【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エプソン、リミックス、郵船
エプソン <日足> 「株探」多機能チャートより
セイコーエプソン<6724>が急反発し年初来高値を更新している。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を3300万株(発行済み株数の9.53%)、または300億円としており、取得期間は22年5月20日から23年5月19日まで。取得した自社株は全株式を消却する方針としている。同時に、中間・期末各31円の年62円を予定していた23年3月期の配当予想を中間31円・期末41円の年72円にすると発表しており、これも好材料視されている。5月18日に創立80周年を迎えたことを記念して記念配当10円を実施する。
■リミックスポイント <3825> 561円 +44 円 (+8.5%) 11:30現在
リミックスポイント<3825>が急反発している。インベスコ・アセット・マネジメント(東京都港区)が19日の取引終了後に財務省に提出した大量保有報告書で、インベスコ社のリミックス株式の保有割合が6.31%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っている。投資一任契約に基づく契約資産の運用及び委託者指図型投資信託の運用において保有しているという。なお、報告義務発生日は5月13日。
■東北新社 <2329> 648円 +41 円 (+6.8%) 11:30現在
東北新社<2329>が急反騰し年初来高値を更新している。19日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、営業利益が30億4800万円から41億3500万円(前の期比72.4%増)へ、純利益が24億5000万円から30億6800万円(同3.8倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。売上高は従来予想の529億4400万円から527億5800万円(同0.2%減)へやや下振れたものの、音響字幕制作における受注が堅調に推移したほか、デジタルプロダクション・テレビ配給・ライツの各部門の業績が好調で予想を上回る増益となったことが要因としている。
■ソフトウェア・サービス <3733> 5,490円 +240 円 (+4.6%) 11:30現在
ソフトウェア・サービス<3733>は反発。19日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高が前年同月比58.4%増の19億2800万円となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。また、受注高が同62.5%増の28億9400万円、受注残高も同39.9%増の74億4300万円と順調に積みあがっている。
■日本郵船 <9101> 10,000円 +370 円 (+3.8%) 11:30現在
日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手海運株が買いを集めている。前日は全体相場波乱に引きずられ押し目を形成したが、きょうはすかさず押し目買いが入り、切り返す展開。中国景気の減速懸念がいわれるなかも、中国経済との連動性が高いとされるバルチック海運指数が4月中旬を境に、上昇基調を強めている。4月上旬には2000トビ台にあったが、その後は一貫して水準を切り上げ今月18日現在で3189まで1000ポイント以上も上昇している。同指数は鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すが、海運セクターの業績との連動性も強いことで、株価にプラス材料となっている。
■JFE <5411> 1,554円 +30 円 (+2.0%) 11:30現在
ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「JFEスチールは、鋼板を筒状に曲げてつなぎ合わせる鍛接鋼管や継ぎ目無し(シームレス)鋼管といった鋼管の全品種について、一般流通(店売り)向け価格を6月契約分から1トン1万円引き上げる」と報じられており、これが好材料視されているようだ。値上げは2カ月連続となり、値上げによる採算改善が期待されている。
■三ツ星ベルト <5192> 2,725円 +50 円 (+1.9%) 11:30現在
三ツ星ベルト<5192>は続伸し連日で年初来高値を更新。19日の取引終了後、上限を45万株(発行済み株数の1.56%)、または12億375万円とする自社株を、20日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感されている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,029.5円 +24.5 円 (+1.2%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は売り買い交錯も頑強な値動きをみせている。外国為替市場ではここにきて円高方向に押し戻される展開で、前日には127円近辺まで円が買われる場面があった。輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株にとっては輸出採算改善期待がやや後退し、株価にはネガティブに働きやすい。ただ、トヨタの今期想定為替レートは1ドル=115円、ホンダは120円と実勢よりもかなり厳しく設定されていることで、現状でも為替メリットが発生しやすい状況にある。トヨタは前日にフシ目の2000円大台を割り込む場面もあったが、押し目買いニーズも強く、引け値では大台ラインを維持した。きょうも株価が緩む場面では根強い買いが予想される。
■コネクシオ <9422> 1,347円 -58 円 (-4.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率7位
コネクシオ<9422>が大幅反落している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「NTTドコモは2025年度までに販売店『ドコモショップ』を約700店閉鎖する」と報じられたことを受けて、ドコモ販売店大手であるコネクシオへの影響を警戒した売りが出ているようだ。記事によると、NTTドコモ(東京都千代田区)ではインターネットでの契約に特化した格安プランの普及などを背景に来店客数が減少していることを受けて、対面での接客を前提とした顧客獲得のあり方を見直すという。なお、コネクシオでは22年3月31日現在でドコモショップを368店舗(直営243店舗、運営委託125店舗)展開している。
■ミライトHD <1417> 1,655円 -14 円 (-0.8%) 11:30現在
ミライト・ホールディングス<1417>は小反落。19日の取引終了後に発表した4月の月次受注実績で、連結子会社の単純合計は前年同月比22.7%減の323億円となり、2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。主力のNTT事業の受注高が同35.8%減と引き続き落ち込んだことが影響した。
■光陽社 <7946> 1,788円 +300 円 (+20.2%) ストップ高 11:30現在
光陽社<7946>はストップ高。同社はオフセット印刷用写真製版の大手。19日の取引終了後に発表した22年3月期決算では、印刷物需要の減少や原材料価格高騰などの影響があったものの、営業力の強化や新規顧客開拓に注力し、雇用調整助成金の利益寄与もあって最終損益が黒字転換で着地した。続く23年3月期の同利益予想も、前期比3.6%増の3500万円と業績改善が進む見通しを示した。先回り買いの動きも出ていたようで既に前日時点でストップ高に買われていたが、決算発表を受けて改めて買いが流入し連続ストップ高に買われている。
■ENECHANGE <4169> 647円 +62 円 (+10.6%) 11:30現在
ENECHANGE<4169>は急騰。同社は19日、エネチェンジEV充電サービス専用のスマホアプリの提供を開始したと発表しており、同サービスのユーザー拡大などが期待されているもよう。同社株は12日に上場来安値をつけるなど、足もとで売り込まれていたことから買いが入りやすくなっているようだ。同アプリは、全国に設置が進むEV充電スポットを検索できるだけでなく、エネチェンジEV充電スタンドなら満空情報の確認ができるため、アプリ上で利用者登録を行うとすぐに充電を始められ、決済までをひとつのアプリで完結できるサービス。これにより、EV充電インフラの更なる普及を目指すとしている。
■ガーラ <4777> 262円 +19 円 (+7.8%) 11:30現在
ガーラ<4777>は3日続伸し、新値追いとなっている。同社は19日、子会社が開発したHTML5ゲーム「Flyff Universe(フリフユニバース)」について、東南アジアでのサービス提供を開始したと発表し、これが材料視されたようだ。ただ、前日も急騰していたこともあって買い一巡後はやや上値が重くなっている。フリフユニバースは、HTML5ゲーム(HTMLのバージョン5が用いられたゲーム)として開発されていることから、ユーザーはアプリのダウンロードが不要でパソコンやモバイルのWeb環境でゲームを楽しむことが可能。同社は今後、NFTゲーム/ブロックチェーンゲームとしてサービス提供を予定しているという。
■ライトワークス <4267> 1,901円 +110 円 (+6.1%) 11:30現在
ライトワークス<4267>が大幅反発している。19日の取引終了後、同社の学習管理システム(LMS)「CAREERSHIP(キャリアシップ)」が京王電鉄<9008>の学習プラットフォームに採用されたと発表しており、これが好感されている。ライトWによると今回の採用は、スキルを可視化するスキルマップなどの「スキル管理」機能が充実していたことや、教材作成機能eStudioの優れたユーザビリティ、LMS導入後の手厚い運用サポートなどが総合的に評価されたという。採用はまず、特定の駅やコールセンターなどを中心とした約500人の社員からスタートし、現在はアルバイト社員を含めた全ての駅の係員など約1500人が利用しており、22年度中には車掌、運転士を加えた2500人まで利用が拡大する予定としている。
■ベイシス <4068> 3,150円 +120 円 (+4.0%) 11:30現在
ベイシス<4068>が続急伸している。19日の取引終了後、大日本印刷<7912>及びMIRAI BAR(熊本県八代市)と空中ディスプレー「MIRAIPIX」の設置推進に係る共同プロジェクトを発足すると発表したことが好感されている。「MIRAIPIX」は、大日印が特殊ホログラムシートによる「ホロタッチ」技術を提供し、MIRAI BARが開発・設計・製造した非接触によるタッチ・入力操作を可能とする空中ディスプレー。ベイシスは、全国に広がる300社超の「ベイシスパートナーズ」との協力体制による全国対応と、自社開発ツール「BLAS」による作業時間の削減を活用することで、全国20万カ所以上のキャリアWi-Fi構築や140万台以上の電力スマートメーターの設置などの実績があり、これまで培ってきたノウハウを活用することで、日本の課題だったIoT機器普及の遅滞という課題の解決が可能となるとしている。
●ストップ高銘柄
ペルセウス <4882> 527円 +80 円 (+17.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース