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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 米雇用統計を控えて上値追いは限られるものの、底堅さが意識される展開に


 日経225先物は11時30分時点、前日比30円高の2万7230円(+0.11%)前後で推移。寄り付きは2万7080円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万6945円)を上回って始まった。米国市場の時間外取引でアマゾン・ドット・コム<AMZN>が買われていたほか、グローベックスのナスダック100先物が2.0%近い上昇で推移していたことなどを手掛かりに上昇に転じ、一時2万7320円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は短期的な売り仕掛けで2万7060円と下落に転じる場面もあったが、2万7000円割れまでは売り込めず、終盤にかけてはショートカバーが入り再びプラス圏での推移となった。

 アマゾン・ドット・コムが時間外で14%超の上昇となったほか、国内においても任天堂<7974>や資生堂<4911>など決算を評価する動きを見せており、安心感につながっている。また、東京都は新型コロナウイルスの新規感染者数が急増するなか、緊急事態宣言の発出を要請する際の基準となる新たな指標を発表。現状では緊急事態宣言がすぐさま発出される水準ではないことから、経済活動の正常化の遅れに対する不安感が和らぐなかではショートは仕掛けづらくなっただろう。米雇用統計の発表を控えていることから積極的にはロングは入れづらいものの、底堅さは意識されそうだ。

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