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【材料】スナップが決算受け上昇 ただ、反応はまちまち=米国株個別

 スナップチャットを運営するスナップ<SNAP>が前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益が予想外の赤字となった。第2四半期の売上高およびEBITDAの見通しも予想を下回っている。

 発表直後は時間外で株価は売りの反応を強めたものの、切り返している。ユーザー数が予想を上回る伸びを示したことが見直し買いにつながった模様。

 同社のアンダーセンCFOは「ウクライナ危機で多くの広告主がキャンペーンを停止するまで、第1四半期中の収益の伸びは当初の予想を上回っていた。しかし、ほとんどのキャンペーンは10日以内に再開された」と述べた。一方、「ウクライナ危機は今後もマーケティング予算に影響を与え続けると考えている」とも語った。

 アナリストからは、「第1四半期の業績はまちまちといったところで、経営陣の見通しは、自身がこれまで聞いた中で最も慎重なものだった。ただ、マクロ要因はさておき、同社の長期的なけん引役は依然として健在」との声も聞かれた。

(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.02ドル(予想:0.64ドル)
・売上高:10.6億ドル(予想:10.7億ドル)
・EBITDA(調整後):0.64億ドル(予想:0.27億ドル)
・FCF:1.06億ドル(予想:1.97億ドル)
・1日アクティブユーザー数(DAU):3.32億人(予想:3.30億人)
・契約者1人当たり平均収入(ARPU):3.20ドル(予想:3.24ドル)

(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:20~25%増(予想:28%増)
・EBITDA(調整後):0~0.5億ドル(予想:1.45億ドル)

(NY時間10:06)
スナップ<SNAP> 30.45(+1.03 +3.48%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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