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【市況】3日の米国市場ダイジェスト:NYダウ518ドル安、雇用統計を警戒

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ518ドル安、雇用統計を警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は518.17ドル安の35111.16ドル、ナスダックは538.73ポイント安の13878.82で取引を終了した。ソーシャル・ネット・ワーキング・プラットフォーム、フェイスブックを運営するメタ(FB)の低調な決算に加えて、オミクロンの影響を受けた1月雇用統計の悪化を警戒し、寄り付き後、下落。主要企業決算の強弱混合の結果や金利の上昇を受け投資家心理がさらに悪化し、引けにかけて下げ幅を拡大した。セクター別では電気通信サービスが上昇した一方、メディア・娯楽や小売りが下落。

通信プロバイダーのTモバイル(TMUS)は四半期決算で、今年500万-550万の新規加入者が見込まれると楽観的な見通しを示し、上昇した。また、高級衣料ブランドのラルフローレン(RL)は四半期決算の内容が予想を上回ったほか、収益目標を引き上げ、さらに15億ドル規模の自社株買い計画を発表し上昇。チョコレート、砂糖菓子メーカーのハーシー(HSY)は四半期決算で売上や収益が予想を上回ったほか、見通し引上げが好感され、上昇した。一方、ソーシャル・ネット・ワーキング・プラットフォーム、フェイスブックを運営するメタ(FB)は昨日取引終了後に発表した決算で1-3月期売上高見通しが予想を下回ったほか、初めて1日のアクティブユーザー数の減少を報告し、大幅安。音楽配信のスポティファイ(SPOT)も第1四半期のユーザー数の増加幅予想がアナリスト予想を下回り、失望感から大きく売られた。

オンライン小売のアマゾン(AMZN)は取引終了後に第4四半期決算を発表。1株利益が予想を大幅に上回り、時間外取引で買われている。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)も第1四半期売上高見通しが予想を上回り、時間外取引で上昇している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:円売り強まる、英欧の中央銀行は金融引き締めに移行との見方
3日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円74銭へ弱含んだ後、114円99銭まで反発し、114円99銭で引けた。米10-12月期非農業部門労働生産性速報値や1月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったほか米先週分新規失業保険申請件数も予想以上に前回から減少したため金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。英国中銀の利上げや欧州中央銀行(ECB)のタカ派姿勢も米国の金利上昇を支援。

ユーロ・ドルは1.1280ドルから1.1451ドルまで上昇し、1.1430ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利据え置きを決定。しかし、ラガルド総裁が会合後の会見で、インフレ見通しリスクが上向きに傾斜し、経済もECB中期の目標達成に近づいているとしたほか、年内利上げの可能性は低いとの言及をしなかったため、年内利上げの可能性を織り込むユーロ買いが加速した。

■NY原油:堅調推移で90.27ドル、地政学的リスクの高まりを意識した買いが強まる
NY原油先物3月限は、堅調推移(NYMEX原油3月限終値:90.27 ↑2.01)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+2.01ドルの90.27ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは86.75ドル-90.37ドル。ロンドン市場で86.75ドルまで下げたが、地政学的リスクの高まりを警戒した買いが強まり、通常取引終了後の時間外取引で90.37ドルまで一段高となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 46.43ドル -0.46ドル(-0.98%)
モルガン・スタンレー(MS) 102.29ドル -1.63ドル(-1.57%)
ゴールドマン・サックス(GS)358.88ドル -4.18ドル(-1.15%)
インテル(INTC) 48.28ドル -1.23ドル(-2.48%)
アップル(AAPL) 172.90ドル -2.94ドル(-1.67%)
アルファベット(GOOG) 2853.01ドル -107.72ドル(-3.64%)
フェイスブック(FB) 237.76ドル -85.24ドル(-26.39%)
キャタピラー(CAT) 200.59ドル -4.35ドル(-2.12%)
アルコア(AA) 62.74ドル +3.53ドル(+5.96%)
ウォルマート(WMT) 140.99ドル +0.14ドル(+0.10%)

《NH》

 提供:フィスコ

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