【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラキール、エンバイオH、VIX短先物
ラキール <日足> 「株探」多機能チャートより
ラキール<4074>が反発。同社は17日、トレードワルツ(東京都千代田区)からデジタルビジネスプラットフォーム「LaKeel DX」を受注したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。トレードワルツはNTTデータ<9613>を筆頭に、三菱商事<8058>、豊田通商<8015>、三井倉庫ホールディングス<9302>、三菱UFJ銀行など10社の共同出資で設立された企業。ブロックチェーン技術を活用した貿易プラットフォーム「TradeWaltz」の構築に従事し、貿易業務の完全電子化による「貿易DX」の実現を推進している。
■エンバイオH <6092> 780円 +64 円 (+8.9%) 本日終値
エンバイオ・ホールディングス<6092>が高い。同社は17日、子会社がアラブ首相国連邦(UAE)ドバイのインダストリアルシティー地区で、太陽光発電所の建設を開始したと発表。この事業は屋根上を利用したPPA(電力販売契約)モデルで、地元のパートナー企業に発電した電力を供給する計画。完成は今年11月を予定し、12月から稼働を開始するとしている。
■アジアGHD <1783> 81円 +6 円 (+8.0%) 本日終値
アジアゲートホールディングス<1783>が3日続伸。不動産の賃貸・売買を行う連結子会社NC MAX WORLDが、クレディセゾン<8253>100%子会社のアトリウムと不動産開発に関するアドバイザリー業務委託契約を締結したと発表しており、これが好感された。アトリウムが手掛ける首都圏・大阪・名古屋エリアにおける不動産の購入及び不動産開発案件全般に関して、NC社の豊富なネットワークや権利調整分野での助言業務により、開発案件のスピード感のある事業化を遂行するのが狙い。
■VIX短先物 <1552> 2,049円 +90 円 (+4.6%) 本日終値
国際のETF VIX短期先物指数<1552>が3日ぶりに大幅反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。17日の米VIX指数は前日に比べ3.82(15.73%)ポイント高の28.11に上昇した。バイデン米大統領は、ロシアによるウクライナ侵攻が「近日中に起こる可能性がある」と述べた。これを受けNYダウは622ドル安と今年最大の下落を記録した。市場でウクライナ情勢への警戒感が強まるなか、VIX短先物は値を上げる展開となっている。
■築地魚市場 <8039> 2,205円 +96 円 (+4.6%) 本日終値
築地魚市場<8039>が4日ぶりに反発。17日の取引終了後、上限を3万株(発行済み株数の1.33%)、または6327万円とする自社株を、18日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好材料視された。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためという。なお、この日朝には、2万株を4218万円で取得したと発表している。
■リーダー電子 <6867> 556円 +17 円 (+3.2%) 一時ストップ高 本日終値
リーダー電子<6867>が大幅高。同社はきょう、米NBCスポーツが手掛ける北京冬季五輪・パラリンピックのコンテンツ制作において自社製品が採用されたことを明らかにしており、これを材料視した買いが入ったようだ。今回採用された製品は波形モニターとラスタライザーの2つで、どちらも映像信号や音声信号の品質を確認する計測器。NBCスポーツは同大会期間中、この2製品を数十台使用するという。
■はてな <3930> 1,056円 +28 円 (+2.7%) 本日終値
はてな<3930>が3日続伸。17日の取引終了後、クリエイターのための収益還元プラットフォームの機能を拡張し、KADOKAWA<9468>と共同開発するWeb小説サイト「カクヨム」で提供開始したと発表。「カクヨム」は、16年2月に共同で開発を行い、カドカワが運営するWeb小説サイト。19年10月には、はてなが開発したクリエイターのための収益還元プラットフォームを「カクヨム」に提供し、作品を投稿したクリエイターが作品ページにおける広告収益の一部を得ることができる「カクヨムロイヤルティプログラム」を開始している。今回の機能拡張により、「カクヨム」に作品を投稿したクリエイターは広告からの収益に加えて、読者からの支援によって収益を得ることが可能になるとしている。
■青山財産ネットワークス <8929> 1,138円 +26 円 (+2.3%) 本日終値
青山財産ネットワークス<8929>が反発。岩井コスモ証券が17日付で投資判断を「B+」から「A」としたことが好材料視されたようだ。なお、目標株価は1500円を据え置いている。同証券では、不動産小口化商品「ADVANTAGE CLUB」が相続対策として人気を集めており、21年12月期の組成額が162億5000万円と目標としていた150億円を上回り順調に拡大している点を評価。今期の組成目標額は300億円で組成時に得られる不動産取引収益や組成事務手数料の拡大が期待できるという。また、コロナ禍のなか相続や事業承継に対する意識は大きく変化し顧客の課題解決ニーズは拡大していることから、同社には事業拡大の大きなチャンスであり、中期的な成長が期待できるとしている。
■岡藤日産HD <8705> 138円 +3 円 (+2.2%) 本日終値
岡藤日産証券ホールディングス<8705>が反発。17日の取引終了後、自己売買を行う100%子会社「NSトレーディング」を3月初旬をメドに設立すると発表。これまでディーリング業務や自己資金運用などの自己売買は、自己資金の状況やリスク管理などを踏まえながら、グループ内において主力ビジネスを補完するという観点から行ってきたが、長年の間に培った経験やノウハウを積極的に生かし、グループ収益基盤の更なる拡充を目指すために子会社を設立するという。なお、業績に与える影響は軽微としている。
■YE DIGITAL <2354> 437円 +6 円 (+1.4%) 本日終値
YE DIGITAL<2354>が高い。午前10時ごろ、西鉄エム・テック(福岡市中央区)と共同開発したスマートバス停を、長電バス(長野県長野市)が2基採用したと発表。スマートバス停は、デジタルサイネージにバスの運行時刻表や運行系統図を表示することに加えて、その他の告知文や広告などを遠隔かつリアルタイムに更新、表示できるバス停。長電バスの今回の採用は、国土交通省の「旅客自動車運送事業におけるICT活用によるデジタル化の実証調査」(デジタル化実証調査)を活用したもので、長野県では初めての採用となる。
●ストップ高銘柄
佐渡汽船 <9176> 111円 +30 円 (+37.0%) ストップ高 本日終値
ブロードE <4415> 1,439円 +300 円 (+26.3%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース