【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、原油価格急落を受けリスク選好の買い優勢 (3月16日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 25574.90
高値 25824.94(14:47)
安値 25470.46(09:22)
大引け 25762.01(前日比 +415.53 、 +1.64% )
売買高 13億3986万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆1947億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、先物主導で400円超の大幅高に
2.原油価格急落受け、インフレ警戒感や企業収益への懸念後退
3.まん延防止措置が解除の方向となったことは内需株に追い風
4.FOMC目前で、空売り筋の手仕舞い買い戻しが株高後押し
5.日経平均急伸も、先物主導で値上がり数は全体の6割どまり
■東京市場概況
前日の米国市場は、NYダウは前日比599ドル高と大幅に続伸した。原油先物相場の下落によりインフレ懸念が和らぎ、ハイテク株や消費関連株など幅広い銘柄で買いが優勢となった。
東京市場では、朝方から主力株中心に幅広く買い優勢の展開となり、日経平均株価は先物を絡め大幅高、400円を超える上昇となった。
前日の米国株市場では、NYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が揃って上昇、これを受けて東京市場も朝方からリスクを取る動きが活発だった。原油価格が連日で急落しており、インフレに対する過度な警戒感や企業収益に対する懸念が和らいだことが、市場のセンチメント改善に寄与した。また、まん延防止等重点措置が来週21日の期限をもって17都道府県で解除される方向となったことで、これも消費関連など内需株に追い風となった。FOMCの結果発表を日本時間あす未明に控え、空売り筋の手仕舞いによる買い戻しが全体相場の押し上げ要因となった。前日まで急落していた香港株が急反発に転じたことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、先物主導の上昇で値上がり銘柄数は6割強にとどまっている。東証1部の売買代金は3営業日ぶりに3兆円台に乗せた。
個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が大きく上値を伸ばし、日本郵船<9101>も上昇。レーザーテック<6920>が堅調、東京エレクトロン<8035>は大幅高に買われた。また、三井ハイテック<6966>は連日のストップ高人気に。任天堂<7974>が上値を追い、ソニーグループ<6758>も値を上げた。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>が商いを伴い大幅高。ブラス<2424>はストップ高、テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>も値を飛ばした。
半面、スノーピーク<7816>が安く、JT<2914>も冴えない。第一三共<4568>も軟調。シスメックス<6869>が安く、レノバ<9519>も下落した。Link-U<4446>は急落、アスクル<2678>、ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>が大きく値を下げ、イーレックス<9517>、ヤーマン<6630>の下げも目立った。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、ファストリ <9983> 、中外薬 <4519> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約174円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568> 、オリンパス <7733> 、トレンド <4704> 、コムシスHD <1721> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約13円。
東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)サービス業、(3)電気機器、(4)鉄鋼、(5)電気・ガス業。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)倉庫運輸関連、(3)鉱業、(4)建設業、(5)ゴム製品。
■個別材料株
△セーラー広告 <2156> [JQ]
非開示としていた22年3月期営業損益は黒字浮上へ。
△ブラス <2424>
上期営業黒字で自社株買いも。
△長栄 <2993> [東証2]
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△クラスター <4240> [JQG]
低比重バイオプラスチック材料開発を材料視。
△JTOWER <4485> [東証M]
22年3月期純利益予想を上方修正。
△パーク24 <4666>
第1四半期は46億5100万円の営業黒字に転換。
△三井ハイテク <6966>
想定以上の好決算評価の流れが継続。
△INC <7078> [東証M]
ロケット開発系スマートフォン向け漫画のプロジェクト始動。
△リグア <7090> [東証M]
2万5000株を上限とする自社株買いを実施へ。
△セレスポ <9625> [JQ]
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
▼3DM <7777> [JQG]
製品販売の計画未達で22年4月期業績予想を下方修正。
▼スノーピーク <7816>
2月度の国内直営店売上高14%減。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三井ハイテク <6966> 、(2)ブラス <2424> 、(3)ダイヤHD <6699> 、(4)Sサイエンス <5721> 、(5)キムラタン <8107> 、(6)BEENOS <3328> 、(7)T&Gニーズ <4331> 、(8)ウイルプラス <3538> 、(9)きちりHD <3082> 、(10)東電HD <9501> 。
値下がり率上位10傑は(1)アゴーラHG <9704> 、(2)リンクユー <4446> 、(3)アスクル <2678> 、(4)カチタス <8919> 、(5)GMB <7214> 、(6)ポールHD <3657> 、(7)イーレックス <9517> 、(8)ヤーマン <6630> 、(9)テスHD <5074> 、(10)日リーテック <1938> 。
【大引け】
日経平均は前日比415.53円(1.64%)高の2万5762.01円。TOPIXは前日比26.62(1.46%)高の1853.25。出来高は概算で13億3986万株。東証1部の値上がり銘柄数は1331、値下がり銘柄数は749となった。日経ジャスダック平均は3534.61円(27.74円高)。
[2022年3月16日]
株探ニュース