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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):東京通信、ACCESS、菱洋エレクなど

菱洋エレク <日足> 「株探」多機能チャートより

菱洋エレク<8068>:2296円(+186円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11.6億円で前年同期比2.5倍の水準となり、通期計画23億円、前期比1.9%増に対する進捗率は50%超の水準となっている。足元での想定以上の収益拡大を受けて、業績上振れ期待が高まる状況にもなっているようだ。半導体・デバイスは全ての用途で前年を上回る着地となり、とりわけ、産業分野向けやデジタル家電向けが堅調に推移しているもよう。


トリケミカル<4369>:2714円(+139円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は9.9億円で前年同期比36.5%増益、上半期計画16.9億円、同15.9%増に対して58.3%の好進捗となっている。旺盛な半導体需要が続く中で、半導体材料の順調な販売拡大が続いているもよう。サプライズは限定的ながら、好決算期待が足元の株価に強く反映されていなかったことで、見直しの動きへとつながっているもよう。


トヨタ自<7203>:2198円(+75.5円)
大幅反発。JPモルガン証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2300円から2600円に引き上げているもよう。原材料高の影響はレクサスや北米市場での価格是正と原価低減でほぼ吸収可能と判断、円安効果もあって、最高益更新が続くとみている。今期の世界生産は概ね正常化が見込まれ、徐々にEVの戦略加速やHEVの優位性など、中長期の成長力に焦点が移っていくと考えているようだ。


ACCESS<4813>:651円(+72円)
大幅反発。1月18日以来の高値圏に上昇。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は7億円の赤字となり、前年同期比では3.2億円の損益改善となっている。上半期計画の16.1億円の赤字と比較しても、想定よりは赤字幅が縮小と捉えられている。また、発行済み株式数の5.05%に当たる200万株、16億円を上限とする自社株買いの実施も発表、取得期間は6月1日から11月30日まで。需給改善につながるとの期待感も優勢に。


イビデン<4062>:4440円(-295円)
大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に2段階格下げ、目標株価も7500円から3750円にまで引き下げている。PC出荷台数予想引き下げ、米国主要顧客のサーバー用CPUの新製品量産出荷の後ろ倒しリスクなどで、業績予想を大幅に下方修正。営業利益は23年3月期が会社計画670億円に対して608億円、24年3月期は市場予想864億円に対して639億円を予想。


東京通信<7359>:842円(+129円)
一時ストップ高。22年12月期の営業利益を従来予想の4.70億円から0.10億円(前期実績4.65億円)に下方修正している。新規事業を中心に先行投資を前倒しすることに加え、中長期的な経営効率化を目指して分散したオフィス環境を統合するために本社を移転することから、一時的な費用の拡大を見込んだ。直近の業績動向を踏まえ、売上高予想を59.00億円から53.00億円(同47.31億円)に引き下げたことも響く見通し。売り先行でスタートも一時ストップ高の水準まで急騰している。


松屋R&D<7317>:1472円 カ -
ストップ高買い気配。オムロン<6645>傘下のオムロンヘルスケア(京都府向日市)との資本業務提携を強化すると発表している。協働して腕帯の新規開発や腕帯製造の品質向上、コストダウンを目指す。松屋アールアンドディでの腕帯の製造体制や能力の強化・拡大も検討する。オムロンヘルスケアは松屋アールアンドディ株主から3万株を相対で取得するほか、6日から1年間で保有割合が発行済総数の15%を超えない範囲で買い付ける予定。


メルカリ<4385>:2305円(+176円)
大幅に続伸。東証の承認を受け、7日からプライム市場に上場区分を変更すると発表している。併せて「中長期的な企業価値向上のための投資方針に関する説明資料」を開示した。将来利益の最大化に向け、メルカリJP・メルカリUS・メルペイの継続的な成長・強化などとともに新たな領域の開拓を推進するとしている。プライム昇格で投資資金流入が期待できるとの見方から、買いが集まっているようだ。
《ST》

 提供:フィスコ

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