市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:郵船、SBG、東エレク

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本郵船 <9101>  11,410円  +780 円 (+7.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 日本郵船<9101>が一時8%高の1万1500円に買われたほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>など海運株が軒並み高い。海運は業種別騰落で5%を超える上昇で33業種中、断トツとなっている。市場では「郵船は1対3の株式分割を発表したことが材料視されているが、海運株全般は株主還元の高さが注目されている。直近では川崎汽は野村が投資判断を引き上げるともに、目標株価を8800円から1万4000円まで大幅に引き上げたことでマーケットの注目を浴びた。川崎汽も株価は1万円台を超えてきたことで、分割期待も膨らみやすい」(準大手証券ストラテジスト)としている。このほか、明治海運<9115>が急騰で4ケタ大台を回復しマーケットの視線を集めている。明治海運はホテル事業にも展開していることで、インバウンド関連としても存在感を高めている。

■芝浦機械 <6104>  3,040円  +155 円 (+5.4%)  11:30現在
 26日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は19%増益へ」が好感された。
 芝浦機械 <6104> [東証P] が5月26日大引け後(17:30)に決算を発表。22年3月期の連結経常利益は前の期比5.2倍の45.4億円に急拡大し、従来予想の38億円を上回って着地。23年3月期も前期比18.8%増の54億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒芝浦機械の詳しい業績推移表を見る

■ソフトバンクグループ <9984>  5,388円  +224 円 (+4.3%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>がカイ気配スタートで続伸。5000円台前半の売り物を吸収し、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上抜く動きをみせている。前日の米国株市場ではナスダック総合株価指数が300ポイントを超える上昇をみせるなどハイテクセクターへの買い戻しが加速した。ナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株には追い風となっている。また、同社が出資する中国電子商取引大手アリババ集団<BABA>の1~3月期決算が注目されていたが、発表された売上高・一株利益ともに市場予想を上回り、アリババの株価は15%高と急騰した。これがソフトバンクGの含み益拡大につながるとの思惑で株高を後押しする材料となっている。

■東京エレクトロン <8035>  58,740円  +1,460 円 (+2.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の主力やルネサスエレクトロニクス<6723>など車載マイコン大手、シリコンウエハー大手のSUMCO<3436>といった半導体セクターの銘柄が総じて買い人気を集めている。前日の米国株市場ではハイテク株への買い戻しが顕著となったが、そのなか前日に決算発表を受け時間外取引で売られていたエヌビディア<NVDA>が5%高で切り返すなど、半導体関連株へのショートカバーが目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.9%高と急伸しており、これを受けて東京市場でも関連銘柄への買いが誘発される形となっている。

■ヒロセ電機 <6806>  17,050円  +90 円 (+0.5%)  11:30現在
 ヒロセ電機<6806>は反発。27日の取引終了後、上限を100万株(発行済み株数の2.83%)、または169億6000万円とする自社株を、27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感されている。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とすることが目的という。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■DyDo <2590>  4,740円  -200 円 (-4.1%)  11:30現在
 ダイドーグループホールディングス<2590>が続落となっている。同社は26日取引終了後に、23年1月期第1四半期(1月21日~4月20日)の連結決算を発表。営業損益が6億9200万円の赤字(前年同期は4億2600万円の黒字)となったことが嫌気されているようだ。原材料価格やエネルギーコストの高騰で、製造原価が大きく上昇したことが利益面に影響した。なお、売上高は347億9500万円(会計基準変更のため前年同期との比較なし)で着地。主力の飲料事業は国内の販売実績が厳しかった半面、海外ではトルコや中国で好調だった。通期業績予想については従来見通しを据え置いている。

■クラスターテクノロジー <4240>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 クラスターテクノロジー<4240>はストップ高。今朝の日本経済新聞電子版で、「代表的なエンジニアリングプラスチック(エンプラ)の一つ、ポリアセタール樹脂の代わりとなるバイオマス素材を開発した」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、ヒマシ油から作ったポリアミドに竹炭を加えることで、ほぼ完全な植物由来ながら耐摩耗性を高めたという。新素材の名称は「PasCom(パスコン)」で、会社側によると高水準のバイオマス材料でありながら、これまでほとんどなかった摺動、耐摩耗に優れ、石油由来のPOM(ポリアセタール)やPA(ポリアミド)の摺動部材代替となりうる特性を持つという。日本有機資源協会(東京都中央区)からバイオマス度95%以上という認定を得ており、すでにサンプル提供を開始している。

■エクストリーム <6033>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エクストリーム<6033>はストップ高カイ気配。同社はスマートフォンゲームなどの開発支援事業(人材派遣及び受託開発)を主力展開するが、M&A戦略を駆使して非ゲーム分野などの開拓にも傾注している。26日取引終了後、角川ゲームス(東京都品川区)の会社分割による吸収分割承継会社の第三者割当増資を引受け、特定子会社化することを発表、これにより、エクストリームは自社の課題であったコンテンツプロパティ事業におけるサービスラインアップの拡充を実現し、安定収益を確保できる可能性を高めたとの判断を示している。今回の買収に伴う業容拡大への思惑が投資資金を呼び込む形となった。

■日本ケミファ <4539>  2,110円  +210 円 (+11.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 26日に業績修正を発表。「今期最終を83%上方修正」が好感された。
 日本ケミファ <4539> [東証P] が5月26日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結最終利益を従来予想の3億円→5.5億円(前期は7億円)に83.3%上方修正し、減益率が57.1%減→21.4%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒日本ケミファの詳しい業績推移表を見る

■パレモ・HD <2778>  154円  +8 円 (+5.5%)  11:30現在
 パレモ・ホールディングス<2778>が大幅高で3日続伸している。26日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比31.7%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。アパレル事業で、ゴールデンウイーク期間を中心にリゾート系ワンピース、半袖ブラウス、Tシャツなどの夏シーズン商品の需要が高まった。また、雑貨事業では300円均一業態の「イルーシー300」で、気温が上昇した月の後半に冷感素材や紫外線対策などの商品が動き出した。

■Lドリンク <2585>  1,574円  +80 円 (+5.4%)  11:30現在
 ライフドリンク カンパニー<2585>は続伸。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1700円から2000円に引き上げた。同社はLDCブランドのミネラルウォーターや茶系飲料などの製造・販売を手掛けており、昨年12月に新規上場した。同証券では「飲料業界の値上げの波に乗れば恩恵は大きい」と指摘している。サントリー食品インターナショナル<2587>は10月からの価格改定を発表しており、同社も小売りの強い反発がない限りは追随して値上げをするとみられている。こうしたなか、国内PET飲料に特化している同社は製品や物流の構造から、川上インフレの影響も限定的で、値上げが利益に歩留まりしやすいとみている。23年3月期の連結営業利益は従来予想の27億円を29億円(会社予想26億円)に増額修正し、24年3月期の同利益は36億円を見込んでいる。

■アウンコンサルティング <2459>  169円  +8 円 (+5.0%)  11:30現在
 アウンコンサルティング<2459>が急騰、低位株物色人気に乗り、一時23%高の198円まで駆け上がる場面があった。政府は6月から98カ国を対象に、外国人観光客の受け入れ再開を順次進めていく方針で、今後は日本でも経済のリオープンが本格化する。同社は検索連動型広告やSEOコンサルティングなどを展開するが、越境EC支援を手掛けるほか、日本政府観光局の広告宣伝事業など官公庁向け入札案件でも高い実績を持っており、インバウンド需要復活に伴い、今後活躍余地が広がることへの期待が大きい。

■Mipox <5381>  663円  +30 円 (+4.7%)  11:30現在
 Mipox<5381>が大幅続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「半導体ウエハーの受託研磨加工サービスを拡大する」と報じられており、これが好材料視されているようだ。記事によると、栃木県鹿沼市に約30億円を投じて新工場を設けており、受け入れ能力は3割増えるという。なお、同工場は同社の拠点としては最大規模となる。

■日本コンセプト <9386>  1,478円  +63 円 (+4.5%)  11:30現在
 日本コンセプト<9386>は続伸。26日の取引終了後、22年12月期の配当予想について、中間・期末各15円の年30円から中間・期末各17円50銭の年35円へ引き上げると発表したことが好感されている。前期実績に対しては5円の増配となる予定だ。

■アルデプロ <8925>  49円  +2 円 (+4.3%)  11:30現在
 アルデプロ<8925>が続伸している。26日の取引終了後、22年7月期の配当予想について、実質15円から20円へ増額修正したことが好感されている。創立35期を迎えることを記念して記念配当5円を実施する。なお、従来予想は1円50銭だが、6月1日付で10株につき1株の割合で株式併合を予定している。

●ストップ高銘柄
 クラスターテクノロジー <4240>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均