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【材料】オラクルが決算受け下落 企業財務アプリの成長が鈍化=米国株個別

 オラクル<ORCL>が下落。前日引け後に12-2月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益が予想を下回った。企業財務アプリケーションの成長が鈍化した。同社によると、遺伝子配列解析のオックスフォード・ナノポア・テクノロジーズの株価下落や、サーバーチップメーカーのアンペールの営業損失が1株利益を0.05ドル押し下げたという。

 ただ、決算発表直後は売りが強まったものの、買い戻される場面もみられた。同社のカッツCEOが決算説明会で、今年度のクラウド事業の売上高は20%台半ばの伸びでを終えると述べたことに反応した模様。

 同社は長年に渡りクラウド事業を拡大し、アマゾン、マイクロソフト、グーグルとの市場シェアの差を縮めようとしてきた。12月には医療情報技術ベンダーのサーナー社を約283億ドルで買収合意したと発表。市場は、以前のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)と提携していたサーナー社からオラクル独自のデータセンターにデータを移動する以外に、この買収が医療業界における同社の野心をどのように支えるのかを確認したがっている。アナリストからは、同社には何があるのだろうか。誰もが様子見をしているとのコメントも出ていた。

(12-2月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.13ドル(予想:1.18ドル)
・売上高:105.1億ドル(予想:105.1億ドル)
  クラウド・ライセンス:76.4億ドル(予想:76.1億ドル)
  ハードウエア:7.98億ドル(予想:7.74億ドル)
  サービス:7.89億ドル(予想:7.80億ドル)
・営業利益率(調整後):46%(予想:44.6%)

(NY時間09:35)
オラクル<ORCL> 75.46(-1.19 -1.55%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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