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【材料】インテルが決算受け下落 全体的な需要減を示唆=米国株個別

 インテル<INTC>が下落しており、ダウ平均を圧迫している。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内に留まった。ガイダンスも公表しており、第2四半期は1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。一方、通期については、見通しを上方修正した。

 同社は顧客の一部が在庫圧縮のために注文を削減したうえ、消費者が教育目的で購入するデバイスが減ったため、第1四半期にPC用チップの売上高が減少したとしている。第2四半期については、データセンター事業が冴えず、同社のチップに対する需要が全体的に弱まっていることを示唆した格好となった。

 同社のゲルシンガーCEOは、市場シェアを拡大させ、前CEO時代に悩まされた傾向を一変させ、早期に収益増を回復すると断言していたが、今回の決算で投資家の信頼が揺らぎそうな雰囲気も出ている。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.87ドル(予想:0.80ドル)
・売上高:183.5億ドル(予想:183.1億ドル)
・粗利益率(調整後):53.1%(予想:52.0%)
・営業利益率(調整後):23.1%(予想:21.0%)

(4-6月・第2四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.70ドル(予想:0.82ドル)
・売上高:180億ドル(予想:184.6億ドル)
・粗利益率(調整後):51.0%(予想:52.0%)

(通期見通し)
・1株利益(調整後):3.60ドル(従来:3.50ドル)(予想:3.46ドル)
・売上高:760億ドル(予想:753.8億ドル)
・粗利益率(調整後):52.0%(予想:52.0%)
・設備投資:270億ドル(予想:270.8億ドル)

(NY時間10:25)
インテル<INTC> 44.01(-2.83 -6.04%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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