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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:INPEX、アダストリア、三菱UFJ

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■INPEX <1605>  1,444円  +123 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 石油関連株が高い。INPEX<1605>が先週末18日に比べ9%超高と急伸し昨年来高値を更新したほか、石油資源開発<1662>やENEOSホールディングス<5020>が値を上げている。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の4月限が前日比7.42ドル高の1バレル=112.12ドルと上昇した。ウクライナ情勢は紛争の一段の激化が懸念されているほか、欧州連合(EU)は、ロシアに対し原油禁輸措置を発動するか検討する、と報じられたことを受け原油需給の一段の引き締まりに向けた思惑が強まった。

■アダストリア <2685>  1,914円  +132 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 アダストリア<2685>が急伸。前週に急速に戻り足に転じていたが、きょうは一段と上げ足を加速し、5日移動平均線との上方カイ離を広げている。カジュアル衣料の大手で、足もとの業績はコロナ禍から立ち直り回復色が強い。前週末18日取引終了後に22年2月期業績予想の修正を発表、最終損益は従来予想の38億円から49億円(前の期は6億9300万円の赤字)に増額した。また、会社側想定を上回る業績推移を背景に株主還元も強化し、年間配当は従来計画に5円上乗せし55円(前の期は40円)とすることも発表しており、これを評価する買いを呼び込んだ。更に同日、子供服ECブランド「pairmanon」を展開するオープンアンドナチュラルの株式を取得し連結子会社(孫会社)化することも併せて発表、これも株価を刺激する材料となっている。

■三菱UFJ <8306>  802円  +40.9 円 (+5.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>を筆頭にメガバンクの上値追いが鮮明だ。米国ではFRBのタカ派姿勢を受けて長期金利の上昇傾向が顕著となっている。米10年債利回りは21日の取引終了時に2.29%台まで上昇、ここにきて水準が急速に切り上がっている。また、日本国内でも米債券市場に追随し、きょう朝方に新発10年物国債の利回りが0.215%と約1カ月ぶりの水準まで上昇しており、メガバンクにとっては運用環境の改善が見込める状況にある。メガバンクは配当利回りも高いことで、3月期末を目前にインカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■東洋建設 <1890>  623円  +24 円 (+4.0%)  11:30現在
 東洋建設<1890>がカイ気配となっている。インフロニア・ホールディングス<5076>が午前11時ごろ、傘下の前田建設工業が筆頭株主である東洋建に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格770円にサヤ寄せする格好となっている。インフロニアグループは現在、東洋建株式を20.19%所有しているが、完全子会社化しグループの最新の技術やノウハウ、人財などのリソースを活用することで、効果的かつ効率的な事業運営の実現などを図るのが狙い。買付予定数は7528万468株(下限4383万7790万株・上限設定なし)で、買付期間は3月23日から5月9日まで。TOB成立後、東洋建は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は東洋建株式を監理銘柄(確認中)に指定した。

■日経レバ <1570>  13,835円  +405 円 (+3.0%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高で6連騰、一時3%を超える上昇で1万3800円台まで上値を伸ばした。日経平均株価に連動するように組成されたETFで価格変動率が2倍に基本設定されており、前週からの急速な戻り相場で短期資金の流入が活発化している。ウクライナ情勢の不透明感やインフレ懸念などが重荷となってはいるものの、足もとでは空売り筋の買い戻しが顕著となり、踏み上げ相場の様相を呈している。一方、日経レバほどではないが、日経平均株価に逆方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>も個人投資家の売買が活発。きょうは3%を超える下落で75日移動平均線をマドを開けて下抜ける形となった。

■スズキ <7269>  4,165円  +103 円 (+2.5%)  11:30現在
 スズキ<7269>が反発している。同社は20日、インド・ニューデリーで開催された日印経済フォーラムのなかで、カーボンニュートラルの実現に向けて電気自動車(EV)及びEV向け車載用電池の現地生産に約1500億円を投資することについて、インド・グジャラート州と覚書を締結したと発表。これが材料視されているようだ。覚書の概要は、EV生産のための生産能力増強(稼働時期2025年)、EV向け車載用電池工場の建設(同26年)、車両解体・リサイクル工場の建設(同25年)などとなっている。

■くら寿司 <2695>  3,180円  +75 円 (+2.4%)  11:30現在
 くら寿司<2695>が反発している。前週末18日の取引終了後、株主優待制度を変更し、割引優待券を電子チケット化すると発表しており、これが好感されている。22年4月末時点の株主から、従来「紙」で発行していた株主優待券を「電子チケット」で発行するという。これに伴い、電子チケットで受け取る株主には業務効率化分の還元として2500円分を追加し、保有株数に応じて5000~2万2500円分の優待割引券を贈呈する。なお、希望者には「紙」の優待券を発行するが、内容は従来通り(2500~2万円分の優待割引券)となる。

■ライフコーポレーション <8194>  3,220円  +70 円 (+2.2%)  11:30現在
 ライフコーポレーション<8194>が4日ぶりに反発している。前週末18日の取引終了後、集計中の22年2月期連結業績について、売上高が7600億円から7680億円(前の期比1.2%増)へ、営業利益が190億円から225億円(同17.8%減)へ、純利益が125億円から150億円(同15.8%減)へ上方修正したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の拡大が続くなか、内食需要が引続き堅調に推移するとともに、新店、改装店が順調に推移していることが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  59,550円  +1,190 円 (+2.0%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が上値追い基調を続け4連騰と気を吐いている。前日の米国株市場では半導体関連株が利食われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も5営業日ぶりに反落した。しかし、個別にエヌビディア<NVDA>などは高く、SOX指数の下落率はわずか0.2%台にとどまっている。東京市場では東エレクなどの半導体主力株は売り込まれた分だけ戻り足にも勢いがあり、同社株は今月17日にマドを開けて買われた後も投資資金の流入が継続、きょうは早くも中期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回る水準まで株価を切り上げている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,046円  +26 円 (+1.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が上値指向にある。米長期金利の上昇を背景とする日米金利差拡大を受け、外国為替市場でドル買いの動きが活発化、1ドル=119円台半ばまで円安が進行していることで、輸出株セクターでも為替感応度の高い自動車セクターにはプラス材料として働いている。なお、トヨタ、ホンダ、日産自の22年3月期通期想定為替レートはいずれも111円に設定されていた。来期の業績予想においても、ここ最近の円安基調は収益上乗せ要因として意識されそうだ。

■太陽ホールディングス <4626>  3,195円  +40 円 (+1.3%)  11:30現在
 太陽ホールディングス<4626>が3日続伸している。前週末18日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を100万株(発行済み株数の1.78%)、または15億円としており、取得期間は22年3月22日から23年3月16日まで。株主への利益還元及び経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■アニコムHD <8715>  661円  +7 円 (+1.1%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>は5日続伸。前週末18日の取引終了後に発表した2月度の正味収入保険料が前年同月比8.8%増となったことが好感されている。また、どうぶつ健活(腸内フローラ測定)申し込み数も同23.6%増の1万6302件と引き続き大幅に増加した。

■マルマエ <6264>  2,629円  +17 円 (+0.7%)  11:30現在
 マルマエ<6264>はしっかり。前週末18日の取引終了後に発表した2月度の月次受注残高が、前年同月比2.6倍の28億1900万円と高伸長となったことが好感されている。主力の半導体分野は、受注と出荷検収がともに過去最高額を更新したことから同2.7倍の19億1700万円となった。同社では半導体分野の受注について、一部の顧客メーカーに部材不足の問題などがあるものの同社受注に大きな問題はなく、需要は引き続き堅調であり、しばらく好調さが続く見通しという。一方、FPD分野も出荷検収が順調に推移し同2.3倍の7億6000万円だった。

■IDOM <7599>  665円  -63 円 (-8.7%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 IDOM<7599>やネクステージ<3186>が急反落している。20日付の日本経済新聞朝刊で「2月に最高値を付けた中古車価格が下落に転じ始めた」と報じられており、これが弱材料視されているようだ。記事によると、2月末からの2週間で5%低下したという。最大の輸出先であるロシア向けがウクライナ侵攻による経済制裁で急減し、需給が緩んだことが要因としている。

■鉄建建設 <1815>  1,965円  -14 円 (-0.7%)  11:30現在
 鉄建建設<1815>は3日ぶりに反落。同社は18日取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1770億円から1520億円(前期比16.5%減)へ、営業利益を63億円から49億円(同21.5%減)へ、純利益を39億円から37億円(同15.7%減)へ下方修正すると発表した。手持ち工事の施工高が予想を下回ったことや新規工事の受注時期の遅れが理由。また、一部の不採算工事に対する工事損失引当金を計上したとしている。

■クシム <2345>  420円  +80 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在
 クシム<2345>がストップ高の420円に買われている。前週末18日の取引終了後、連結子会社チューリンガムが、暗号資産コスプレトークン(COT)を使って応援ができる新NFTサービス「Curecos(キュアコス)」のβ版の先行リリースが決定したと発表しており、これが好感されている。「Curecos」は、世界180カ国から100万人の会員が登録しているコスプレフォトシェアリングサイト「World Cosplay」と連携して、COTが世界中で利用できるサービス。お気に入りのコスプレイヤーにCOTを贈ることでNFTが発行されるほか、今後はコスプレイヤーが簡単にNFTを発行できる機能も開発中としている。

■ドリコム <3793>  516円  +80 円 (+18.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ドリコム<3793>はストップ高カイ気配。同社は18日取引終了後、新たな事業として「Web3事業」に参入すると発表した。事業開始は5月1日を予定。ブロックチェーン技術などを活用し、トークンエコシステムを内包する新規サービス及びプロダクト開発を行う。新事業における最初のプロジェクトとして、Virtual Realityコンテンツ・サービスの企画・開発を行うThirdverse(東京都千代田区)とブロックチェーンゲームを制作することに合意。今後海外向けの2作品の制作を予定しており、Thirdverseグループがパブリッシャー、ドリコムがブロックチェーンゲームの受託開発を行うとした。

●ストップ高銘柄
 サイエンスアーツ <4412>  4,115円  +700 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 エッジテクノロジー <4268>  919円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在
 THECOO <4255>  3,320円  +501 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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