛けてくる動きがあるようなら、その後のショートカバーを狙ったロングで対応。また、5日移動平均線は2万6050円辺りまで低下してきたため、2万6000円処で底堅い値動きを見せてくるようなら、権利行使価格2万6250円辺りを目先的なターゲットとしたロングに向かいそうだ。

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