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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 リコー、邦チタ、デクセリ (10日大引け後 発表分)

リコー <日足> 「株探」多機能チャートより

 10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 リコー <7752> [東証P]  ★今期最終は2.1倍増益、増配と大規模自社株買いも発表
 ◆22年3月期の連結最終損益は303億円の黒字(前の期は327億円の赤字)に浮上して着地。続く23年3月期の同利益は前期比2.1倍の630億円に急拡大する見通しとなった。今期はオフィス回帰を背景にデジタルサービスの収益が伸びる。サービス改革や原価低減などの体質強化を進めることも利益拡大につながる。
  同時に、今期の年間配当は前期比8円増の34円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の7.5%にあたる4800万株または300億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得株は10月31日付ですべて消却する。

 大末建 <1814> [東証P]  ★今期経常は8%増益、40円増配で配当利回り7.5%
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比22.2%増の27.1億円で着地。続く23年3月期も前期比7.7%増の29.2億円に伸びる見通しとなった。今期は注力分野である物流倉庫や工場といった非住宅分野を中心に伸び、11.3%の増収を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比40円増の100円に大幅増配する方針とした。配当性向を50%以上に引き上げる。配当利回りは7.52%に上昇。

 メック <4971> [東証P]  ★今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
 ◆22年12月期の連結経常利益を従来予想の41.5億円→44.5億円に7.2%上方修正。増益率が1.1%増→8.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。データセンター用サーバー向けなどのハイエンドパッケージ基板の需要増加を背景に、関連製品が堅調に推移していることが要因。第1四半期に販管費が想定を下回ったことも上振れにつながる。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の40円→45円(前期は35円)に増額修正した。

 デクセリ <4980> [東証P]  ★今期経常は18%増で3期連続最高益、5円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比2.3倍の250億円に急拡大して着地。続く23年3月期も前期比18.3%増の296億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はハイエンド製品の比率が拡大するスマートフォン向けの異方性導電膜や精密接合用樹脂の販売拡大に注力する。また、表面実装型ヒューズでは生産能力の増強で電動バイクや電動工具など大電流向けの需要拡大に対応し、自動車向けでも反射防止フィルムや光学弾性樹脂の販売増加を目指す。
  併せて、今期の年間配当は前期比5円増の65円に増配する方針とした。創業10周年記念配当5円を実施する。同時に、発行済み株式数の2.86%にあたる180万株または50億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 邦チタ <5727> [東証P]  ★今期経常は55%増益、7円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常損益は51.7億円の黒字(前の期は4.1億円の赤字)に浮上して着地。続く23年3月期の同利益は前期比54.5%増の80億円に拡大する見通しとなった。今期は主力の金属チタン事業が航空機向けスポンジチタン輸出量の回復を背景に好調に推移するほか、触媒事業や化学品事業の販売も増勢が続く。
  併せて、前期の年間配当を14円→15円(前の期は12円)に増額し、今期も前期比7円増の22円に増配する方針とした。

 オプテクスG <6914> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は54%増益で着地
 ◆22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比53.7%増の24.3億円に拡大して着地。屋外用防犯センサーが値上げ前の駆け込み需要もあり、米国や欧州を中心に販売が大幅に増加したほか、半導体などの需要拡大を背景に画像検査用LED照明やFA関連センサーも大きく伸びた。また、昨年11月に買収したミツテックの業績上積みも寄与し、26.7%の大幅増収を達成した。
  上期計画の29億円に対する進捗率は83.8%に達しており、業績上振れが期待される。

 東京精 <7729> [東証P]  ★今期経常は6%増で2期連続最高益、前期配当を17円増額・今期は33円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比85.2%増の293億円に拡大して着地。続く23年3月期も前期比5.8%増の311億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は部材の調達難や物流停滞の影響があるものの、データセンター向けなど旺盛な半導体需要が続くなか、半導体製造装置の販売が増加するほか、計測機器も伸びる。
  併せて、前期の年間配当を168円→185円(前の期は104円)に増額し、今期も前期比33円増の218円に増配する方針とした

 丸和運機関 <9090> [東証P]  ★今期経常は26%増で8期連続最高益、4.5円増配へ
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比10.6%増の91.3億円で着地。続く23年3月期も前期比26.1%増の115億円に伸び、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はEC物流、低温食品物流、医薬・医療物流を軸に旺盛な物流需要を取り込み、28.9%の大幅増収を計画する。
  同時に、今期の年間配当は前期比4.5円増の23.5円に増配する方針とした。併せて、25年3月期に経常利益175億円を目指す中期経営計画を策定。

 クレオ <9698> [東証S]  ★今期経常は14%増で2期ぶり最高益、増配と自社株買いを発表
 ◆22年3月期の連結経常利益は前の期比7.4%減の11億円になったものの、続く23年3月期は前期比13.8%増の12.6億円に伸び、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期はソリューションサービス事業で不採算案件が発生したことが響いた。今期は堅調な受注が続くなか、2ケタ増益を見込む。
  同時に、今期の年間配当は前期比1円増の40円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の2.91%にあたる25万株または30億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

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